技術指導から農地紹介までトータルサポート! かんきつの王様「デコポン」栽培を始めませか?

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技術指導から農地紹介までトータルサポート! かんきつの王様「デコポン」栽培を始めませか?

技術指導から農地紹介までトータルサポート! かんきつの王様「デコポン」栽培を始めませか?
最終更新日:2020年09月02日

「新天地で農業に挑戦してみたい」と考えた時、ハードルとなるのが栽培技術の習得や住居の確保、農地の確保、初期投資をいかに安く抑えるか、といった問題です。「挑戦してみたいけれど、どうしたらいいか正直不安……」と、二の足を踏んでいる方も多いことでしょう。
そんな悩みを一掃する取り組みを行っているのが、今回ご紹介する熊本県の芦北地方農業振興協議会です。熊本県水俣・芦北地域の市町、農業委員会、JA、県芦北地域振興局で構成された組織で、それぞれが持つ情報を共有し、窓口を一本化することで新規就農者支援を迅速かつ多角的に支援しています。就農支援の最前線を訪れてみました。

陽を浴び、風に包まれ、海を眺めて農業する楽しさ―

水俣・芦北の陽を浴び、海を眺めて実ったデコポン

熊本県の南部に位置し、水俣市・芦北町・津奈木町の1市2町で構成されている水俣・芦北地域。東には九州山地が走り、西には不知火海が広がり、山海の幸に恵まれた豊かなエリアです。平均気温16.8℃、年間降水量は2100㎜という温暖な気候を活かし、沿岸部を中心につくられる不知火類(デコポン)、甘夏などのかんきつ類は全国有数のトップブランドです。たっぷり降り注ぐ太陽とかんきつ栽培に適した土地や農家の技術力が果実のうまさを際立たせるため、古くからこのエリアで作られるかんきつは「マルタブランド」として一目置かれてきました。品質の良い果実を作ることにより安定した経営ができるため、育てがいは格別です。
他にも極早生玉ねぎ(サラたまちゃん)や太秋柿、お茶、肉用牛(あしきた牛)の産地として有名で、これらの特産品の販売面や商品開発をJAあしきたがしっかりサポートしているのが特徴です。また、JAが運営するファーマーズマーケット「道の駅芦北でこぽん」でも販売することが可能です。

「終農者」から「就農者」へ農地をバトンタッチ

芦北地方農業振興協議会のみなさんと、研修生第1号の山本章太さん(中央)

水俣・芦北地域は、全国有数のデコポン・甘夏の産地です。しかし、3年前の調査で「20年後の生産量54%、農家数47%」という衝撃的な未来予測が出たそうです。「このままではダメだ。なんとかせんといかん」という思いに突き動かされ、JA・各市町・県で組織する芦北地方農業振興協議会に新たな担い手確保プロジェクトチームが発足しました。他県から移住者を募り、多角的な新規就農支援が本格的にスタートしました。同協議会では、最長2年間の研修受け入れと就農後のサポートを行う新規就農支援制度を設けています。

研修生の第1号となったのは、Uターンで地元に戻ってきた山本章太さん(29歳)です。新規就農のきっかけを尋ねると、「前職は転勤の多い職場でした。子供が生まれるタイミングで『①ずっと続けられる仕事 ②家族との時間を大切にできる環境 ③どこかに腰を据えて生活基盤を築ける』という条件をクリアできる転職先を探すことにしました。」とのこと。たまたま熊本市で開催された就農相談会に参加し、そこに出展していた同協議会から話を聞いて「充実した研修、手厚いサポート体制があるからこれなら大丈夫!」と決意。すぐに家族とともに引っ越してきたそうです。

「時間に余裕ができたので、子供の保育園の送り迎えは私がしています。毎日楽しく、妻も喜んでくれています。」と研修2年目の山本章太さん。

充実のサポートが魅力の研修

研修1年目はJAあしきたが選定した優良農家3戸で、最先端の技術や作業のいろは、安定経営を続けるノウハウを習得。さらに作業の合間に協議会が開催する座学で、「今、なぜこの作業をしないといけないのか?」をしっかりフォローしてもらえたようです。そして、この春からはJAの研修園において露地デコポン40a、ハウスデコポン30aの園地を受け持ち、残り1年かけてより実践的な研修に取り組んでいます。

研修園でJA指導員から技術指導を受ける山本章太さん(右)

実はこの実習研修園こそが、同協議会の最大の特徴。高齢を理由に終農する方の園地をJAで引き受け、維持・管理し、新規就農者へバトンタッチしているのです。
「木を植えることからスタートすると、果樹の収穫ができるようになるまで4~5年はかかってしまい、その間の収入は見込めません。また、1年間管理をしていなければ、次年度以降の収穫も期待できません。しかし、管理された園地を借入することで、就農1年目から安定した収入が得られます。しかも、最初はリースでスタートし、軌道に乗った後に購入すればいいので、リスクを最小限に抑えて挑戦することができるのがメリットですね。」と、JAあしきた営農企画部部長の大崎伸一さんは語ります。
山本さん自身も「正直、マイナスからのスタートだと家族の賛同を得るのは難しかったかもしれないですね。この制度があったから前に進めたし、前の園主さんもよく畑を見にきてアドバイスをくれるので本当に助かっています。目標は年収面で前職を上回ること。そして、家族と過ごす時間を大切にして生活の質を上げていきたい。この両立がここなら叶いそうです! 」と微笑みます。

農家は365日休みなし?
いいえ! 果樹農家なら海外旅行も可能です!

平成30年に就農した林田直也さん

様々な取り組みが功を奏したのか、JAあしきた管内では若手就農者が年々増えています。熊本県八代市の高校で教鞭をとり、強豪サッカー部のコーチとして活躍していた林田直也さん(31歳)もその一人。就農する3年前まで充実した毎日を過ごす一方、部活が忙しく、土日、さらには祝日も休めなかったため、「このままでは結婚しても家族と過ごす時間がない…。」と悩んでいました。転職を決意し就職活動をする最中、たまたま祖父の畑仕事を手伝ったことで、自然を相手にする怖さと、それ以上のおもしろさを実感し、「おじいちゃんも高齢だし、後は僕が継ぐ! 」と決意したそうです。

おじいちゃんの農地を引き継いだ林田直也さん。目標所得を目指して、新たにデコポン苗を植えたり、ハウス栽培にも挑戦しています

「就農してよかったことは? 」と尋ねると、「効率よく段取ることで、自分の時間をしっかり取れること」という答えが返ってきました。果樹農家の魅力は、頑張った分だけ美味しい果実がたくさん収穫できること。また、栽培管理を調整することにより、自分の時間をつくったり、1週間休んで海外旅行に行くこともできる点。林田さん自身も、プライベートを楽しむために作業を上手に段取ることを徹底し、社会人サッカーチームに所属しプレイヤー兼監督として活躍したり、地元中学生を指導する時間を捻出しているそうです。また、昨年には結婚し、実家近くの空き家を借入。秋には第一子が誕生予定ですが、「今ならワークライフバランスが抜群なので不安はゼロですね。祖父から継承したデコポンやギンナンに加え、各種の助成制度を受けて玉ねぎ栽培、ハウスデコポンの導入・改植など新たなことにも挑戦しています。」と充実した表情で語ってくれました。

「いかに効率よく段取りするかを考えるのも楽しいですし、うまくいった分だけプライベートタイムにゆとりが出ますよ」と、若手農家の林田直也さん。

新たに研修用デコポンハウスも完成!
より充実したサポート体制に

野菜の就農支援は各地で行われていますが、水俣・芦北地方のように果樹に特化した取り組みは全国的にも珍しく、県外からの問い合わせも多数あります。移住・転職という一大決心の成功をしっかりサポートできるように、新たに約10aの研修用デコポンハウスを建設。さらに、これまで1泊2日の日程で開催してきた体験研修に加え、1週間程度のお試し研修も計画しています。農業体験や出荷場見学はもちろん、先輩農家と一緒に交流会を行い、不安を解消した上で移住できる仕組みが整いました。

今年5月に完成したばかりの、JAが運営する研修用デコポンハウス。JAのすぐ近くにあり、多くの先輩農家たちの目と気配りが届く場所で学ぶことができます。

「水俣・芦北地域の農家は『マルタブランドをみんなで守っていこう』という思いが強く、畑の横を通りがかったついでに『この作業はこうしたらいいよ』と気軽にアドバイスしてくれるのが嬉しいですね。」と、先輩農家のみなさんが語るように、新規就農者をあたたかく迎えてくれる風土が息づいている点も魅力。「私も挑戦してみたい! 」という方は、まずは就農相談会に来てみてくださいね。

水俣・芦北地域で一緒に農業をしませんか!!

※この事業は、水俣・芦北地域振興計画に基づく地域振興事業として、水俣・芦北地域振興財団の助成により実施しています。


■問い合わせ先■
芦北地方農業振興協議会
事務局
熊本県県南広域本部芦北地域振興局農業普及・振興課

〒869-5461
熊本県葦北郡芦北町大字芦北2670
TEL:0966-82-5194
FAX:0966-82-2373
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あしきた農業協同組合(JAあしきた)
〒869-5441
熊本県葦北郡芦北町大字佐敷424
TEL:0966-82-4874
FAX:0966-82-5534
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