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農業始めるなら岩手県一関地方へ! 独立就農まで支援する『新規就農トータルサポートシステム』とは

農業始めるなら岩手県一関地方へ! 独立就農まで支援する『新規就農トータルサポートシステム』とは

これから農業を始める人にとって、作付け品目や農地をどうするか、栽培技術を習得するにはどうすればいいかなど、不安は尽きないことでしょう。また、国や各市町村の支援があることは知っているけれど、窓口が複雑でどこに相談してよいのか分からないという声も。そんな新規就農希望者が抱える悩みを一気に解決するのが、岩手県一関地方の『新規就農トータルサポートシステム』です。相談から独立就農まで農業経営支援のプロたちが一体となってサポートするその仕組みと共に、システムを利用した先輩就農者たちの声をお届けします。農業を始めたい方、必見です!

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『新規就農トータルサポートシステム』とは

農業が抱える労働不足や後継者問題。これらを救うのが農業を始めたいと考える新規就農者です。農業の新たな担い手を支援するために行政では支援事業をそれぞれ行なっています。しかし、各関係機関の横の連携が取れていないことが原因で十分な研修が受けられなかったり、資金面でつまずいたりなどを理由に経営がうまくいかず、諦めるケースがあるのも事実です。

これを受け、一関市、平泉町、JAいわて平泉、一関農林振興センター、一関農業改良普及センターなど関係機関で構成する一関地方農林業振興協議会は『一関地方新規就農トータルサポートシステム』を2013年に立ち上げ、2015年から本格的に運用をスタートしました。各関係機関が一体となり、新規就農者に必要な支援を共に考え、サポートすることを目的とするシステムの具体的な仕組みをご紹介します。

新規就農ワンストップ相談窓口でひとり一人に合った支援をアドバイス

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「新規就農ワンストップ相談窓口」では、相談者に対し、各関係機関の代表者が対応。きめ細かなアドバイスや適した支援を行っています

『新規就農トータルサポートシステム』は、現地関係機関が連携して、一関地方への就農希望者の就農相談、就農のための農業研修、就農後の自立経営までを一貫してサポートする仕組み。強みと言えるのが、月に一度開かれる『新規就農ワンストップ相談窓口』です。「就農を希望する方に対して個別面談を行い、相談者の希望に応じて、ほ場見学先や研修先の選定、各種支援事業の案内まで1つの窓口で行なっています」と話すのはJAいわて平泉営農部の藤野秀一部長。

相談者が希望する就農先に合わせて、一関市、平泉町の研修制度を活用し、研修先の先輩生産者のもとで農作業に従事しながら栽培技術や経営の知識を身につけ、就農に向けた準備を進めていきます。「実際に一関市の研修制度を利用した方のアンケートを見ると、農業のノウハウを一から学ぶことができるだけではなく、JA生産部会に参加することでさまざまな方との繋がりが生まれ、安心して独立できたという声が寄せられています」と、一関市農林部農政課の伊藤信子課長補佐。

同市では市内に生活基盤がない新規就農者には家賃の一部を負担したり、専門の支援員を派遣したりすることで暮らしを多角的にサポート。市の研修制度がスタートしてから、2018年までに17名が就農に結びついていることからも、その手厚い支援体制が伺えます。

就農後のアフターフォローも充実

『新規就農トータルサポートシステム』では、新規就農から5年間、JAや市町の職員がほ場を巡回し、栽培管理に問題がある場合は担当部署と連携してアドバイスを行っています。就農相談や研修制度と合わせて独立就農後のアフターフォローが充実しているのもシステムの特徴です。

こうした支援体制と共に、一関地方の農業の魅力をもっと知ってもらいたいと一関農林振興センター農政推進課の千葉安紗実さんは話します。「岩手県の南に位置する一関地方は冬でも比較的暖かく、水稲や野菜類をはじめ花き、果樹、畜産と多彩な農畜産物の宝庫です。新規就農者にとって選択肢が広いのも魅力の1つだと思います」。

気候の暖かさは心にも共通し、周囲を気遣う地域の人々の温もりも感じられる一関地方。その優しさは農業を始めたいと考える人にとって、大きな力になることでしょう。

地域の財産を守りたい。『一関産ナス』のさらなる知名度向上を

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一関産ナスの新たな担い手として活躍する千葉琢磨さん

一関産ナスの新たな担い手として活躍する千葉琢磨さんは一関市出身の奥様と共に東京から2018年に移住。翌年4月に独立就農しました。「就農のきっかけは妻の実家が担い手不足の危機に直面したことです。おじいちゃんたちが大切にしてきた田畑を守りたいという妻の思いに心を動かされました」。

いずれは農業をやりたいという思いで、アルバイトをしながら音楽活動をしていた千葉さんは、都内で開催された新規就農者フェアで一関地方の『新規就農者トータルサポートシステム』を知ります。「ワンストップ相談窓口で、花泉地域ならナス栽培が適していると紹介してもらいました。農業をやるからには収益を上げることも考えなければならないので、具体的なアドバイスはとても役に立ちました」。

一関市の研修制度『新規学卒者等就農促進支援事業』を活用し、1年間、栽培方法が異なる2つのナス農家で研修。剪定技術や樹勢管理、選果や箱詰めまでを学んだ千葉さんは、トータルで学べたことで独立への自信がついたと話します。「技術習得はもちろんですが、何より生産者のみなさんに顔を覚えてもらったのが嬉しかったです。『新規就農者トータルサポートシステム』のおかげで楽しく農業を始めることができました」。

独立してまだ半年の千葉さんですが、ナスの生育状況や栽培管理、ほ場周辺の管理などを総合的に評価するJA生産部会の共励会で、ハウス栽培の部における最優秀賞を受賞する快挙を成し遂げました。この輝かしい結果は充実の研修制度のおかげと千葉さんは感謝の言葉を続けます。「研修中にいろいろなほ場を見ることができ、ベテラン生産者からアドバイスもたくさんいただきました。受賞はみなさんのおかげだと思っています」。

世界遺産の町にワイナリーを! 純平泉産のワインを目指して

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2019年9月、ブドウの初収穫を迎えた関根康之さん

世界遺産に登録された中尊寺や毛越寺などを有する平泉町。この地で2017年に『農事組合法人 アグリ平泉』の一員として『平泉ワイナリー』を誕生させた東京都出身の関根康之さん。ワイナリーを始めるにあたり、平泉町の『平泉町新規就農者支援事業』を活用して、同法人で2年間、研修生として農業のノウハウを学びました。「Iターン就農の自分にとって、住居費や研修資金の支援は本当にありがたかったです。ブドウ栽培のほ場も研修先と自治体が窓口になってくれたおかげで不安なくワイナリーの準備を進めることができました」。

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定植してからブドウを収穫できるのは3年後。その間、平泉産のリンゴで作ったシードルや雫石産の山ブドウを使ったワインなどを醸造・販売

ワインの本場であるフランスのボルドー大学で醸造学を学んだ経歴を持つ関根さん。ワイナリーを設立した目的は、平泉産のブドウを使って平泉で醸造した“純平泉産ワイン”を造ることでした。

「平泉町の一員として、地元に愛されるワインを造ることを目指しています。それが支援してくださった地元の方々や関係機関への恩返しだと思っています」そう話す関根さんの表情は、純平泉産のワインづくりがいよいよスタートすることへの喜びに満ち溢れていました。

一関地方の『新規就農トータルサポートシステム』を活用して、新たな一歩を踏み出した2人のファーマーたち。彼らの声を聞くことで、システムの充実さをより深く知ることができました。

一関地方農林業振興協議会では、毎月第2水曜日に『新規就農ワンストップ相談窓口』を開催しています。就農を考えている方、就農に興味のある方はぜひ活用してみてはいかがでしょう。就農への不安や悩みを、農業のプロたちが解決へと導きます。

なお、一関地方農林業振興協議会は12月7日に仙台で開催される『マイナビ就農FEST』に参加します。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
詳細はこちら


【お問い合わせ】
一関地方農林業振興協議会
(構成機関)
・一関市農林部農政課 TEL:0191-21-8225
・平泉町農林振興課 TEL:0191-46-5564
・JAいわて平泉営農部営農振興課 TEL:0191-34-4001
・岩手県県南広域振興局農政部一関農林振興センター TEL:0191-26-1413
・一関農業改良普及センター TEL:0191-52-4961

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