畑の雑草図鑑〜ホトケノザ編〜【畑は小さな大自然vol.61】
公開日:2019年12月05日
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こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。春や秋になると畑ではさまざまな雑草の花が咲きますが、その一つにホトケノザという紫色の花を咲かせる雑草があります。雑草というと野菜の生育の邪魔になるため、全て根ごと抜き取るのが常識とされていますが、ホトケノザの場合、野菜とうまく共生させていくことをオススメしています。ホトケノザを生かすことで、土の状態が良くなり、他の雑草を防いでくれるなどさまざまなメリットがあります。今回はそんなホトケノザの生態や付き合い方についてご紹介しますので、ぜひ畑のホトケノザをうまく活用してみてください。
ホトケノザとはどんな雑草?
ホトケノザはシソ科の一年草で、可愛い薄紫色の花を咲かせます。基本的には秋に芽を出し、越冬して春に花を咲かせますが、秋の終わり頃に咲くこともあります。ガクの部分の形が仏様が座っている蓮(はす)の花のように見えることから「仏の座」と呼ばれているようです。
ホトケノザと聞くと、春の七草を連想される人もいると思いますが、七草に出てくるホトケノザは正式には「コオニタビラコ」という別の雑草になります。この記事で紹介するホトケノザは食べてもおいしくないようですので、ご注意ください。
春の七草で出てくるホトケノザはコオニタビラコ。黄色い花で見た目が全く異なる
ホトケノザには咲かない花もある