ここがすごい! 農家の使い勝手を追求した『ぶどう摘粒鋏 321DX』

『ぶどう摘粒鋏 321DX』。従来品より20%軽量化(自社比)にも成功
ぷりぷりとしたぶどうの実を傷つけることなく、丁寧に摘むために欠かせないのが、ぶどう摘粒ばさみです。特に大粒ぶどうは一粒の価値が大きく、摘粒作業で実を傷つけてしまうと、一気に商品価値が下がってしまいます。開発から製造までを自社で行うアルスコーポレーションから今回新発売された商品は、ぶどう農家の声を受け、開発に踏み切った、こだわり満載の商品です。大きな特長は下記の4つです。
1、形状にこだわった、超薄型の刃先
刃先は超薄型。これは実と実のすき間に入れやすいことを目的にしています。さらに注目したいのは、形状。刃先と外側を、丸みを帯びた形にすることで、摘粒時に実を傷つけにくくしました。

房の狭い隙間にも刃先を入れやすい「細く薄い刃」が特徴
2、ぶどうを傷つけず、作業もラクなロングアーム
従来品よりもアームを長くすることで、作業時にぶどうの房に手が当たらないように配慮。グリップから支軸(カシメ)までの距離が長いため、力をかけずに切断できる利点もあります。
3、柔軟性のある、にぎりやすいグリップ
作業時のにぎりやすさは疲労感の軽減にもつながります。グリップは適度にやわらかく、手の大きさや、さまざまな持ち方にも対応できるように、指のフィット感を大切にした設計にしています。
4、消えにくい目盛り

特殊な技術で印字を施した目盛りは、プリントよりも耐久性があります
見た目の美しいぶどうの房づくりには房の長さが大切になります。目盛り入りのはさみはめずらしくありませんが、経年劣化により、目盛りが消えてしまうこともあるという声に対し、消えにくい印字を実現しました。
「アルスケ」が開発者に聞く! 開発秘話1

『切れ味といえばアルスケ』の異名を持つキャラクター「アルスケ」が今回のレポーター。アルスコーポレーション技術部製品開発課の河田さんに直撃取材
ここで、アルスコーポレーションのキャラクター「アルスケ」が登場。開発を手がけた、アルスコーポレーション技術部製品開発課の河田耀平(かわた ようへい)さんに突撃取材! この商品が生まれるまでに、どのような苦労があったのか。リアルな開発場面に迫ります。
試作品を作って、使っていただき、改良して、また試作品を作る、の繰り返しで、少しずつ完成に近づいていった感じです。驚いたのは、摘粒の作業が想像以上にスピーディーだったこと。はさみを「開く」「閉じる」が軽くなければいけないとは聞いていたのですが、この速さを知って、納得。開発をする上での意欲にもつながりました。
「アルスケ」が開発者に聞く! 開発秘話2
グリップの色は赤です。これは作業中、地上に落としたとき、見つけやすいように、また作業中の目印としても見やすいと思って。それに当社のコーポレートカラーも赤なんです。
大阪・堺から世界に、日本の刃物を発信

写真以外にも、さまざまな種類のはさみ・刃物があります
創業は1876年。なんと明治時代です。創業の地であり、本社の所在地でもある大阪府堺市は刃物の製造が盛んな地域。同社はこの伝統の一翼を担っている企業です。ノコギリ、剪定鋏、高枝鋏などの農業用刃物から、刈込鋏や電動バリカンなどの造園業用、工業用大型機械に取り付けるためのオーダーメイドの刃物まで、幅広い製品群を持っています。販売している製品は約1400点以上。「世の中にないものをつくる」というモットーのもと、品質の安定・向上と量産化によるコストダウンを実現し、ユニークな製品を生み出しています。

総合企画部・部長の加藤さん(左)と河田さん(中央)、総合企画部の櫻井さん(右)
その先駆けとなった商品が、1952年に開発した剪定ばさみです。従来、一丁のはさみは鉄製で、本体部とグリップ部が分離されていない一体型。これを分離することで、軽量で使いやすい剪定ばさみの開発に成功。続いて1960年代に入ると、アサリ分け(※)のないノコギリの研究をスタート、機械研磨によるアサリ出しを可能にしました。アサリがバラつきなく、均一に揃い、枝に傷が付きにくく、美しい切断面に仕上がるので、樹木の病気防止にもひと役買った技術です。
140年以上の歴史を持つ総合刃物メーカー、アルスコーポレーションの刃物づくりのノウハウが詰まった『ぶどう摘粒鋏 321DX』は、使う人の感覚と好みを重視し、直刃(321DX-T)とソリ刃(321DX-M)の2タイプを用意しました。「薄い、軽い、握りやすい」 を追求したアルスコーポレーションのぶどう摘粒ばさみを使ってみませんか?
(※)アサリ分け のこぎりの刃の形状。刃が左右交互に開いている状態。切断しやすくなる一方で、切る対象物に傷ができる場合がある。
【お問い合わせ先】
○アルスコーポレーション株式会社
所在地 〒599-8267大阪府堺市中区八田寺町476-3
TEL 072-260-2121
https://www.ars-edge.co.jp/
◆刃物の病院 グリーンパパ(アルス刃物の修理・メンテナンス)
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