復興への力強い一歩を踏み出した福島県富岡町。 “農業魂”が宿る町で、生きがいとやりがいを見つけませんか

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復興への力強い一歩を踏み出した福島県富岡町。 “農業魂”が宿る町で、生きがいとやりがいを見つけませんか

復興への力強い一歩を踏み出した福島県富岡町。 “農業魂”が宿る町で、生きがいとやりがいを見つけませんか
最終更新日:2019年11月18日

東日本大震災等による甚大な被害から、復興に向かって力強く歩む福島県相双地域。双葉郡の中心にある富岡町は、福島第一原子力発電所事故の影響で全町民が避難を余儀なくされました。避難指示が帰還困難区域を除く地域で解除されたのは2017年4月のこと。町の基幹産業である農業を再開するため、故郷に戻ったベテランファーマーの挑戦と共に、町の魅力と移住者のための支援制度をご紹介します。

桜のまち「とみおか」ってこんなところ

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富岡町の“誇り”である桜のトンネル (富岡町提供)

富岡町は、福島県浜通り地方の中央部に位置する面積68.39㎢の小さな町です。北は大熊町、西は川内村、南は楢葉町とそれぞれ境を接し、阿武隈高地と太平洋との間に豊かな大地が広がっています。平均気温約12.8℃(出典先:相双ポータルサイトより)と四季を通じて過ごしやすい気候の富岡町は、この温暖な気候を利用し、水稲をはじめタマネギなどの土地利用型の作物が生産されています。

また、国道6号から「夜の森公園」に通じる道には、樹齢120年を超えるソメイヨシノを含め、全長約2.2km、約420本(夜の森地区全体では1200本)の桜のトンネルが見事な景観を作り出し、訪れる人を魅了します。現在その一部は原発事故による帰還困難区域内にあり、全町の避難指示解除が待ち望まれています。

町内の避難指示が解除された地域に、農業復興を目指して奮闘する2人のベテランファーマーがいます。農業復興に向け、エネルギッシュに尽力する”農業魂”と共に、これからの農業についてお話を伺いました。

ふるさとの原風景を次世代に残したい。農業復興の基盤づくりが使命

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『ふるさと生産組合』渡辺康男組合長

地元農家13名で構成される『ふるさと生産組合』が、震災後7回目の稲刈りを終えた2019年秋。組合長の渡辺康男さんは今年の役目を終えたほ場を前に、これまでの道のりを振り返ります。
「震災後、ほ場管理作業を開始したのは2012年のことです。当時はまだ町内全体が警戒区域に指定されており、許可を得て防護服を着ての作業でした。避難指示が解除されたらすぐに作付けができるよう、ほ場準備や草刈りなどを自分たちの手で行いました」。
避難先から集まった仲間たちは荒れた農地を前に、一瞬言葉を失ったものの、すぐに作業に取り掛かります。それを突き動かしたのは、農業への思い、そして郷土愛だと渡辺さんは言葉を続けます。
「富岡町の基幹産業は農業です。それを象徴するかのように春は緑、秋は黄金色と美しい風景を見せてくれます。そんな日本の原風景を1日も早く取り戻したい一心で、避難先からほぼ毎日通い、作業をしています」。

2013年、試験栽培として町内での米作りを再開したふるさと生産組合は、その後の実証栽培を経て現在は、約6.5haの水田に天のつぶ、コシヒカリ、こがねもちの3品種を作付けしました。黄金色に輝く稲穂は、富岡の秋を彩り続けています。

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震災後、7回目の収穫となった富岡産のコシヒカリ

東日本大震災で被災した農地や農業用施設の復旧については、災害復旧事業などで対応しているところですが、十分に機能回復されていない水路なども多くあります。こうした施設の補修には機動的かつ、きめ細やかに取り組む活動が必要不可欠です。加えて、本格的な営農再開には新たな担い手の力が必要と渡辺さんは話します。
「私たちの活動は農業の未来のための基盤づくりです。次の世代が安心して農業を始められるよう、仲間と共に力を尽くすつもりです」。
渡辺さんは今後も関係機関と連携を図りながら、新規就農者の育成にも力を注ぎたいと抱負を語ってくださいました。

ふるさとの農業再開のために一念発起。『株式会社富岡アグリファーム』の挑戦が今、始まる!

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『株式会社富岡アグリファーム』の猪狩弘道さん

2019年9月、富岡町に新たな法人が誕生しました。その名は『株式会社富岡アグリファーム』。5人の仲間と共に会社を立ち上げた猪狩弘道さんは、震災前はトマト、花き、水稲を手掛ける大規模経営をしていました。震災後、農業を一時離れ、建設業を始めるものの、避難指示が解除されたことを機に営農再開を決意しました。法人化を選んだ理由は、渡辺さん同様、未来の農業のためと猪狩さんは話します。
「農家は家族経営が長く続き、後継者がいないとそこで途絶えてしまう問題があります。町に帰還した人は年配者が多く、農業を再開したくても、高齢や労働力不足によって諦めざるを得ないのが現状です。新規就農者の受け入れのためにも、法人化がベストと考えました」。

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堆肥散布を行い土壌改良を行ったほ場にタマネギの苗を定植している様子 (富岡町提供)

法人化に先駆け、所有するほ場で水稲栽培を8年ぶりに行なった猪狩さん。収穫量は11俵でしたが、農業の楽しさ、やりがいを改めて実感したと話します。
「富岡町を再び農業の町にするためには、自分たちシルバー世代がモデルになることが急務です。そのためには農業は楽しい、儲かることを若い担い手に見せることが大切。作業効率化のために、スマート農業も積極的に取り入れていきたいですね」。

取材に訪れた10月下旬、『株式会社富岡アグリファーム』の畑ではタマネギの定植に向けた準備が行われていました。
同社が栽培するのはタマネギと水稲。肥料はコンポストを使用し、化学肥料はできるだけ使用しない資源循環型農業を目指しています。

ふるさとの復興のために立ち上がった2組のファーマーが撒いた種は、やがて実を結び、富岡の地に活気を呼び戻してくれることでしょう。

農業・農地再生に向けた富岡町の施策

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富岡町産業振興課の畠山信也さん

町の基幹産業である農業においては、営農再開、農業法人化による新時代の農業、イノベーションコースト構想から生まれた産業を集積するための環境整備を進めています。
「震災以前、富岡町には900haの田んぼと、200haの畑が存在していました。すべてを元に戻すのは困難ですが、営農再開目標面積280haを実現し、農業再開を目指したいと考えています」と、産業振興課の畠山信也課長補佐。

町ではこうしたハード面の整備のほか、各種の支援制度を設けるなど、ソフト面の支援も行なっています。今後は新規就農者に向けた支援制度も充実させていく予定です。
また、帰還者や町内移住者への住宅助成や子育て世帯奨励金などの制度もあり、必要な支援を複合的に受けることが可能です。

ワイン用ブドウや酒米(今後作付けを予定)など、新規作物にも力を注ぐ富岡町。産業振興課の安田尚希さんは富岡の魅力を次のように話します。
「フィールドがたくさんある富岡町は、ビジョンを描きやすい土地。ぜひ、富岡で夢を叶えて欲しいですね」。

可能性を秘めた富岡の大地は、生きることの喜び、農業のやりがいをもたらしてくれます。復興に向け、歩み出した富岡町は、これからの時代を共に築く仲間を待っています。

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■お問い合わせ■
福島県富岡町役場 産業振興課
住所:福島県双葉郡富岡町大字本岡王塚622-1
電話:0240-22-2111

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