マダニってそもそも何?
そもそも、マダニってなんでしょう。
「ダニ」とついているので、その名の通りダニの一種です。

フタトゲチマダニ。大きさは5ミリほど。(画像提供:国立感染症研究所)
で、なぜこのマダニが厄介なのか。それは
感染症を媒介するからです。
例えば、マダニはこんな感染症を媒介すると言われています。
- 発疹や発熱、放っておくと高熱を引き起こす日本紅斑熱
- 発熱や嘔吐、下痢などを引き起こす重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
他にも、いくつかの感染症を媒介します。
これらの感染症の症状は風邪やインフルエンザのそれと似通っているため
あれ、風邪かな?
と思って病院に行くのが遅れて重症化してしまうケースもあります。
重症化すると命にも関わる可能性があるんです。
怖い。
何より、このマダニは
- 畑
- 草むら
- 山
などキャンプや野外アクティビティーをしているところに普通にいることがある
というのがポイントです。

ヤマトダニ。小さくて気がつかない!(画像提供:国立感染症研究所)
今回は、そんなマダニの概要や対策を確認したいと思います。
マダニってどこにいるの?
まず、マダニがどこにいるのかを確認します。
山
まずは山です。
標高何千メートルで大自然な山だけ!ではありません。
ちょっとハイキング、という時に登る普通の山にもいます。

近所のハイキングコースでも、油断は禁物!
草むら
普通の草むらにもいます。
草がちょっと生い茂っているところは特にいます。
川の近くは草が繁茂しやすいので、可能性が高くなりそうです。
そう、夏のBBQ、車から水辺まで歩く時ちょっと草むら通ったりしますよね。
そこでマダニがくっつくかも!?

河原へ行くまでに刺されるかも!
畑
草むらにいる、ということは、畑にもいますよね。
農業体験などをする時には、マダニ対策も同様にする必要がありますね。

畑も要注意です!
マダニ対策! マダニに刺されない服装や予防法をチェック!!
では、マダニに刺されないようにするために必要なことを確認します。
長袖長ズボンは大前提!
間違っても、半袖短パンでマダニが出る場所を歩かないようにしましょう。
蚊やブヨ、そのほかの虫にも刺されるので絶対ダメです。

半袖短パンは絶対ダメです!
こういうのが正解です。
マダニに刺されないためのプラスアルファ
首をタオルなどでガードしましょう!
袖口は手袋へインしましょう!
シャツの裾はズボンにインしましょう!
ズボンの裾は靴にインしましょう!
スニーカーの場合は、靴下にインしましょう!
マダニに刺されないように、防虫スプレーを使いましょう!
このような服装をした上で、さらに防虫スプレーでダニを寄せ付けない対策をしましょう!
防虫スプレーには、マダニにも効くもの、があります。
マダニに対して効果がある・ない、の違いはディートやイカリジンという有効成分の有無や含有量の違いです。
また、お子さんに使用する場合には同様に「子どもに使用できるか否か」を確認しましょう。年齢によって一日の使用回数が限られているものもあります。
また、防虫スプレーの効き目は有効成分の含有量によって変わります。
おおむね、1時間から3時間ほどが効果の目安になります。
「朝スプレーしたから大丈夫♪」
ではなく、こまめにスプレーをするようにしましょう。
※ 防虫スプレーは、各製品の説明に従って正しくお使いください。
万が一マダニに刺されたら
最後に、マダニに刺されてしまった場合の対処法を確認しましょう。
マダニが自分の皮膚にいる!?
マダニが自分の皮膚にいる場合、自分で取らないようにしましょう。
マダニの器官の一部が皮膚に残って化膿(かのう)したりするかもしれません。

皮膚についたキチマダニ。(画像提供:国立感染症研究所)
必ず、医療機関(皮膚科)で処置してもらうようにしましょう。
こんな症状が出たらマダニに刺されたかも?
畑や山などから帰ってきて、発熱や頭痛、吐き気などの症状が出たら、マダニが媒介した感染症が原因かもしれません。
早めに病院に行くようにしましょう。
また受診時には「○月○日に山に行った」など日付と何をしたかを伝えるようにしましょう。
ちなみに、ツツガムシにも注意
マダニと同様に感染症を媒介する怖い虫にツツガムシがいます。
草むらなどに潜み、刺されるとやはり高熱や頭痛・筋肉痛などインフルエンザのような症状が出るツツガムシ病にかかる可能性があります。
マダニと同じように、長袖長ズボンと防虫スプレーで防ぎましょう!
まとめ
これからは特に野外のアクティビティーが楽しい季節です。
一方、自然にはマダニやツツガムシなど見えない危険があるのも事実です。
ちゃんと理解・対策をして、自然を満喫しましょう!