養豚農家にインタビュー! 豚の体重推定システム『デジタル目勘®』を使ってみた

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養豚農家にインタビュー! 豚の体重推定システム『デジタル目勘®』を使ってみた

養豚農家にインタビュー! 豚の体重推定システム『デジタル目勘®』を使ってみた
最終更新日:2019年10月03日

伊藤忠飼料株式会社とNTTテクノクロス株式会社が共同開発している 豚の体重推定システム『デジタル目勘®(デジタルメカン)』では、出荷サイズの豚を撮影するだけで、AI技術の一つである独自の画像認識技術と機械学習で構築した計測ロジックで、簡単に熟練者並みの体重推定が行えます。出荷時の体重は、買い取り価格を左右する重要な情報なのですが、専用の体重計で一頭ずつ測るのは重労働で効率的ではありません。そのため、多くの現場では熟練者の目勘に頼っているのが実情です。今回は、有限会社常陸牧場(茨城県久慈郡)の代表取締役 矢吹和人さんに、その使い勝手や導入効果などを伺いました。

『橅豚(ブナ豚)』ブランドの常陸牧場

常陸牧場の規模や出荷先を教えてください

常陸牧場は、茨城県の奥久慈にあるSPF(Specific Pathogen Free)の認定農場です。30年くらい前からCM(肉豚生産)農場として認定を受けており、肥育豚の一貫生産を行っています。常時、肥育で7000頭を飼養し、月の出荷が1150~1200頭くらいの規模で、出荷先は全体の約6割が東京食肉市場で、あとは地元のスーパーマーケットや小売店、飲食店などになります。

NTTテクノクロス株式会社

常陸牧場といえば『橅豚』ですよね

東京の市場に向けて出荷する豚のブランドとして立ち上げて、もう15年になります。全国各地からブランド豚が集まる中で、おかげさまで『橅豚』は上位に食い込めるような肉質への評価をいただいています。『橅豚』の肉質は柔らかく、色が淡いのが特徴です。脂の白さも際立っており、そこで他の枝肉との差別化が図られていると思っています。

NTTテクノクロス株式会社

『デジタル目勘®』が支援する豚の選定作業とは

豚の選定作業は、何人ぐらいで行っていますか?

当牧場では、リーダーが1人とサブが2人の3人体制で行っています。人による目勘は、意外と精度が高いのですが、継続して出荷作業に携わっていないと、その精度が落ちてしまうんです。半年とか、1年くらい離れていると選定が難しくなるんですよ。だから、1人だけではバックアップが効かないので、常に出荷に携わっている人が2番手、3番手のリーダーとなるような体制にしています。

NTTテクノクロス株式会社

有限会社常陸牧場の代表取締役 矢吹和人さん


 

現場では、人による目勘が重要なのですね

熟練者になると、調子が良いときには測りがなくても、ほとんど正確に重量範囲以内を推定することが可能です。ただ、先ほどお話したように継続して出荷作業を担当していないと精度が維持できないなど、ブレがあることが問題です。豚の出荷体重は格付け(等級)にも影響するので、出荷直前の体重管理は牧場経営の中でも重要な作業です。そういう意味でも人の目勘に頼らない『デジタル目勘®』は、心強い存在になると期待しています。

NTTテクノクロス株式会社

『デジタル目勘®』を使ってみて、いかがでしょうか?

出荷が近い豚をピックアップして体重を測り、出荷のタイミングを合わせるということは、これまでも行ってきたのですが、豚を体重計に乗せるとストレスがかかり、発育が止まってしまうこともあるんです。『デジタル目勘®』で、ある程度正確な体重が把握できるのは、成長を止めずに出荷時期の目安を計る意味でも効果的だと思います。

豚の体重を推定する方法としてはオートソーティングシステムもありますが

確かにオートソーティングシステムも選択肢のひとつですが、当牧場では出荷先に応じて個々の豚を選定しているため、あまり効果的な方法ではありません。例えば、豚の体型などを考慮せず、体重だけで選別するオートソーティングシステムでは、体型や発育速度、背脂肪の厚さなどを見て出荷先を分けるのが難しいんです。こうしたニーズには、一頭一頭を見ながら選定作業ができる『デジタル目勘®』の方が向いているのではないでしょうか。

NTTテクノクロス株式会社

『デジタル目勘®』の使い勝手と、今後への期待

±5%未満という『デジタル目勘®』の現時点での精度は、いかがでしょうか?

現状でも、十分に実用的な精度だと思います。5%の精度であれば、例えば95kgの豚の場合での誤差は±4 kg程度。出荷2週間前のチェックに『デジタル目勘®』を活用しても、十分に出荷予測は立てられると思います。とはいえ、『デジタル目勘®』の体重推定だけで出荷までいくのは、まだ不安が残るので出荷のときは今まで通り体重計を使って測定しています。もう少し精度が上がると、より効果的に活用できるようになるのではないでしょうか。

NTTテクノクロス株式会社

『デジタル目勘®』のサイズや操作感は、いかがでしょうか?

これぐらいの大きさと軽さであれば大丈夫。問題なく、みんな使いこなしていましたよ。私が使ってみた感想としては、ちょっと角度(操作の姿勢)が難しいかなと…ただ、これは使っていくうちに、すぐに慣れました。後は、豚房に入って操作する必要があるので、欲をいえば通路からセンサーを向けるだけで体重推定ができるようになるとうれしいですね。

『デジタル目勘®』がより進化するために、何かリクエストはありますか?

軽くて持ちやすく、使いやすさの面で問題はありません。ただ、寝ている豚はチェックができないなど、豚の状態(姿勢)が問題になることがあったり、豚の撮影にも少し慣れが必要なので、こうした面が改善されるとありがたいですね。それと、精度のさらなる向上ですね。さらに精度が上がれば、ベストな体重での出荷が計画的に行えるようになるので期待しています。

NTTテクノクロス株式会社
 

【イベント情報】

第9回農業Week 第1回国際畜産資材EXPO

期間:2019年10月9日(水)~11日(金)
会場:幕張メッセ 5ホール 伊藤忠飼料・デザミス・NTTテクノクロス合同ブース
イベントのホームページはこちら


<取材協力>

有限会社常陸牧場
〒319-3511
茨城県久慈郡大子町高柴4382
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【お問い合わせ】

伊藤忠飼料株式会社
〒136-8511
東京都江東区亀戸2丁目35番13号 新永ビル
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NTTテクノクロス株式会社
IoTイノベーション事業部 第一ビジネスユニット
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5横浜アイマークプレイス
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【プレスリリース】世界初、小型端末化を実現、豚体重推定システム「デジタル 目勘めかん 」2019年10月9日に発売開始
 

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