非農家から営農家へ-。岩手の自然と共に生きる挑戦者たちの軌跡

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非農家から営農家へ-。岩手の自然と共に生きる挑戦者たちの軌跡

非農家から営農家へ-。岩手の自然と共に生きる挑戦者たちの軌跡
最終更新日:2019年06月07日

「農業で食べていけるのか…」、「何から手をつければいいのか」。非農家出身で農業を始めようとする人の多くは自らの意思で就農という道を選んでいますが、いざ始めるとなると、こうした不安も頭をよぎることでしょう。そこで今回は、全国屈指の農業県・岩手で営農の道を歩む2人のファーマーにインタビュー。岩手県をフィールドに選んだ理由や、農業の魅力について伺いました。

BEER EXPERIENCE株式会社・取締役 平松浩紀さん

自然の営みに身を投じることで知る、本当の豊かさ

「首都圏で生まれ育った私にとって、田舎での暮らしは憧れ。その思いは(前職の)IT業界で働いている時も常に抱いていました。都会の喧騒から離れ、自然の摂理とともに生きることに魅力を感じていたのだと思います」。こう話すのは、遠野市でホップ生産などを手掛ける平松浩紀さん。東日本大震災のボランティアがきっかけで岩手県へ出向く中で、いつしかその豊かな自然と山里の暮らしにすっかり魅せられていたと言います。
ボランティア活動を通して知り合った地元の方々や自治体の支援もあり、2016年4月に同市のアサヒ農園で研修をスタート。「農業のことは全くわからない素人でしたが、播種から栽培、収穫、出荷までの一連の作業を実践形式で学ぶことができるのは本当にありがたかったです」。

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就農の経緯を話す平松さん

自然と生きることで取り戻した「人間らしい生活」

2年間の研修を終えて感じたのは、自分がこれまで抱いていた田舎暮らしは憧れでしかなかったということ。長く厳しい冬は農閑期となり、逆に夏場は忙しい日々が続きます。「農業を仕事にするということは、メリハリをつけた働き方が大切。農閑期だからといって遊んでいるわけにはいきません」。地方で暮らすことは農業と一体。そこには厳しさもありますが、同時に自然と共に生きることで本来の「人間らしさ」を取り戻すこともできたと平松さんは語ります。「手をかけた作物が成長する楽しさ、収穫の喜びは、自分も自然の一部であることの充実感をもたらしてくれます。これは、農業でしか得ることができないことだと思います」。

企業として成り立つ仕組みを作りたい

現在、アサヒ農園から発展したBEER EXPERIENCEでは、遠野産ホップを中心とした事業展開を図っています。キリンビールとの契約栽培のもと、品質と安定した収穫量の確保が最大の課題。また、事業拡大の一環として「パドロン」のハウス栽培も開始しました。「原産国のスペインではビールのおつまみとして親しまれているナス科の作物で、ししとうやピーマンによく似ています。ホップのように、遠野産のパドロンを確固たるものにすることが今後の目標です」。
栽培開始から約55年と歴史ある遠野産ホップですが、高齢化や後継者問題から生産量は減少傾向にあります。「農業は儲からないと言われ続けていることも担い手不足の原因のひとつです。非農家から就農した私たちが企業として成り立つ仕組みを作ることで農業の楽しさ、魅力を伝えていきたいですね」。

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平松さんの農業(右)。そこで生産されるホップ(左上)とパドロン

株式会社いわて若江農園・代表取締役 若江 俊英さん

「自分の意思決定で仕事がしたい」という思いが、農業との出会いに導いた

工学系の大学院を修了後、自動車メーカーのエンジニアとして充実した日々を送っていた若江さんがなぜ、農業の道を選んだのか。その理由は組織のしがらみなく、自らの意思決定で仕事をしたいと思ったからだといいます。「自然相手の仕事、農業への憧れを抱くようになりました。10年間のサラリーマン生活からの脱却は、新たな夢の扉の入り口でした」。
とはいえ、漠然と農業をやりたいと思っていても、果たして仕事として成り立つかという疑問はぬぐえませんでした。そこでまずは農業を知り、生産に携わる必要があると考え、山梨県の農業生産法人と盛岡市の農家で約1年半の研修を受けました。地元岩手に戻り、妻と2人での家族経営農業がスタートしたのは、2009年1月のことです。

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就農を志したいきさつを話す若江さん

就農1年目の目標は「家族経営で食べていける小さく効率的な農業」。幸いにも初年度を黒字で終えることができ、目標は達成されました。しかし、満足する反面、家族が食べていければいいという考えでは産業としての成長がないのでは?という疑問を抱くようになりました。農業を他の産業と同じように儲かる仕事にしたい。 やがてその思いは次の目標となる「起業」への後押しになっていきました。

技術を継承し、農業の発展に繋げていきたい

製造業も農業も同じ「ものづくり」なのに、農業は手にするお金が少ないのはなぜでしょう。若江さんはその原因のひとつとして、次世代に技術が継承されていないからとみています。「栽培技術は聞けば聞いた数だけ答えは異なるため、常に手探り状態。これでは農業の発展には繋がりません」。法人化することでこれまで感覚や職人気質に頼ってきた栽培技術を確実に継承することができると考え、就農から7年目の2016年に農業生産法人に移行。トマト専業の株式会社いわて若江農園としての新たなスタートを切りました。現在は社員、パートを含め13名を雇用しています。
「非農家のわたしが農業の世界に飛び込むことができたのは、国や自治体の支援、何より先輩農家さんたちの援助があったからこそ。今後は新規就農希望者の研修生の受け入れや、農業経営者の育成を通して農業の発展に貢献することが目標。就農を志す若い担い手たちと共に、誇れる一次産業を構築していきたいです」。

いわてで夢をかなえよう!手厚いサポートの岩手県で、充実の農業ライフを

「岩手で農業をはじめたい」。こうした思いを持った方の強い味方が、岩手県農業公社です。
発足以来、農業構造の改善に資する事業を推進するとともに、優れた農業の担い手の確保・育成を図ることにより、岩手県農業の発展・農村地域の振興に取り組んでいます。就農相談や技術研修、実践研修をはじめ、就農後の助成など、段階に応じてきめ細やかな支援体制を構築しており、県や市町村、関係団体等と連携して就農者をサポートしています。

同公社が開設したポータルサイトでは、岩手県の農業を知りたい、体験してみたい、農業を始めたいという方へ向け、それぞれの段階に応じて手順や留意点を解説しています。「就農の夢」へのツールとして活用してみてはいかがでしょうか。

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ポータルサイトを紹介する岩手県農業公社の阿部さん(左)と藤原さん

岩手で農業を始めたい方必見!岩手県就農ポータルサイトはこちら

なお、岩手県農業公社は2019年6月15日に仙台で開催される「就農FEST」に参加します。
詳細はこちら


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公益社団法人岩手県農業公社
住所:岩手県盛岡市神明町7-5
電話番号:019⁻651-2181
URL:http://www.i-agri.or.jp/24-0-0.html
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