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果樹のツボに微弱な刺激を与え、高品質の果実を栽培。『ニードル農法』で育てた高級ブランド『満天桃(まんてんのもも)』の産地へ!

果樹のツボに微弱な刺激を与え、高品質の果実を栽培。『ニードル農法』で育てた高級ブランド『満天桃(まんてんのもも)』の産地へ!

和歌山県は西日本最大の桃の生産量(※)を誇り、生産地である紀の川市桃山町では「あら川の桃」というブランド桃で全国的にも知られています。その桃山町で付加価値の高い桃づくりを行っているのが「八旗(はっき)農園」です。この地域に伝わる伝統農法を継承・発展させながら桃の栽培を手がけてきた八旗農園が数年前から取り組み始めたのが『ニードル農法』による桃づくり。『ニードル農法』とは植物の幹や茎に微弱な刺激を与えることで活性化させる技術で「日本振興」が特許を取得しています。八旗農園では日本振興と共に、この『ニードル農法』を用いて栽培した桃のうち、独自の基準を満たしたものを、特に『満天桃』という高級ブランドで販売。高級スーパーや百貨店で取り扱われるなど早くも人気が高まっています。産地にて、『ニードル農法』と『満天桃』についてお話をうかがいました。
(※)農林水産省「令和元年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量」より

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『ニードル農法』で育てた桃を『満天桃』として高級ブランド化


(写真左から)八旗農園の中浴専務、高平社長、日本振興の益村環境事業部長に『満天桃』について語ってもらいました

「もともと私たちは新規就農で農業を始めたんですよ」と語るのは八旗農園の高平社長。その横で中浴(なかさこ)専務がうなずきながら「自然を相手にする仕事がしたかったんですね」と言葉を添えます。桃の栽培のみならず直売所の運営や桃の加工品製造も手がける八旗農園の二人に日本振興から『ニードル農法』の話が持ち込まれたのは2013年のこと。

「樹勢回復や糖度向上、着色や害虫の忌避効果と言ったメリットがあり、面白そうな技術だと思いました。それで一部の桃の木に導入したら、樹勢の回復と着色で顕著に効果が現れ、これは本物だと確信しましたね」と高平社長。『ニードル農法』の詳細については後で改めてふれますが、その効果の大きさに手応えを感じた二人は、『ニードル農法』を使った桃を新ブランドとして育てていく計画を発案。着々と準備を進めていきました。そのブランドが『満天桃』です。

八旗農園が手掛けるあら川の桃

『満天桃』は白鳳や清水白桃、川中島白桃の3品種の桃をもとに「『ニードル農法』で育て、糖度、大きさ、見た目で満点となった桃だけに与えられる称号。『満点桃』としての基準に達する桃は全体の5%程度しかありません。2019年から売り出したところ、紀の川市のふるさと納税の返礼品に採用された他、高級スーパーや百貨店でも扱われるようになりました。市場からの高評価に自信を深めたこともあり「今年からはさらに販路を拡大しながら『満天桃』を全国にアピールしていきたいですね」と二人は意気込みを語ります。

八旗農園では桃の加工品製造も行っています(『桃とろり』はこだわりの桃100%ジュース ※和歌山県優良県産品「プレミア和歌山」認定品)

そんな二人には「新規就農者の受け入れ体制を整えたい」という夢があります。冒頭でもふれたように、もともと二人は新規就農者。農業という仕事の面白さ・魅力を日々実感しています。「就農に興味はあるけど経済的な不安から第一歩を踏み出せない人は少なくないでしょう。八旗農園では2年間の研修プログラムを準備して、果樹栽培を志す方の技術面や経済面等の支援を行っています。儲かる農業を実現し、農業を魅力あふれる仕事にしたい。そのためにも『満天桃』の認知度を高めていきたいと思っているわけです」

実績と人気をあわせもった実力派ショップも太鼓判

そんな満天桃にとって強力な援軍となるのが、和歌山のこだわりグルメを扱っている通販会社「ふみこ農園」です。和歌山県の有田川町に本社を構えるふみこ農園は、梅や柿、みかんなど和歌山の特産品を使った加工品を自社で製造販売しているだけではなく「これぞ!」と思う食材もネットショップを通じて販売。楽天市場の「ショップ・オブ・ザ・イヤー2019 スイーツジャンル賞」に輝いたこともある実績と人気をあわせもった実力派です。その同社が今年から本腰を入れて『満天桃』を売り出すことを決定したのです。

(写真左から)ふみこ農園 成戸専務、日本振興 益村さん、金丸さん、森さん、平山さん

「当ショップで農産物を扱う場合は必ず現地に足を運ぶことにしています」と語るのは成戸専務。生産者の話に耳を傾け、畑を見ることでどのようなこだわりを持って作っているのかを確かめるようにしているとのことです。「私たちは直接エンドユーザー様とやりとりしながら販売するので、自信を持ってオススメできるものだけを扱うようにしています」

『満天桃』を検討する際にも八旗農園に行き、実際の桃園を見て試食もしたとのこと。「これなら自信を持って『和歌山の桃です!』と販売できる」と判断し、販売を決定しました。「味がしっかりしていて、桃の持つ爽やかな甘みが魅力。ご贈答や特別な日にピッタリの高級フルーツだと思います」

「和歌山のフルーツは人気。『満天桃』も多くの方に喜ばれると思います」と成戸(なると)専務。

ふみこ農園は全国にファンを持ち、リピート利用が多いことが特長。楽天市場以外にアマゾンやヤフーショッピングなどにも出店しているので、満天桃の存在はより多くの人の関心を集めると考えて間違いないでしょう。「『ニードル農法』というのもとてもユニークで話題性がありますよね。販売時期は6月下旬を予定していますが、いまからそれがとても楽しみです」と成戸専務は笑顔で語ってくれました。

さまざまな果物づくりで実績を上げている『ニードル農法』

『ニードル農法』は日本振興の特許技術です(特許第5131876号)

さて、その『ニードル農法』ですが、人間の体に鍼を打つ「鍼灸」にたとえると理解がスムーズです。植物にも人間と同じように生体を活性化させるツボがあり、そこに微弱な電気刺激を与えるのが『ニードル農法』ということになります。

「具体的には半導体付きのピンやネジを植物の幹や茎に挿入し、太陽光発電を使って超微弱な電気を流します。私たちはこのことを【施術】と呼んでいます」と語るのは日本振興の益村環境事業部長。『ニードル農法』の普及プロジェクトは約10年前からスタートしたとのこと。「もともと当社の事業の主体は建設コンサルタント。土木事業全体を監理する中で自然環境を守る役割も果たしてきました。その関連で『ニードル農法』の普及にも取り組んでいるわけです」

八旗農園とタッグを組んでの桃づくり以外にも、山梨ではぶどう、石川では梨、沖縄ではマンゴーとさまざまな果物づくりで『ニードル農法』は導入され、実績を着実に積み上げています。また、果物以外にも松枯れの抑止や松苗の成長促進といった面でも効果を出しており、まさに環境を守る役割を果たしていると言えます。

『ニードル農法』はさまざまな果物づくりに導入されています

「実際に桃づくりも手がけているんですよ」と益村環境事業部長が言うように日本振興では自社でも桃園を持ち研究と生産に取り組んでいます。これは「実際に桃づくりをすれば生産者の気持ちが分かって『ニードル農法』を農家にアピールする際にも説得力が出る」という八旗農園の二人からのアドバイスがあったため。「大変だけど面白いですね」という言葉に、同席した日本振興の社員のみなさんも笑顔で同意していました。

『ニードル農法』のさらなる普及によって、『満天桃』に次ぐ新たなブランドが生まれてくる可能性も。今後の展開に大いに注目したいところです。

日本振興と八旗農園の強固なタッグにより『ニードル農法』での『満天桃』づくりが確立

参考情報
『満天桃』について
『ニードル農法』について
『ニードル農法』の試験結果に興味ある方はこちら

【取材協力】
〇ふみこ農園
・〒643-0031/和歌山県有田郡有田川町野田594-1
ふみこ農園ホームページはこちら

【連絡先】
〇株式会社八旗農園
・〒649-6122/和歌山県紀の川市桃山町元266-3
・電話:0736-79-3138
八旗農園ホームページはこちら

〇日本振興株式会社 
・〒590-0535/大阪府泉南市りんくう南浜3番地2
・電話:072-484-8411
日本振興ホームページはこちら
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