ちだの畑がシカにやられた! 大ショック!
だいたいの夏、秋どり野菜は5月から6月中にはまき終わります。
農家志し中で、副業として農業をやっているちだの畑は、自宅から車で40分ほどのところにあります。
本業がありつつ遠いので、毎日こまめに畑に行けないのが残念。
6月のある日、雨も続いたこともあり数日ぶりに畑に行くと
ちだ
ちだ
ちだ
この喪失感、これまでの人生で味わったことないものです。
マイナビ農業にも、ちゃんと対策方法とか書いてあるのに……
ちだ
ちだの失敗を共有します。
シカに食べられてしまった理由を探る
なぜちだの畑がシカにやられてしまったのか
これは非常にシンプルです。
あきれないでくださいね。
ズバリ、近所の方から「出るよ」と言われていたのになんの対策もしていなかったからです。
ちだ
また、ちだの誤解もあります。
正直、シカはなった実を食べるというイメージがありました。
だから、まだ対策しなくてもいいよね、という気持ちがあったのです。
最後に、なんだかんだ、自分のところは大丈夫でしょという思いがあったことも否めません。
まとめると、食べられた原因は以下の3つです。
- 出ると言われていたのに対策してなかった。
- 実が食べられる、という誤解があった。
- 自分は大丈夫、という根拠のない思い込みがあった。
ちだ
被害総額を算出
対策をサボったせいで、今回の被害金額はおおよそこんな感じです。
※ 被害額は概算です。
※ 以下の2つのサイトを参考に算出しています。
・10アール(1,000平方メートル)あたりの一般的な株数は、タキイ種苗「耕種基準一覧表」より
・品目ごとの期待される収入は、青森県庁ウェブサイト「複合経営に取り組む農家のための『野菜栽培の手引き』」より
- とうもろこし100株:6,000円
- 枝豆200株:2,000円
- 黒大豆20株:自家用
- オクラ30株:2,000円
- カボチャ10株:2,000円
- 落花生20株:2,000円
金額的には大きくはありません。
しかし、対策をしないとこれが延々続くわけです。
また、一人一人の被害は大きくなくても自治体レベルで見ると非常に大きくなります。
ちなみにちだが住んでいる静岡県伊豆の国市の、主な鳥獣による被害額を合計すると
約5,985,000円です。
※ 伊豆の国市、2015年度調べ。
ちだ
さらに、せっかく野菜を作ったのに食べられちゃったことによる精神的なダメージが非常に大きいのです。
これは早急な対策が必要です。
何がいくらでできるか対策を考えてみる
では、具体的な対策はどのようなものがあるのでしょうか。
周りの方が実際にされていることを、マイナビ農業の記事を参考に確認してみます。
また、それぞれかかる費用も概算してみました。
畑を電気柵で囲う
まず、一番有効だと言われているのが電気柵です。
畑をぐるっと囲めば、シカが入ろうとした時にピリッときてあっち行っちゃう、というやつですね。
■電気柵のちだ的問題点
電気柵は、お金がかかります。
今回被害にあったちだの畑の面積は10アール(1,000平方メートル)。
外周は125メートルです。
電源が無いので太陽光で動作するものを使う必要があります。
こうなると、おおよそ5万円から8万円ほどの予算を見込む必要があります。
ちだ
畑を柵で囲う
こちらも、よく取られる対策です。
杭を打って、そこにこのようなワイヤーメッシュを立てて柵にします。
が、これも実はかなりの費用がかかります。
横の長さが180センチで450円前後。
125メートルを全て囲うとなると、125÷1.8で約70枚必要です。
450円が70枚で31,500円(支柱は別。)
ちだ
農作物そのものを囲う
ミニトマトやとうもろこしなどはハクビシンに狙われます。
その被害を防ぐために、直接ガードしちゃうパターンです。
これはとうもろこしをガード!しているパターン。
かなり有効に思えますが、畑の面積が広くなると取り外しの手間も大きくなり難しいです。
逆に、家庭菜園などはこの方法をとっても良さそうです。
罠(わな)を仕掛ける
罠を仕掛けて捕らえてしまう、という対処法もあります。
が、罠をかけるには狩猟免許が必要です。
ちだは持っていないので、こちらも却下。
行政の補助も考慮しよう!
これまで、いくつかの具体的な対策方法を挙げてきました。
結構お金がかかるなぁ、と思ったかもしれません。
ちだは強く思いました。
ですが、こういった獣害対策には行政から補助が出る自治体もあります。
伊豆の国市の場合は、
- 設置等に要した費用の2分の1以内
- 上限額10万円(千円未満切り捨て)
補助を受けるにはいくつかの条件があります。
お住まいの自治体に確認するようにしましょう!
実装する
ちだ、はっきり言ってお金がありません。
残念ながら、畑外周をぐるっと電気柵、または柵で囲うことはできません。
と言うことで、今回はとにかく最低限の対策をすることを目標にします。
目的にあった対策を考える
ちだの畑はちょっと変わった立地です。
一見すると普通の畑ですが。
畑の外周の一部には、1〜2.5メートルほどの段差があります。
このような感じです。
残念ながらちだには畑をぐるりと囲む柵を設置する予算はありません。
費用は最小限に抑えたい!のです。
なので、今回は応急処置として段差の少ない部分にネットを張ることにします。
ちょうど、畑の入り口が山に向いていて、かつそこが全く段差がありません。
畑の中から見るとこんな感じです。
ちなみに、シカは150センチほどの高さの柵ならジャンプして飛び越えるそうです。
つまり、ちだの場合には畑の周りの地面から高さ150センチ以下の範囲にのみネットを張ることでひとまずの応急処置にはなりそうです。
以上から、ちだの応急処置的対応をまとめます。
- 畑の入り口、山に面しているところは段差がないので高さ150センチ以上のネットを張る。
- 畑の側面は高さがあるので、そのまま。(予算の都合)
- どこからシカが入ったかわかるはず。
- 入る場所がわかったら、ピンポイントで対策が可能。
- テープにあたって嫌がって入らないかも。
- そもそも高さが不足している可能性がある。
- ネットの下をくぐる、キラキラテープを突破するなどしてシカが入る可能性がある。
- ハクビシンなど他の獣対策にならない可能性がある。
- シカの明らかな出入り口を封鎖して侵入確率を低くする。
- 上記以外の侵入経路を特定する。
- (もしかしたら)嫌がらせになって侵入確率が減少する。
- どんな獣が出るのかをあらかじめ確認すること。
→近所ですでに畑をやっている方のお話を聞きましょう。 - それぞれの獣の必要な対策は何かを確認すること。
→マイナビ農業の記事が体系的にまとめられていて参考になります。 - 自分がかけられる予算を見積もること。
- 何をするか、何ができるかを自分で決めて対策をすること。
-
これでうまくいくのか?
ちだ
ネットを作ってみる
防獣ネットはホームセンターなどで売っています。
が、今回は予算を抑えるために手作りしてみます。
幸い、近所の方が不要なネットをお持ちだったのでネットはそれを使うことに。
支柱は2.1メートル(直径16ミリ)のイボ竹を15本。
ネットは結束バンドで支柱に固定することにしました。
予算は全部で3,226円。
ちだ
こんな感じにできました。
これをシカさんの入場口に立てます。
がっちり埋め込みます。
ちだ
ちだ
さらに、畑の側面にはキラキラテープを施します。
畑の側面は1メートルから3メートルほど高くなっています。
なので、もしここからシカが入ろうとすると必ずテープにひっかかり
ということを意図しています。
しかし、はっきり言うと、これだけでは対策は不十分です。
不十分な理由は主に3点あります。
しかし、少なくとも
このような効果が考えられます。
ちだ
シカに食べられた! まとめ
ちだの認識の甘さから、畑がシカのレストランになるという事態を招いてしまいました。
しかし、このような状況はどこの畑でも起こり得ます。
もちろん、家庭菜園でも。
一方で、全てを完璧に対策しようとすると時間とお金がかかるのも事実です。
ちだが今回痛感したのは以下の点です。
農作物は動物に食べられるもの!として、できる対策を少しずつやってみてはいかがでしょうか。