初めての農業バイトで気を付けること
私ちだは、何軒もの農家さんのところへお邪魔したり、実際に農業研修をさせてもらったりしたことがあります。
そのとき、こういうことが結構ありました。
- 地図で場所を確認したら意外と遠かった。交通機関もない。お迎えをお願いしてもいい?
- 農作業って言ってもいろいろ。何をするか聞いていなくて現場で戸惑った
こんなお悩みに関する答えは別の記事にまとめられていますのでぜひチェックしてください!
中でも「何を着ていくか」「何を準備していくか」はとても重要です。全然準備ができていなくて、その場で借りてしのぐということもなかなかできないですよね。
そこで、この記事では援農や農業バイトに行くときの「服装」と「持ち物」についてお伝えします。
アドバイスをくれたのは、農業経験ゼロから現在はフリーランス農家として日本各地で活躍している小葉松真里(こばまつ・まり)さんです。
◆小葉松真里さん◆
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1990年生まれ。北海道帯広市出身。 学校卒業後、地域に貢献する仕事がしたいと思い、地元新聞社、函館のまちづくり会社で、主に地域のイベント等の企画運営を行う。仕事を通して地域を支え続けてきた一次産業に可能性を感じ、農業の世界へ飛び込み、道内農家で2年間住み込みで働く。自分ならではの農との関わり方ができないかと試行錯誤の末、フリーランス農家という働き方を実践中。 |
小葉松さんの活動やフリーランス農家についてはこちらの記事をどうぞ!
援農、農業バイトをする時の服装は?
まず、初めての農業バイトで注意したいのは服装について。
本当にどんな格好をしていけばいいのか知らなかったんです。
誰でも最初はわからないものですよね。知らないからこそ、準備を入念にしましょう!
これはNG 農作業に向かない服装
■NG:半袖短パン
ベテランの農家さんで半袖の人もいますが、それはベテランだからこそ!
初めての時には長袖長ズボンを着用しましょう。
■NG:ジャージーやスウェット
私も農作業にジャージー、スウェットをはいていったことがあります。
汗で布が肌にはりついて不快だし、ウエストが緩くて下がってくるしで非常に作業しにくかったです。
これがおススメ 農作業時の正解の服装
では、農作業時の服装は何が正解なのでしょうか。何に注意するべきなのでしょうか。
- けが
- 虫刺され
- 日焼け
- 熱中症
などです。
さらに作業性なども考慮しましょう。
小葉松さんのアドバイスを受けて、私が実際に作業服を着てみました。
ズバリ、これが援農、農業バイトをするときの服装です!
■ポイント:長袖長ズボン

袖口を手袋にインすると、肌が出にくくて○
上着は七分丈などではなく、手首が隠れるものにしましょう。
肌が出ていると虫に刺されたり、葉っぱなどで切れたりします。
素材などは特に気にする必要はありません。
ズボンも丈が長いもので、立つ ⇄ しゃがむ、がしやすいものを選びましょう。また、作業中に下がってくるのを避けるため、ベルトを使ってウエストが締められるものがいいです。
素材もいろんな種類があるので、実際に店舗で試着することをオススメします。
■ポイント:帽子、タオル
帽子はキャップでも麦わら帽子でも構いませんが、ツバの広いものがいいでしょう。
特に外で作業することがわかっている場合には必ず持っていきましょう。
また、タオルは首や頭に巻く、汗をふくなど多用します。
小さいものではなく、30センチ前後の長さのものを数枚持っていくと安心でしょう。
■ポイント:長靴
足元を保護する意味でも必要ですが、
- 前日に雨が降って畑がぬかるんでいる
- 野菜の水洗いの作業がある
というケースもあるので、長靴は必須です。
作業で汚れることもあるので、長靴はお出かけ用のものではなく農作業用のものを別途調達した方がいいでしょう。
足も汗をかくので、長めの靴下を履くこともお忘れなく!
■ポイント:手袋
軍手は、細かい作業には向きません。
農作業には
- 小さな雑草を抜く
- 間引き
- ひもを結ぶ
- 野菜を出荷用のビニールに入れる
などの細かな作業が意外とあります。
なので、農作業用の手袋も用意しましょう。
1つ百円程度のもので構いません。
一方、コンテナ運搬など作業によっては軍手が向いている場合もあります。
軍手と農作業用の手袋と2つ用意すると、使い分けができていいでしょう。
■ポイント:着替え
ちだは、着替えを忘れて汗だくの作業着で車をビショビショにしながら帰ったことがあります。
念のため、下着も含めて着替えを用意するのが無難です。
また、作業が一日続く場合には「午前中の作業服」「午後の作業服」と2セット用意してもいいでしょう。
熱中症対策・日焼け対策
熱中症を避けるためには、直射日光が当たることを防ぐのが大事です。
前述の帽子とタオルは、このためにも重要なアイテムになります。ツバの広い帽子をかぶって頭を守るのはもちろん、首にタオルを巻いて首筋を守る対策をしましょう。
また、主に女性用の帽子で首の後ろ側を守れる形のものもあります。

首の後ろ側に日よけがついているタイプの帽子。
■ポイント:日焼け止め、水分
水分は水、麦茶、スポーツドリンクなどなんでもいいですが、事前に買うようにしましょう。
畑の周りには買えるところがないことも。
また、500ミリリットルではとんと足りません。1リットル以上は持っていくようにした方が無難です。

ちだが実際に使っている、1.9リットル入る水筒。

保冷剤を使う時には、ハンカチなどで包んで。
冬のバイトもあるので、防寒対策も
また、冬の作業時は防寒対策も重要です。
- 厚手の靴下
- 厚手のインナー
などで対策しましょう。
あと、冬場でもビニールハウス内は外よりも暖かいのですぐにポカポカしてきます。
なので、脱ぎ着しやすい上着で調整するのもいいですね。
■ポイント:インナー、アウター両方で寒さ対策

小さくたためる上着があると、かさばらなくて便利。
服装以外で持っていくべきもの
服装や熱中症対策グッズ以外に持っていくものはあるのでしょうか。
小葉松さんに聞くと意外な答えが返ってきました。
ちょっと多めに持っていって、休憩中に農家さんとシェアして食べると会話のきっかけにもなっていいですよ。
■ポイント:お菓子でコミュニケーション!
また、屋外ならではのこんなアイテムも。
■ポイント:虫よけで安心!
援農・農業バイトの時の服装や持ち物、これで大丈夫!
今回は援農、農業バイトをする時の服装や持ち物と注意すべきポイントについて紹介しました。
服装については普段身につけないものもあり、戸惑ってしまう人もいたのではないでしょうか。
改めてまとめてみます。とってもシンプルですよ!
服装:
- 長袖長ズボン
- ツバの広い帽子
- タオル(数枚)
- 長靴
- 手袋(作業に合わせて数種類)
その他持っていくもの:
- 着替え
- 水分
- 日焼け止め
- 保冷剤
- 脱ぎ着しやすい上着
- お菓子
- 虫除けスプレー
- 虫刺され薬
土の上での作業はなんとも言えない開放感と満足感が得られます。
ぜひ準備をバッチリして農業バイトにチャレンジしてみてください。