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【酪農ヘルパー】トリマー志望だった動物好きな高校生が叩いた「酪農の門」

【酪農ヘルパー】トリマー志望だった動物好きな高校生が叩いた「酪農の門」

東京の農業学校で野菜科に通っていた女の子が、進路として選んだのはなんと酪農。高校生時代は、小動物に興味があり「動物トリマーになりたかった」と高橋さん。トリマーへの途が実は狭き門であることを知った彼女は、必死で動物を相手にできる仕事を探しはじめます。動物園の飼育員、鶏の雌雄鑑定士…そこで全く想定していなかった酪農と出会うことに。いままで、候補には上がってこなかった分野だったものの、大好きな動物に関わる仕事であること、人材不足に悩む業界であることから未経験でも受け入れてくれるかもしれないと思い「やりたいです!弟子にしてください!」と飛び込んだそう。その時、弱冠高校生。酪農と出会った未経験の高校生が酪農ヘルパーとして自立するまでを追いました。

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酪農ヘルパーとは?

酪農ヘルパー、聞きなれない言葉ではないでしょうか。
365日休みがない酪農家に代わり、ピンチヒッターとして酪農作業を手伝う助っ人を酪農ヘルパーといいます。酪農ヘルパーは、複数の牧場で作業を行うため、その場所その場所のやり方に柔軟に対応できなくてはいけません。いわば、酪農作業の”プロ”といったところ。

酪農家さんとの談笑も大切な情報収集の場

酪農未経験から、酪農を知るためには酪農ヘルパーはとても有効です。なぜなら、少ない期間で沢山の牧場の飼育方法を学べるため。実際に酪農ヘルパーを経て、独立就農をする酪農ヘルパーもいますし、その一方で生涯の仕事として、酪農ヘルパーを続ける人もいます。『宗谷南酪農ヘルパー利用組合』の事務局を担当する阿部さんは、酪農ヘルパー歴17年。阿部さんのリーダーシップと、優しさに惹かれて『宗谷南酪農ヘルパー利用組合』で働くスタッフも多いのだとか。
全国に存在する酪農ヘルパー利用組合ですが、場所や地域により働き方に差がでるそう。北海道の北の先端にある『宗谷南酪農ヘルパー利用組合』は約97件の酪農家が利用し、5名の専任ヘルパー、2名の補助ヘルパーのスタッフが在籍しています(2021年4月現在)。「大きくもなく、小さすぎもしない規模」と阿部さんは言います。宗谷南の酪農ヘルパーは、どんな働き方をしているのでしょう?この春入社した2名にお話をお伺いしました。

元気なハタチが活躍中!

「弟子にしてください!」と直談判!

初めての哺乳では、子牛の力強さに圧倒された高橋さんもいまではこの笑顔

イントロで登場した、トリマー志望から酪農志望に切り替えて『宗谷南酪農ヘルパー』の門を叩いた女子高生、髙橋美紀さん。就農イベントに参加した際に、宗谷南の阿部さんに出会い高校1年生が終わる春、初めて酪農を体験しました。感想は?「朝が早くてびっくりしました」と高橋さん。酪農家の朝は早く、ほとんどの場合が朝6時より前に作業を開始しています。「でも逆に、朝起きられさえすれば、やっていけると思いました」と心強い。体験を受け入れてくれた『ファーム和楽』のオーナーやスタッフさん達との相性もバッチリ。すっかり宗谷南を気に入りました。「酪農でやっていけるとは思ったけど、牛のことを勉強しないとダメだと意識した」と言います。酪農の現場で過ごすことで、酪農作業が決して勘などではなく、科学的な根拠のもとに運営されていることを感じたためです。そこで、髙橋さんは高校を卒業後、北海道の農業大学校へ進学。高校生の時の「野菜科」とは打って変わり、大学ではしっかり酪農を専攻し、卒業後に宗谷南に戻ってきました。「最初に訪れたときから5年が経っていたけど、酪農家の皆さんも覚えてくれていた。歓迎されて本当に酪農の道を選んでよかったと思っています」と笑顔を見せます。

マイペースな牛にぞっこん

「朝は暴れていた牛が、夕方に大人しくしてくれると嬉しい」と小原さん

高橋さんと同じくこの春に入社した小原椎奈さん、同じく20歳。神奈川県出身の小原さんは、中学生の時に牧場の職業体験に行き、牛に魅力を感じて以来、酪農一筋。三重県の農業高校を卒業した後、北海道の農業専門学校に進学しました。大型動物が特に好きとのことですが、なぜ牛なのでしょう。「馬は見ていると可愛いけど、調教は興味がないかな…って」。その点、牛はマイペースで自分の感情を崩さず怒ってるときは怒ったまま。そのくせ、甘えたい時は体を摺り寄せて存分に甘えてくる、そんなストレートな感情にノックアウトされたそう。気持ちよさそうに横臥(横たわること)できる環境を整えるために、日々牛の世話に奮闘しています。

4月に入社した二人は、7月から一人立ちの季節。
これまでは、同僚のヘルパー2~3人で行っていた業務をついに一人で行う場面も出てくるそう。「先輩に迷惑かけないように頑張ります!」そういう二人のメモには農家さんごとの特徴がビッシリ。将来的に二人はどのような人生設計なのだろうか、聞いてみると「ずっと宗谷南で生活していきたい!」とのこと。宗谷南のどんな点が若い二人を惹きつけているのだろうか。

暮らすには不自由がない田舎で、あたたかい愛情に包まれて

酪農体験の際にホストになっていただいた奥出さんファミリーと、いまも交流を続けている高橋さん。「夜ごはん食べていきな!って声かけてもらってご馳走になるんですけど、酢豚がめっちゃくちゃ美味しいんですっ」と教えてくれました。そのほかにも、宗谷南の酪農家さんたちは、ヘルパーさんに気さくに話しかけて仲間に入れてくれる方が多く、コミュニケーションも円滑。何気ない日々の会話が業務に役立つこともあります。

研修でお世話になった『ファーム和楽』奥出さんとは家族のように仲良し

組合長より

「酪農家によって経営方針や業務内容など、さまざまな違いがあるので、多くの牧場で体験することが大切だと思います。枝幸町の酪農は家族経営が多く、アットホームな雰囲気が魅力です。インターンシップに参加していただいた方には職員との交流なども予定しています。ぜひ、枝幸町の酪農の魅力を知ってほしいと思います」。小林牧場 小林社長

牛舎には牛以外の動物もいることが多い。取材にお伺いした牛舎にも猫がいました

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特設ページで、先にインターンシップを体験した先輩が、宗谷南酪農ヘルパー利用組合でのインターンシップについて詳しく教えてくれています!

【問い合わせ先】宗谷南酪農ヘルパー利用組合
〒098-5804
北海道枝幸郡枝幸町南浜町636番地17
事務局担当 阿部 (携帯090-8635-3898)
TEL/FAX 0163-62-1717
メール jak-helper@ja-esashi-helper.jp

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