完成したばかりの新牛舎で、飼育頭数の増頭に力を入れる
『有限会社クドウファーム』は、乳牛を育てる酪農からスタートし、平成8年の法人化の際に、和牛繁殖牧場にシフトしました。飼育頭数は年々増え、現在は、親牛約300頭と子牛約150頭を飼育しています。更なる増頭を目標に、令和元年の9月に新牛舎を建設しました。
産まれた牛を月齢9カ月前後まで育てた素牛を市場に出荷するだけでなく、牧場で生まれた素牛を600〜700Kgまで大きく育てて出荷する肥育も、2年前から始めました。繁殖から肥育まで一貫生産できるのが強みです。
酪農に比べて、肉牛の牧場は身体的な負担が少ない
酪農と和牛繁殖の両方のメリットを知る代表取締役の工藤さん。和牛牧場の良さは「拘束時間が短いことと、身体への負担が少ないこと」と話します。
酪農は毎朝・毎夕の搾乳作業に多くの時間がかかりますが、肉牛の場合、その必要はありません。朝の出社時間も一般的な酪農牧場と比べて、2時間程自由な時間ができるだけでなく、帰宅時間も早いそうです。また、座る、立つを繰り返す搾乳作業がない分、肉体疲労も軽減され、年齢を重ねても働くことができるという点が魅力です。
「市場にどれだけ質の良い素牛を出荷できるか。それが肉牛経営を左右する」と工藤さん。そのために、さまざまな取り組みを行っています。
素牛だけでなく肥育にも挑戦 受精卵の採取技術も導入
素牛の飼育だけなく、2年前から肥育も始めました。満足のいく金額で出荷される素牛もいれば、そうではない金額を提示されることもあるのが肉牛経営の難しさ。肥育に取り組むメリットは、育てた牛を二束三文で手放すのではなく、自分たちの手で大きく育てることができることです。
また、良い血統の牛を引き継いでいくために、受精した雌牛の体内から受精卵を取り出して移植する体内受精卵産子の技術も活用しています。家畜人工授精師の資格を持つ人も活躍することができる職場です。
北海道の自然に惚れ込み、本州から移住
茨城県出身の市毛里奈さんは、高校生のころから次第に「牛が好き」という気持ちが強くなり、北海道にある農業系の大学に入学しました。そこで、家畜人工授精師の資格を取得し、現在に至ります。
「都会の人混みよりも、自然に囲まれて暮らす方が自分には合っている。ホルスタインよりも、和牛は見た目がコロコロしていて、やんちゃな性格も可愛い」と笑います。
繁殖をはじめ、仔牛の哺乳から事務経理まで幅広い分野の仕事を担当している市毛さん。自分で授精した牛が、市場に出るまで元気に育っていく過程に携わることができることが、今の一番のやりがいだそうです。
哺乳ロボットの導入と、コンピューターでの個体管理
一定の大きさまで育った仔牛は、ロボットで哺乳します。1台につき50頭以上の哺乳ができるため、働く人の労力を大幅に削減できます。牛の首には、センサーが付いているので、すでにミルクを飲んだ牛には哺乳されないようになっています。
また、仔牛が飲んだ量もロボットで管理できます。手作業の場合、毎日数時間はかかる仕事ですが、ロボットに任せることで、スタッフは他の作業に当たることができます。
地域の和牛農家を、増やしていきたい
「未経験者のサポートはもちろん、新規就農を目指す方も応援してきたい」と工藤さん。離農が深刻な問題になっているこの業界の中で、和牛にかかわる人材を1人でも多く増やしていきたいと考えているそうです。
『有限会社クドウファーム』では、単身者から家族でも住むことができる社員寮を2棟用意。家賃も全額会社負担で、入居者は光熱費のみです。更に、車がない場合は、社用車も貸し出すなど、手厚い福利厚生も魅力です。
稚内空港からも近い天塩町は、都心へのアクセスも良いので、道外から移住を考える方にもお勧めです。山も海もある自然豊かな天塩町で働いてみませんか?
和牛繁殖牧場に興味がある方、より詳しい仕事内容を知りたい方は、牧場の見学も可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
有限会社クドウファーム
住所:〒098-3133 北海道天塩群天塩町字オヌプナイ6379-1
電話:01632-4-3412
FAX:01632-4-3412
HPはこちら
なお『有限会社クドウファーム』は、2019年12月7日大阪で開催される『マイナビ就農FEST』に参加します。
詳細はこちら