キンカンのおすすめの食べ方・レシピとは?豊富な栄養素と効能もご紹介!

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キンカンのおすすめの食べ方・レシピとは?豊富な栄養素と効能もご紹介!

キンカンのおすすめの食べ方・レシピとは?豊富な栄養素と効能もご紹介!
最終更新日:2020年09月15日

ミカンやオレンジに比べるとはるかに小さいキンカン。柑橘(かんきつ)類には珍しく、皮ごと食べられる栄養豊富な果実です。のど飴に使われる果物としてご存じの方も多いのではないでしょうか。キンカンの栄養素やおいしい食べ方、レシピなどをご紹介します。

キンカンとはどんな果物?

キンカンはミカン科キンカン属の果物で、中国が原産とされています。日本へは江戸時代に中国から伝来し、古くから民間薬として利用されてきました。果肉だけでなく皮もそのまま食べられるので、ビタミンCなどの栄養を余すところなくとることができます。皮には甘みとほろ苦さがあり、果肉の酸味とのバランスがくせになる果物です。

日本の有名な産地は?

日本では主に宮崎県、鹿児島県、熊本県など温暖な気候の土地で生産されています。中でも主要生産地である宮崎県のブランドキンカン「たまたま」はキンカンのエリート。完熟でおいしいキンカンを収穫するために毎年解禁日を設けているほどです。まるでワインのボジョレーヌーボーのようですよね。キンカンと言えば甘露煮やのど飴のような加工品が有名ですが、この「たまたま」は生で食べることを目的として生産されています。開花から210日以上という長い期間、木の上にならせることによって完熟させ、その中で糖度16度以上、直径2.8センチ以上の食味と外観に優れた果実のみが名乗れる称号です。さらにその「たまたま」の中で、糖度18度以上、直径3.2センチ以上のものは「たまたまエクセレント」として出荷されます。甘みが強く、味が濃く、見た目も美しい特別な完熟キンカンは一度食べるとリピート確実です。
また、南国高知県のブランドキンカン「山北完熟フルーツきんかん」もおすすめ。恵まれた温暖な気候の中、温室で丁寧に育てられたキンカンの糖度はなんと20度前後! 甘さと果皮のやわらかさが特徴で、希少価値の高いキンカンです。

ブランドキンカン「たまたま」

キンカンの旬はいつ?

キンカンの旬は1月中旬~3月上旬。温室、ハウス、露地で栽培されており、温室栽培は一足早く11月ごろから収穫されます。露地栽培は1~3月。気付くとあっという間に旬が通り過ぎてしまうのでぜひ逃さず楽しんでくださいね。ちなみに宮崎県のブランドキンカン「たまたま」はハウス栽培で、毎年1月中旬あたりに解禁されて3月ごろまで出荷されます。

おいしいキンカンの選び方

キンカンの選び方のポイント

  • 粒が大きく張り・艶がある
  • しっかりとした重みを感じる
  • 少し紅色ぎみの濃い色
  • ヘタが鮮やかで新鮮さを感じる

ハリとツヤがあり、果皮にしわの無いものが新鮮です。
ジューシーで水分量が多いものはしっかりとした重みを感じます。
キンカンは樹上で熟すにつれて果皮の色が濃く色付きます。紅色ぎみの濃い色は熟しているサインです。また、ヘタが鮮やかなものは収穫してまだあまり時間が経っていない新鮮なものと言えるでしょう。

キンカンの保存方法

ここではキンカンの保存方法をいくつかご紹介したいと思います。キンカンがたくさん手に入ったら上手に保存してぜひ長く楽しんでくださいね。
ただ、生のまま冷凍すると解凍時にどうしても水っぽくなってしまい食感が維持できません。冷凍する場合はこれから紹介する方法に加工するのがおすすめです。

生のまま保管する

室内では冷暗所であれば常温でも生のまま1週間程度は保存できます。もう少し長く保存したい場合は、乾燥しないようにビニール袋等に入れて冷蔵庫の野菜室に。2週間程度は保存可能です。冷やしすぎると低温障害が出て味が落ちてしまうこともありますので注意してください。

生ピューレにして冷凍

ピューレとは、食材を電動ミキサー等ですりつぶし、とろとろの液状にしたものです。ミキサーにかける前にヘタを取り、半分に切って種を取り除いておくと、苦みがなくおいしいピューレに仕上がります。果汁が少ない場合は少し水を足すと良いでしょう。食品保存用のポリ袋などに入れ、平らにして冷凍しておけば、割って少しずつ使うことも可能です。脱気包装のできる保存袋であればなお良いでしょう。ピューレにすることで解凍しても食感が気になりませんし、砂糖などの調味料も加えていないので素材そのものの味を楽しむことができます。ヨーグルトに、ドレッシングに、ソースに、ドリンクにと変幻自在。調味料や香りづけとしても重宝します。

コンポートにして冷凍

コンポートとは、果物を水や薄い砂糖水で煮たものです。キンカンのフォルムをいかした丸ごとコンポートは見た目もかわいらしく、コトコトと煮ている時間も癒やされます。冷凍するときは脱気包装のできる保存袋に入れるかラップで隙間(すきま)なく包装してください。マフィンやパウンドケーキ、タルトなどの焼き菓子に入れても、ゼリーにしてもいいですね。他にものどが痛いときにはハチミツと一緒にお湯で割って潰しながら飲んでみてはいかがでしょうか。

ジャム

果物保存の定番、ジャムはキンカンでもおすすめです。他の柑橘類と比べて皮に苦みがほとんど無いので、何度もゆでこぼしたりする手間もありません。
パンやスコーンにのせたり、炭酸水で割ったりと活用の幅も広く、冷凍保存も可能です。その際は食品保存用のポリ袋などに入れて冷凍しましょう。脱気包装のできる保存袋であればなお良いでしょう。

キンカンに含まれる栄養素とその効果・効能

キンカンは皮ごと食べるためたくさんの栄養素を逃さずにとることができます。ここからはキンカンに含まれる栄養素とその効果・効能をご紹介します。

ヘスペリジン

ヘスペリジンは主に柑橘類の皮や袋、スジに多く含まれます。丸ごと食べるキンカンはヘスペリジンを効率よく摂取できると言えるでしょう。ビタミンCの消耗を防ぐという特徴があり、キンカンにはビタミンCも豊富に含まれているため相乗効果が期待できます。

ビタミンE

強い抗酸化作用のあるビタミンEは、血管の細胞膜のダメージを防いで血管そのものを健康に保ちます。

ビタミンC

特に皮に多く含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成に関与し、体の調子を整えるのに必要不可欠な栄養素です。風邪の予防やストレスへの抵抗力を高めるなどの効果が期待できます。

β-クリプトキサンチン

β-クリプトキサンチンとは赤~オレンジ色の色素であるカロテノイドの一種です。目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きがあるため、のどの痛みにも効果が期待できます。

カルシウム

キンカンは果物としては珍しく、カルシウムを比較的多く含みます。カルシウムは骨や歯の主要な構成成分ですが、吸収率が高くないため日頃からまめに摂取して丈夫な骨を維持することが大切です。

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キンカンのおいしい食べ方とは? レシピも!

コロンと丸く小さいキンカン。ひとくち大で皮ごと食べられる手軽さが魅力ですが、ジャムや甘露煮もおすすめ。簡単なレシピもご紹介します。

生でそのまま

どうしても苦いイメージが強い柑橘の皮ですが、キンカンの皮は甘みが強く、苦みはほんのり感じる程度。どちらかと言えば中の果肉に酸味を感じ、そのバランスが絶妙な果物です。ぜひまずは皮ごとガブリとかじりつく食べ方で楽しんでください。また、生のままスライスしてサラダに入れたり、紅茶に浮かべたりしてもいいでしょう。

ジャム(マーマレード)にする

【材料(作りやすい分量)】
・キンカン…300g
・砂糖…150g
・水(必要に応じて)

    【作り方】
    1. よく洗ってヘタを取り、水平に切って種を全て取り除きます。4等分ほどにスライスすると種が取り除きやすいです。
    2. 種を取ったら細かく切って、鍋にキンカンと砂糖を入れて少し置きます。
    3. 水分が出てきたら火にかけてとろみが出るまで煮詰めれば完成。

他の柑橘類に比べて果汁が少ないので、煮詰めるときに少し水分を足すと作りやすいです。足しすぎると味がぼやけてしまうので加減してください。
パンやヨーグルトにのせて食べるのはもちろん、マーマレード煮としてとり肉などを煮込むときに使うのもおすすめです。

甘露煮にする

【材料(作りやすい分量)】
・キンカン…300g
・砂糖…150g
・水…かぶるくらい

    【作り方】
    1. よく洗ってヘタを取り、縦に5~6本浅い切り込みを入れます。
    2. 鍋にたっぷりの水(分量外)を入れてキンカンを3分程ゆでます。
    3. ザルにあげてある程度冷めたら竹串などで種を取り出します。
    4. 鍋にキンカンと砂糖を入れて水を加え、落とし蓋をして10~15分程弱火で煮ます。
    5. 火を止めてそのまま冷まします。

ツヤのあるキンカンの甘露煮は上品なお茶うけにぴったり。シロップをお湯で割って飲んでもおいしいですよ。

キンカンは皮ごと食べると栄養素がたっぷり! 冬の抵抗力を高めよう

一口大の小さな果実に秘められた魅力たっぷりのキンカン。最近は生で食べても甘みが強くおいしいものがたくさんありますし、品種改良で種が入りにくい新種なども出ています。栄養豊富なキンカンを皮ごと食べて寒い冬を元気に過ごしましょう。

監修:日本野菜ソムリエ協会

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