就農1年目でサツマイモを5000本植えて感じた7つのこと

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就農1年目でサツマイモを5000本植えて感じた7つのこと

就農1年目でサツマイモを5000本植えて感じた7つのこと
最終更新日:2020年03月03日

こんにちは、きしころです。
現在は名古屋在住ですが、以前滋賀に移住して就農していました。
それまで農業に関わっていたことはほとんどなかったので、完全に素人からのスタート。そんな僕が最初に育てたのが、5000本のサツマイモでした。
この記事では僕が就農1年目でサツマイモを5000本植えて感じた7つのことをお伝えします。

サツマイモを選んだ理由

まず初めにサツマイモを5000本栽培しようと思ったきっかけをお話しさせてください。

理由は3つあります。

借りた畑が大きすぎた

僕の農業スキルは就農当時、家庭菜園レベルでした。5畳ほどの大きさで祖父が野菜を作っていたので、手伝ったことがあるレベル。

地域の人に「畑貸してください!」と頼み込んだ所、貸してくれたのは20アールという非常に大きい畑。どのくらいの大きさかと言うと、田舎の景色を思い浮かべてみてください。田んぼ2枚分に相当するほど大きな畑です。

栽培が簡単

ナスをやろうかと考えていたところ、20アールもの畑だと、植えてから収穫まで非常に大変だということを地域の人に教わりました。管理を全て一人で行う予定だったので、手間がかからない作物を調べたところ、サツマイモが該当しました。

植えてから収穫まで数回の手入れで済むのがサツマイモ栽培の魅力的なところですね。

収穫体験を行おうとした

高校生の頃から全国を旅してきて、全国に友人がいたため、サツマイモの収穫を手伝ってもらおうと考えていました。

全国の友人を一気に集めて収穫すれば、いろんなバックグラウンドを持つ人をつなげることができると思ったためです。

実際にサツマイモの収穫体験は60人ぐらいに来てもらえました。

以上がサツマイモ栽培を始めた理由です。では実際に植えてみて、どうだったのでしょうか。

サツマイモを植えて感じた7つのこと

マルチ(ビニール)を張るのが大変

畑を耕した後にまず行うのが、水分を守るためにマルチと呼ばれる黒いビニールを張る作業。

マルチを張るときには機械を使いましたが、風が吹くと飛ばされてしまうので砂を被せながら進めていきます。これがなんとも大変。

やっとの思いで張り終えたら、次にサツマイモを植えるための穴をマルチに開けていきます。腰をかがめて5000本分の穴を開けていくので、これがまた大変。
3時間やると腰が痛くなるので限界に。穴を開けるのだけでも9時間以上かかりました。

元から穴が開いたタイプのマルチがあることは後から知りました。

サツマイモを植えるのが大変

畑を耕し、マルチを張り、やっとサツマイモを植える作業に。

手作業で植えていくので、再び腰痛に襲われます。ひたすら一人でサツマイモを植えていると途中から「何してるんだろう」と思えてきますね。5000本植えるのに2週間くらいかかりました。

雑草を抜くのが大変

サツマイモを植え終わったら、雑草との戦いが始まります。5000本のサツマイモの雑草を抜くのも、もちろん手作業。畝の間にも、植えたところにも雑草はたくさん出てきます。

雑草はサツマイモよりも強いので、除草剤などの農薬は使えません。サツマイモがダメになってしまうので、基本的に無農薬で作ります。

ツル返しするのが大変

サツマイモは育ってくるとツルがめちゃくちゃ伸びます。そこでツルをバリバリと地面から剥がす「ツル返し」を行います。

ツル返しを行わないと、永遠にツルが伸びて隣の畑にも迷惑をかけてしまう可能性が。さらに栄養がサツマイモではなく、葉っぱにいってしまうことも考えられます。

とはいえ、水分を含んでいるので重くて大変な作業でした。

収穫するのが大変

5月末に植えて、およそ4カ月後の9月末、ついに収穫。

サツマイモを育てるにあたって大変な作業ばかりでしたが、実は一番辛かったのは収穫作業です。

5000本植えて、育ったサツマイモは累計5トン。およそ1万3千本。さすがに5トンにも及ぶサツマイモを一人で収穫するのはあまりにも無謀だったので、友人を呼びまくりました。

包装が大変


収穫後も洗浄、乾燥、包装、運搬とやることはたくさんあります。

実はサツマイモは水で洗うと腐るスピードが早くなってしまうので、土がついたままの方が日持ちします。ですが、消費者は土がついている状態だとなかなか買わないですよね。生産者と消費者の思いの違いを学びました。

出荷先の重要性

サツマイモは農業の中でも手がかからない部類に入るので、生産者が多いです。戦時中に校庭で作られていたように、どこでも育つからですね。むしろいい土地だと育たないと言われるほど。生産者が多いとその分供給量がグッと増えるので、価格崩壊が起こります。

そこで、家の中を暖かくして腐らないように保管し、少し時期をずらして冬に販売することで5トンある大量のサツマイモを完売しました。

予想外のメリット

サツマイモを育てるにあたり、まずは畑を耕さなければなりませんでした。田んぼ2枚ほどの広さだったので、めちゃくちゃ広いです。

就農したばかりでもちろん機械なんて持っていなかったので、近所の方にトラクターや畝立て機を借りることに。

土地も手入れをしないと雑草が生えてしまうので、使ってもらった方がいいと無料で借りていました。地元の人も20代の若い人が農業をすることに対して喜んでくれて、快く貸してくれましたね。

土地や機械を貸してもらうときに地元の人々とコミュニケーションが生まれたのは、とてもよかったです。

まとめ

今回は素人が就農1年目で5000本のサツマイモを植えて感じた7つのことと、予想外のメリットを紹介しました。

秋によく行われるサツマイモ堀りの行事は楽しいイメージがありますが、さすがに5000本は多かったですね。一人で行うとなるとまず終わりません。

育てるところから出荷までの手間や時間を考えると、全然売り上げと見合っていないように感じたのが正直なところです。初めて作物を作るのであれば、まずは100本程度から始めてみるのがいいと思いますね。

作物を作るときは手間や量、出荷先などよく考えてから作るようにしましょう!

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