目標は搾乳頭数1000頭! まだまだ成長期
北海道第2の都市、旭川市街から車でおよそ30分。近年話題の「青い池」をはじめ、美しい丘陵地が広がる美瑛町は、北海道有数の観光地です。都心とのアクセスが良い旭川空港が近いこともあり、移住者が多く暮らす町でもあります。
自然を満喫できる環境で働きながらも、生活の不便さを感じない立地が魅力の『服部牧場』。
昭和50年に48頭が入る牛舎を建て、70頭、150頭と規模を拡大していきました。その後も最新設備を導入しつつ、現在は新牛舎を建設中。搾乳頭数1000頭を目標に、スタッフが一丸となって仕事に向き合っています。
世の中のイメージと逆行? この数年で給与は1.5倍に
「その人がいないと仕事が回らないという働き方ではなく、誰でもできる農業でないと、これからの時代は戦えない」と考える服部さん。未経験の方、年齢を重ねた方、女性も活躍できる職場を作るために、機械化と仕事のマニュアル化を推進してきました。その結果、『服部牧場』で働くスタッフは未経験者がほとんど。外国人実習生や、60代のスタッフも活躍しています。
「酪農はつらい」という印象を持っている人がまだまだ多いと話す服部さん。
機械化が進んだ牧場では、身体を酷使しての仕事が想像よりも少なく、本州から来たスタッフは「イメージしていた仕事とは違った」と驚くそうです。
今後もスタッフを増員して、搾乳頭数を伸ばしていきたいと服部さん。牧場として成長した分は、社員にも還元していきたいという思いから、ここ数年で時給換算すると約1.5倍も給料を上げたと言います。働いた分、しっかりと評価されるため、社員はモチベーションを高く維持することができます。
ロータリーパーラーにバイオマス発電が、酪農のイメージを変えていく
『服部牧場』では、36頭を一度に搾乳できるロータリーパーラーが稼働しています。また、3年前から牛の排泄物から電気と堆肥を作る、バイオマス発電も導入。プラントを動かす電力はバイオマス発電で賄い、使わなかった分は売電しています。環境への配慮はもちろんですが、牛舎のにおいも軽減されるため、働くスタッフからも好評だと言います。
さらに、牧草をラップで密閉して貯蔵できる大型機械を導入。日本にまだ数台しかないマシンで、牧草を真空パックにすることで、栄養価をこれまでよりも約25%高いまま貯蓄することができます。積極的な機材投資も『服部牧場』の強みです。
北海道の自然に惚れこんで本州から移住
2015年に入社した後藤さんは、東京の出身。大自然の中で働くことに憧れるようになり、前職を退職したタイミングで、昔から興味のあった酪農に挑戦することを決めました。「ずっとこの牧場で働きたい」とすっかり仕事に魅了され、牛の世話はもちろん、人員の配備から機械のメンテナンスまで、幅広い作業を担当しています。
中でも牛の餌作りは後藤さんの大切な仕事。カロリーや栄養素などを考慮して、飼料を配合していく作業で、良い餌を牛に与えることができれば、乳量もしっかり上がっていくと言います。そのためには日ごろの観察も重要で、牛の毛艶や動きなど体調管理にも目を光らせています。言葉は話せないものの、大切にした分、牛はしっかりと応えてくれる、そこにやりがいを感じるそう。
10連休で海外へ。「一次産業は休めない」はもう終わり
機械化・仕事のシステム化は身体的負担の軽減だけでなく、休日を取得しやすいという魅力もあります。最近では、10連休を取って海外旅行を楽しんだ社員も。北海道外からの移住者にとっても、まとまった休みで帰省できるので喜ばれています。
ずっとここで働きたいと思ってもらえるよう、常に挑戦を忘れず、社員の笑顔を大切にしたいと服部さん。そのためにも搾乳頭数1000頭を1日でも早く実現できるように取り組んでいきたいと、今後の目標も明確です。
酪農に興味があれば、未経験でも農業系の学校を出ていなくても、全く問題ありません。年齢も気にしなくて大丈夫です。美瑛町の大自然の中で一緒に働いてみませんか。2019年12月に大阪で開催されるフェストにも参加します。会場での質問はもちろん、分からないことはお気軽にお問い合わせください。
【問い合わせ先】
服部牧場
〒071-0236
北海道上川郡美瑛町美沢川向酪農
電話:0166-92-4276
なお、『服部牧場』は、2019年12月7日(土)に大阪市内で開催される『マイナビ就農FEST』に参加します。
詳細はこちら
【NEW!!】公式HPがOPENしました!
https://www.hattoribokujou.com