1成分で『いもち病』『稲こうじ病』の同時防除が可能に!? 減農薬農家が期待する農薬とは?

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1成分で『いもち病』『稲こうじ病』の同時防除が可能に!? 減農薬農家が期待する農薬とは?

1成分で『いもち病』『稲こうじ病』の同時防除が可能に!? 減農薬農家が期待する農薬とは?
最終更新日:2020年04月09日

水稲農家にとって、いもち病、稲こうじ病などの病気は収穫を左右する大敵です。いもち病の予防と治療に効果があり、稲こうじ病にも高い効果を持つ薬剤として期待されているのが、クミアイ化学工業株式会社とMeiji Seikaファルマ株式会社が販売する殺菌剤『トライフロアブル』です。今回は新潟県糸魚川市で30年以上米作りに携わってきた『清耕園ファーム』の横井清一郎さんに『トライフロアブル』の使用を決めた理由や製品に寄せる期待などを伺いました。

何よりも品質優先、糸魚川の美味しいお米をお届け!

新潟県糸魚川市で水稲歴30年以上の実績をもつ横井清一郎さん。2013年に『株式会社清耕園ファーム(以下、清耕園ファーム)』を設立し、家族と従業員、パートを合わせ総勢13名で日々農業に従事しています。
主力である水稲の作付面積は約28ha。主な栽培品種はコシヒカリで、収穫量の8割はオリジナルブランド米『ひすいの雫』として、毎月精米したてのお米を直販でお届けしています。

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米どころとして知られる新潟県は、広大な平野で米が作られているイメージがありますが、糸魚川は異なります。目の前には日本海、背後には2000m級の山々が連なり、その間の狭い地域に圃場が密集しています。

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雪解け水がもたらす豊富な水源により、米作りに重要な水が不足する事はありません。

「この辺りは特に海風が強く、害虫や病気がほとんど発生しないので、殺虫剤を使ったことがありません。それに加えて、生産者が協力して月1回あぜの草刈りを行っています。あぜをいつもきれいにしている地域の取り組みも害虫防除に効果をあげています」と横井さんは言います。

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横井さんは、新潟県が認証する農薬や化学肥料を通常の5割以上減らす特別栽培農産物の認証者。減農薬、減肥料に力を入れ、堆肥や有機肥料を有効活用し、圃場の状態を確認しながら追肥の窒素量をうまくコントロールして病気を予防しています。「多少収穫量が落ちても、無理せずに品質重視を心がける」が横井さんのこだわりです。

『トライフロアブル』で効率的に稲こうじ病を防除、労力・コスト削減に期待!

新潟県のコシヒカリはいもち病に強く、横井さんもその心配はしていませんでしたが、病気や害虫の徹底防除が不可欠な種籾の採種圃では、稲こうじ病の対策方法に悩まされていたそうです。

「これまで稲こうじ病の対策として、粉剤を使用していましたが、環境への影響や労力・コスト面で苦悩していました。防除の時期は、ほぼ毎日重い散布機を担いでいます。薬剤を変えるなど試行錯誤をしたものの、このままでは高齢化や人手不足によりもっと厳しくなるのではと、JAひすいさんに相談していました」

液剤なら、散布がラクになるのではないかと思っていたところに『トライフロアブル』を紹介してもらいました。

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稲こうじ病対策では『トライフロアブル』を1000倍に希釈し、10aあたりの使用量は60~150L。無人航空機でも散布可能でその場合は8倍に希釈し、10aあたりの使用量は0.8Lです。液剤にすることで、今までの労力を大きく軽減でき、コストの削減も見込めます。また、稲こうじ病では薬剤の散布時期が決められているため、天候を問わず実施しなければならない時もあります。
「粉剤は風が強ければ飛んでいき、効果が薄れるという難点を感じていましたが、この『トライフロアブル』は液剤なので付着率がよく、高い効果が期待できると思い、導入を決めました」と横井さんは話します。

更に、横井さんは労力の省力化や労働力を補うために、ドローンの導入を計画し、認定資格を取得。現状の課題を解決するために、新しい情報に目を向け、それを積極的に取り入れて、効率的で高品質なお米づくりを推進しています。

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1成分で『稲こうじ病』と『いもち病』に効く高い活用効果

JAひすいの管内には、種籾の生産者が26名おり、横井さんもその一人です。JAひすいの吉崎由基さんは、『トライフロアブル』の活用についてこう話します。
「管内でも横井さんのように稲こうじ病対策に粉剤を使用している生産者が多いです。高齢化も進み、少ない労力で撒ける液剤に変えていきたいと考えていたところ、それに適用した『トライフロアブル』が発売され、私たちも大きな期待を寄せています。」

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『トライフロアブル』は、いもち病に効く薬剤として研究開発され、試験を重ねる中で稲こうじ病にも適用拡大し、2つの病気を防除できる商品として注目されています。

JAひすいでは、採種圃のいもち病対策として、無人ヘリコプターで一斉防除をしているそうです。一斉防除では発育状況に合わせた適中散布のしづらさがありますが、個人でドローンを活用すれば、田んぼを見分けながらの適宜散布が実現できます。『トライフロアブル』はいもち病にも効く液体薬剤で、ドローンでの散布が可能なので、そのメリットを活かし、今後、糸魚川地域の水稲栽培で広く使われ、高い活用効果が期待できます。

予防と治療のW効果! 1成分で幅広く効く新しい作用性

『トライフロアブル』は、「テブフロキン」という1つの有効成分で、いもち病と稲こうじ病に効く新しい作用性をもつ薬剤です。『トライフロアブル』一剤で2つの病気に効くので、農薬をできるだけ使いたくないという生産者におすすめです。
また、病気の発生予防と治療に効果があり、これまで別々の薬剤を使って2成分で防除したのを『トライフロアブル』1つで適用可能に。薬剤の使いわけが不要になります。有効成分は1成分のみなので、減農薬栽培を行う生産者にとっても強い味方です。

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「1成分で幅広く効くというのは、農薬が減らせてありがたいこと。農家にとって大きな魅力です」と笑顔で話す横井さん。

清耕園ファームでは、2018年から「田んぼオーナー制度」をスタート。田んぼを購入したオーナーは、収穫した米を楽しめるほか、田植えと稲刈りが体験できます。また、近年ではメロン、いちじく、シャインマスカットなどの施設園芸に力を入れ、2019年はぶどうの棚の下で、手作りピザの体験イベントを実施しました。
「農産物の生産だけでなく、お客様を招いて、体験の場をつくって糸魚川を盛り上げていきたいと思います」と横井さんは今後の展望を話します。

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JAひすいの吉崎さんは、糸魚川管内は中小規模農家が多く、高齢化が進む現状がある一方で、清らかな水、豊かな自然など恵まれた環境をアピールし、「農家さんと連携をとりながら、より深く、強いお手伝いをしていきたい」と語ってくれました。

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いもち病と稲こうじ病に効果を発揮する『トライフロアブル』は、水稲栽培に大きなメリットと変化をもたらします。2つの病気に悩まれてきた方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

【取材協力】
株式会社 清耕園ファーム
新潟県糸魚川市東海1279-1

【問い合わせ】
クミアイ化学工業株式会社
東京都台東区池之端一丁目4番26号
TEL:03-3822-5036

Meiji Seika ファルマ株式会社
東京都中央区京橋二丁目4番16号
TEL:03-3273-0177

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