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小さな畑が集まった大きな農園。独自の経営スタイルに触れるチャンス!

小さな畑が集まった大きな農園。独自の経営スタイルに触れるチャンス!

『有限会社ファームトピア』があるのは、北海道蘭越町。札幌からも函館からも車を使って、約2時間半で到着します。ニセコ連峰などの山岳に囲まれた盆地地帯で、町の中央には清流日本一に何度も選ばれた『尻別川』が東西約30kmにわたり貫流し、日本海に注いでいます。法人化、大規模化、機械化、六次産業化など、時代に先駆けて『有限会社ファームトピア』が挑戦してきたことはたくさんあります。ここで過ごす数日間のインターンシップは、地域に根差す農業のこれからの可能性に触れる日々になるはずです。

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経営の安定化と新しい挑戦が、地域の農業を支えることにつながる

会長の走出誠一さんが『有限会社ファームトピア』を設立したのが1996年。それから四半世紀経ち、現在の経営面積は約500ha。離農で耕作放棄された土地の受け皿となってきたこともあり、黒松内町やニセコ町など近隣の4町村にある畑を所有しています。その数は約1000カ所に及びます。

先代の会長から引き継ぎ2代目<自分達が食べて「おいしい」と思える野菜を>がモットー

蘭越町といえば北海道の米どころとして有名です。しかし『有限会社ファームトピア』は、畑作に特化しています。主要な生産品目は、馬鈴薯、そば、アスパラ、大豆、小麦、とうもろこし。耕作放棄地の雑草対策として植えたそばの収穫量は徐々に増えていきました。最初は農作物としてのみ出荷していましたが、そばの相場は乱高下を繰り返すこともあり、より安定的な経営を求めて、そば粉の市場に参入しました。石臼挽きから始まった製粉事業は、平成24年に4500万円の投資をして製粉工場を設立。取引先も流通問屋、商社、小売店、飲食店と広がっています。

『有限会社ファームトピア』で働く人と話をしていて感じたのは、“挑戦”と“リスク分散”いう企業姿勢です。稲作が盛んな地域で、あえて畑作を行い、小規模の畑を広範囲で所有していること。また製粉などの六次産業化に取り組むことや、ドローン・圃場管理ソフトなど最新のテクノロジーを積極的に取り入れること、多様なバックグランドを持つ従業員が働いていることを通して、“地域に根差し、農業を長くつないでいきたい”という、経営者の思いを垣間見ることができます。

経営の安定化と将来への可能性の追求。インターンシップ中にもその企業姿勢に触れることがあるはずです。

約500haある畑のうち400haを占めるそば。6月は、そばの播種の最盛期を迎える

お客さんではなく、農場の仲間として一緒に働く数日間

『有限会社ファームトピア』でのインターンシップの日数は、決まっていません。参加する皆さんの都合や希望に合わせて体験することができます。またインターンシップ用のプログラムが特別に用意されているわけではありません。畑で働く従業員の皆さんと一緒になって働きます。

例えば早春の時期だと、朝8時に農場に集まって、簡単な打ち合わせをした後は、アスパラガスを収穫したり、馬鈴薯の種芋切りを手伝います。1時間のお昼休憩を挟んで、午後からは、再び収穫作業や種芋切りを行います。お客様から次々と入るアスパラの注文に対応し、倉庫で選別から包装、発送作業の対応をすることもあります。このようにして日が暮れる夕方17時まで働きます。

『有限会社ファームトピア』で2018年の春に2日間の農業体験後、入社を決めた高橋畔奈さんは、「働くときはもくもくと、でも休憩時間になるとおしゃべりに花が咲く。このメリハリある働き方が魅力です。パートの皆さんも、とても優しいです。自分が興味を持ったことや知りたいこと、体験したいことを積極的に伝えれば、何でも挑戦させてくれる職場です。例えば、畑でトラクターに乗ってみたいという希望だってかなえてくれますよ」と話してくれました。

近年のトラクターは力を使わず操作ができるので女性にも扱いやすくなっているそう

農場の歴史を築いてきた川妻さんと、入社2年目・農業に熱い思いを持つ高橋さん

インターンシップの受け入れを担当するのが、入社24年、常務取締役の川妻さんです。神奈川県横浜市出身。東京農業大学を卒業後、北海道へ。『有限会社ファートピア』が製粉分野の事業を拡げ、販路を開拓、川妻さん自らが営業も担当しました。川妻さんの実家がある横浜市に帰省した際にも蕎麦店に営業したそうです。川妻さんがどのように営業をして、契約を結ぶまでに至ったのか、インターンシップに参加して話を聞いてみるのも面白いかもしれません。

 

研修生の声にしっかり耳を傾けてくれる川妻さんは、農場のみんなから信頼されています

今後、インターンシップの受け入れを担当することもあるというのが高橋畔奈さん。農業に対する熱い思いを持っています。土を触るのが好きで中学生のころ、将来は農業の道に進みたいと決めていたそうです。子供の頃にケニアやタンザニアで暮らしていた経験があり、生産者として将来一人前になったらアフリカに戻って、ここで得た技術や経験を生かし、ケニアの農家さんの力になりたいという夢を持っています。英語も堪能で、現在はワーキングホリデーなどで海外から来る外国人の受け入れ窓口も担当しています。何でも丁寧に対応してくれるので、インターンシップ中に困ったことがあれば、高橋さんへ相談を。

 

リゾート地であるニセコの近くという土地柄もあり、様々な国から研修生が集まる

インターンシップ中は寮に滞在。好きに使って良い車もあり

ここでは20代~70代の幅広い年代の人が働いています。女性も多く、移住やワーキングホリデーで海外から来た外国人も一緒に働いています。月に1度、ビニールハウスの中に従業員が集まり、BBQを開催します。収穫した野菜や日本海で獲れた海産物などを囲み、和気あいあいと楽しんでいるそうです。また車で15分ほどに寮があるので、インターンシップ中の行き帰りは、先輩が送り迎えをしてくれます。

高橋さんにインターンシップ中のおすすめの過ごし方を聞いてみると、「滞在中は自由に使っても良い車があるので、ドライブに行くこともできます。寮の近くには『尻別川ランラン公園』があり、川沿いはウォーキングコースになっていて、私もよく散歩しています。ここから見る夕日がとても奇麗なんです」と教えてくれました。

北に行くと日本海が広がり、ドライブコースとしてもお勧め。アウトドアが好きな人なら、山登りやカヌーなど大自然を堪能できるアクティビティがたくさんあるそう。インターンシップからの帰りに、JRで新千歳空港へ向かう途中、小樽や札幌で一時下車をして寿司や海産物を楽しむ人もいたそうです。

入社前に、このインターンシップに参加した経験を持つのは高橋さんだけではありません。今や自社の強さや成長を支える人材の1人となっている川妻さんも、大学の夏休みの数日間、ここで働きました。「世の中にまだインターンシップという言葉が広まっていないころ、昔の古いトラクターに乗らせてもらった」となつかしそうに話してくれました。

この記事を読んで、何か少しでも心が動くことがあれば、『有限会社ファームトピア』の門を思い切ってたたいてみてください。2人の先輩のように、ここで過ごす時間が、自分の新しい未来へとつながっていくかもしれません。

完成したばかりの社宅は、単身用/家族用と2タイプがあり、洗濯機など家電もあらかじめ用意されています

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有限会社ファームトピア
〒048−1263
北海道磯谷郡蘭越町宇三笠234

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