全国屈指の「自然栽培の町」で就農しませんか? 農地斡旋、空き家探しなどサポート体制も万全です!

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全国屈指の「自然栽培の町」で就農しませんか? 農地斡旋、空き家探しなどサポート体制も万全です!

全国屈指の「自然栽培の町」で就農しませんか? 農地斡旋、空き家探しなどサポート体制も万全です!
最終更新日:2020年09月02日

農家と行政がタッグを組み、ユニークな取り組みで「肥料や農薬に頼らない自然栽培の農業で町づくり」を行なっている熊本県津奈木町(つなぎまち)。8年前に、正しい食と農そして環境を未来へつないでいくための、町ぐるみでの取り組み『つなぎFARM』を始動。耕作放棄地を活用した環境配慮型農業実践塾や食の安全に関する講演会を開催し、多くの人から注目を集めてきました。今回、つなぎFARMの中心人物のひとり、自然栽培での就農をめざし平成31年に宮城県から移住した小野孝弘さんと、津奈木町で代々農家を営み米の作付け面積トップの坂口信行さんに、津奈木町だから実現できたこと、つなぎFARMの取り組み、そして今後の展望を伺いました。

自然栽培での就農は難しい? いいえ、津奈木なら町ぐるみでサポート!

梅雨の合間の晴天に恵まれたこの日。小野さんが借りたことによって耕作放棄を解消した田んぼでは、「自然栽培米作りワークショップ 革新米麦農法 田植え編」が開催されていました。講師の小野さんを筆頭に、子供から大人まで県内外から約10人が参加。カエルが飛び跳ねる田んぼに裸足で入り、泥まみれになりながら汗を流しています。参加者がのびのびと作業をする姿を見て、小野さんも満足そう。

今回の田植え体験は、田んぼに畝を立てて種まきし、稲を育て畝から手で苗を取って移植する「革新米麦農法」。機械がなくても田植えができるので、移住後の自家使用米の栽培にピッタリ

「僕にも1歳になる息子がいるんですけどね。いつも畑に連れて来て、作業をする横で泥遊びをさせています。肥料や農薬を使っていない自然栽培の畑なら、そんなこともできるんです」と微笑みます。東日本大震災を機に生き方を見直し、当時勤めていた地元市役所を辞めて旅に出たと言う小野さん。全国をめぐり、熊本は4年前の地震後にボランティアで訪れたそうです。

宮城県から移住し、地域おこし協力隊として活動しながら津奈木町で自然栽培での農業を営む小野孝弘さん

「熊本市と津奈木町のちょうど真ん中あたりで、みかん農家のバイトをしながら1年半ほど滞在する内に、農業に興味が湧き始めまして。いろいろ調べた結果、食の安全と環境のことを考えると自然栽培がベスト、という結論に至りました。でも、『無肥料・無農薬の農業をしたい』と言うと、『あなたの農園が農薬を使わないと周りの畑に虫や病気がうつるから困る』という理由で土地を貸してもらえない。自然栽培を単独で始めるのはかなりハードルが高いと知って途方に暮れていた時に津奈木町が、恒久的に持続可能な農業をしていこう、と町をあげて取り組んでいることを知り、すぐに移住を希望しました」。

ちょうどその頃、地方での生活を望む都市部の人たちを迎え入れ、新たな担い手として地域づくり活動を行う「地域おこし協力隊」を津奈木町が募集していたため、つなぎFARM推進業務担当として採用されたとのこと。以来、地元住民から借りた耕作放棄地を活用して体験プログラムを行ったり、自らも稲作等を実践。今年の作付け面積は昨年の約2倍、23アールまで拡大しました。

加工品開発と販路拡大で“稼げる自然栽培農家”をめざす

「いくら高い理想を掲げても、生活していけないと農業は続かない」と語る小野さん。所得向上のための一手として、昨年11月から移動販売車『つなぎFARM号』を稼働。食への関心が高い人が集まる県内外のオーガニックマーケットやマルシェに積極的に出店し、PRと販路拡大につなげてきました。「つなぎFARMの始動から8年。これまで取り組んできた生産量アップという入口は安定してきました。今後、『作った物をどう活用するか?』という出口の構築に力を注ぎます」と意気込みます。
試行錯誤する中で目をつけたのは、「子どもには安心・安全なものを食べさせたい」という親心を満たす、自然栽培米を使った離乳食。自身の子育て経験を生かし、年内の商品化を目指して絶賛改良中です。

自然栽培米と野菜を使った離乳食(左)と地域のお母さんたちにレシピを教えてもらい誰が食べても懐かしい味に仕上がった津奈木町の伝統食・寒漬大根(右)

「これまでも学校給食で利用したり、特産のサラダタマネギを使ったドレッシングやスイートスプリング(柑橘)のジャムやジュースを作ってきましたが、どうやって流通にのせて所得アップにつなげるかが大きな課題でした。せっかく夢を持って移住・新規就農してくれた方にしっかり定着してもらえるように、知恵を絞っていきたいです」。

住民と一緒に津奈木の魅力を作り、守り、受け継ぐ

小野さんが町の魅力を外に向けて発信しているのとは対照的に、町内小中学校でのワークショップを通して伝統継承を行っているのが坂口信行さんです。津奈木町の米農家の中で最も広い作付け面積を誇り、その実績を買われて約20年前から高齢化で作業が難しくなった農家30~40軒から委託され、田植えや稲刈り、農薬散布、畝作りなどを行ってきました。雑草駆除をする中で、「何か作物を植えたら除草の手間が省ける」と思い至り、着目したのが津奈木町の伝統食・寒漬大根だったそうです。各家庭で独自のレシピがあるソウルフードですが、こちらも高齢化で作れる人が減ってきたことが懸念されていました。
そこで、伝統継承と地域の新たな担い手育成、さらには農地や環境保全など、たくさんの期待を込めて中学生の農業体験プログラムをスタート。地域の女性たちが自然栽培大根の種まき・栽培・管理、地元中学の1年生が収穫・大根干し・味付け加工を行うなど、活動に参加してもらうことで、つなぎFARMの活動を住民に理解してもらうことにも繋がっています。
実は、坂口さんが手がける自然栽培の大根は東京・福岡など都市圏で人気が高く、スライス加工したものが年間2000袋以上売れるようになったとか。さらに最近では、コスメ業界から無農薬柑橘を使った商品化の話があったようで、完成に向けて研究が進んでいます。「多方面の方から興味を持ってもらえるのも自然栽培だから。限られた土地で売り上げを伸ばすために、JAが扱わないような品目をつなぎFARMで扱い、ブランディングと商品開発に力を入れていきたい」と語っていました。

伝統食・寒漬大根の製造販売を行う坂口信行さんと、昨年就農した息子の優弥さん(トップ写真)。「若者が夢を持てる、稼げる農業」を目指し、平成30年に法人化。ドローンを使ったスマート農業にも着手している

地域の農地を未来へつなげる取り組みが始動!

農家と行政がタッグを組んだ取り組みは全国的に注目を集め、自然栽培に興味を持つ新規就農者の移住希望も増えつつあります。そこで町では「終農者」から「就農者」へ、スムーズに土地をバトンタッチできるように、町内の農業者に対してアンケートを実施。「5年後、10年後に農業を続ける予定か」「終農する際、土地はどうしたいか」などを聞きとり、その回答を元に利用可能な農地を把握し、地域の農地と自然環境を守りながら持続可能な農業を目指します。さらに、空き家情報もリストアップ。安心して移住してもらえる下地づくりが加速しています。
また、町独自の就農奨励金も充実。新規就農者は10万円、後継者は15万円の一時金をはじめ、機械購入の1/2補助(上限80万円)の他、農業資材購入や鳥獣害対策の補助金もあり、国の交付金と合わせると一歩を踏み出すには十分です。
今夏からは、デコポン・甘夏などの柑橘での就農を目指した大阪からの移住者もいます。豊かな環境と土地の恵みを未来へつなぐ自然栽培への挑戦。ワークショップや各種講習会を開催しているので、自然栽培に挑戦したいと考えていた方、ハードルを感じていた方など、まずは参加してみてはいかがでしょうか。


【問合せ先】津奈木町役場
振興課 農林水産班(つなぎFARM関連)
〒869-5692
熊本県葦北郡津奈木町大字小津奈木2123番地
Tel : 0966-78-5520
Fax : 0966-78-3116
津奈木町公式HP

政策企画課 政策企画班(移住・定住関連)
Tel : 0966-78-3114
Fax : 0966-78-3116
津奈木町移住定住サイト つなぎぐらしHP

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