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水稲農家を悩ませるスギナ、オヒシバの防除法とは? 生産者とJAが一体となって雑草問題に立ち向かう!

水稲農家を悩ませるスギナ、オヒシバの防除法とは? 生産者とJAが一体となって雑草問題に立ち向かう!

スギナはもちろんのこと、既存の除草剤に抵抗性を持ったオヒシバ、オオアレチノギクなどを“枯らす”ことに苦労する生産者は少なくありません。「どうやって枯らせば良いか、でもこれまで使用していた除草剤ではなぜか枯れない、じゃあどうしよう」。良い農作物を消費者へ届けるために生産者とJAが協力し、雑草の防除に取り組んでいるのはどのエリアも同じ。今回はその中から茨城県の下妻エリアでの取り組みをご紹介します。

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下妻市に突如現れた枯れない雑草“オヒシバ”

鬼怒川と小貝川という二本の河川に囲まれたエリアでは水稲、その以西では園芸と、多くの生産者によって盛んに農業が行われている下妻市。約3年前、この土地に突如降ってきた大問題こそ、枯れないオヒシバの一件でした。

これまで使用していた除草剤では“かけても枯れない”からスタートしたこの問題、現在一番の防除対策の一環として下妻エリアで多くすすめられているのが、非選択制茎葉除草剤『ザクサ液剤』(販売:Meiji Seika ファルマ株式会社/北興化学工業株式会社)です。

生産者とJAにどのような苦労があったのか、この経験から学んだ防除の大切さ、更には浮かび上がった課題についてまで、語り合っていただきました。

明治ザクサ

非選択性茎葉除草剤『ザクサ液剤』

『ザクサ液剤』の詳細はこちら

【お話をいただいた皆さん】

明治ザクサ

(左から)
■生産者:苅部 好美さん(父)
建設会社の代表を務めながら、家業である米作り(約18ha)を行う生産者。

■生産者:苅部 優太さん(息子)
農業大学校を卒業後、下妻市で新規就農。父の米作りを手伝いつつ、野菜栽培、農園運営まで幅広く手掛け規模を拡大中。

■TAC:青木 克明さん
常総ひかり農業協同組合の職員。エリア担当として下妻市内の生産者に頼られながら農業の振興に取り組む。

オヒシバの対策が分からない。品質にも影響が…

好美さん: オヒシバが増えてきたのはだいたい2〜3年前のことでした。とにかく枯れなくて悩まされていました。

優太さん:そうそう。それまで使っていた除草剤じゃ全然効かなくて枯れない。もともと畦道もキレイにしたい派だったから、どうしようかと思いました。

明治ザクサ

オヒシバ

好美さん:水田や畑の中は引っこ抜くから良いとして、畦道まで気を配るのが本当に大変でした。

優太さん:オヒシバが育ってしまうと、そこに虫が付いて、水田に入ったり作物に付いたり、品質が落ちる原因にもなります。そうすると農作物が売れなくなってしまいます。
このままではダメだと思い、JA青木さんに「オヒシバの対策が分からない、どうしよう」って相談をしました。

明治ザクサ

青木さん:あの時は色々な生産者さんから同じ相談が殺到していて、こちらとしても色々と調べている状況でした。
分かったのは同じ系統の成分の薬剤を多用したことで抵抗性を持ってしまっており、そのため、その系統の成分の入った除草剤ではオヒシバを枯らすことができないということでした。だから成分の違う『ザクサ液剤』の使用をおすすめしました。

明治ザクサ

『ザクサ液剤』の力を最大限に発揮するためには、使い方と特長を理解することが重要

好美さん:日頃から青木さんにサポートしてもらっているので、迷いなく『ザクサ液剤』を使用しました。

優太さん:そうしたらキレイにオヒシバが枯れた(笑)感動ものでした。
でも問題もあって、かけたら枯れるけど、早くて10日くらいで最初に処理をしたところからまた生え始めてるんですよ。だから父と試行錯誤を繰り返しました。

明治ザクサ

好美さん: 出芽後すぐなら全滅できるかなと思って試してみましたが、オヒシバにかかる薬量が少ないからか失敗でした。それでまた青木さんに連絡をして状況を説明しました。

青木さん:同じように「完全に枯れてないじゃないか」って他の生産者さんから怒られたことがありました。でも、それはオヒシバの特性や『ザクサ液剤』の使い方を理解されていなかったからでした。
オヒシバは一回かけて枯らしてもまた生えてくる。そのため、散布するタイミングを見計らって繰り返し使うことが非常に大切です。それをしっかり伝えるために、いろいろな生産者のもとを飛び回りましたね。

優太さん:青木さんに教わった使い方通りに実践したら、本当にキレイに効きました。そうやって青木さんがみんなに教えてくれるから、僕らも頼りにしちゃうんですよね。

好美さん:呼べばすぐに来てくれるもんな、有難い(笑)

青木さん:苅部さんのように頼っていただけることが、本当に嬉しいですね。

優太さん:オヒシバは『ザクサ液剤』で枯らしてもまた生えてくる厄介な雑草。だからこれからも根気よく取り組んでいかないといけないですね。

好美さん:メーカーさんが何でも枯らし、年間一回の散布で済む除草剤を開発してくれたら、どんなに高くても買って使うよ。

青木さん:分かりました、しっかり伝えておきますね(笑)

明治ザクサ

消費者に喜んでもらうために、生産者とJAが二人三脚で盛り上げていく

青木さん:オヒシバに『ザクサ液剤』が効くと言っても、それだけに頼れば安心という訳ではないです。この除草剤を使用する生産者さんはこの3年で大きく増えましたが、枯れるという評判だけで使う方はまだまだいます。
大切なのは良質な農作物を消費者の皆様に届け、喜んでいただくこと。そのためにはオヒシバの防除が必要です。オヒシバの特性を理解いただき『ザクサ液剤』を効果的に活用してもらう。その体制作りも大切です。
これを伝え、取り組んでいただくことが生産者さんのためになる。それが私の仕事のモチベーションにもなっています。

明治ザクサ

優太さん:こうして青木さんが丁寧に教えてくれるから、不安があっても前を向いて農業に取り組めるんですよね。

青木さん:生産者さんに頼っていただけることが、本当に嬉しいですね。こういった関係にも繋がるので、得た情報をすぐ生産者さんへ提供できるように、日々しっかり情報収集や研究を続けています。

優太さん:生産者にとって嬉しいのは、消費者に「美味しい」って喜んでもらうこと。それを継続させていくためには青木さんはじめ、JAさんの存在は必要不可欠です。

明治ザクサ

苅部農園が誇る良食味米『夢ごこち』

青木さん:オヒシバだけでなく、昨年の台風の時の水害など、何かと問題に対応することが必要となったのがこのエリアです。そうした問題をしっかりと乗り越え、農業を更に盛り上げていくためにも、今まで以上に生産者さんとの連携を深めていきたいですね。

好美さん:心強いよな。これからもこの関係性を大切にして、消費者に喜ばれる米作りを続けていきたいね。一緒に頑張りましょう。

明治ザクサ

―皆さんお忙しいところありがとうございました。

『ザクサ液剤』の詳細はこちら

多くの方に愛される『ザクサ液剤』とは?

『ザクサ液剤』は2011年に販売されてから来年で10年。もともとはスギナをターゲットにすすめられていましたが、従来の除草剤では枯れないオヒシバやオオアレチノギクの防除においても注目を集める除草剤です。500mL〜50Lまでラインナップが多彩に用意されているため、農家様だけではなく家庭菜園や庭のお手入れに活用する一般消費者様など、多くの方に愛用されています。

『ザクサ液剤』は根まで枯らさないタイプの除草剤で、通常100〜200倍に希釈して散布します。根まで枯らすタイプの除草剤と比較すると、効果が早く現れることが特長です。また、根まで枯らさないという特長があるため、縁面が崩れるという心配もありません。多くの作物登録があることも選ばれやすさの一因です。

明治ザクサ

『ザクサ液剤』を開発したMeiji Seika ファルマ株式会社と、JAルートでの販売を手がける北興化学工業株式会社が立ち上げた“ザクサ普及会”では、使い方から安全性、技術資料、登録情報など様々な内容が紹介されているので、興味を持たれた方はぜひHPもご確認ください。

『ザクサ液剤』の詳細はこちら

【取材先】
苅部農園
茨城県下妻市原836
TEL:0296-43-5222/FAX:0296-44-6991

【問い合わせ先】
ザクサ普及会
北興化学工業株式会社 [事務局]Meiji Seika ファルマ株式会社
東京都中央区京橋2-4-16
TEL:03-3273-0177

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