農業始めるなら山形! 『やまがた農業支援センター』の事例からみる「失敗しない」新規就農のヒケツとは

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農業始めるなら山形! 『やまがた農業支援センター』の事例からみる「失敗しない」新規就農のヒケツとは

農業始めるなら山形! 『やまがた農業支援センター』の事例からみる「失敗しない」新規就農のヒケツとは
最終更新日:2020年07月31日

今、全国で新規就農者が増えています。
なかでも山形県は令和元年度の調査で348人となっており、東北各県が公表した新規就農者数を見ると4年連続で1位を記録しています。
そんな山形の「農業人」を支えているのが『やまがた農業支援センター』です。
新規就農者を支えるサポート体制や彼らがなぜ、山形をフィールドに選んだのか。
その理由を支援制度や新規就農者の声から紐解いてみましょう。

「こんなはずじゃなかった」を防ぐ、就農定着に向けた支援体制

水稲を始め果樹、野菜など豊かな農畜産物が育まれている山形県。
そこは、農業を志す人にとって憧れの地と言えるのかもしれません。

事実、平成28年から令和元年の調査において、毎年300人以上の新規就農者が山形県で、農業者としてのスタートをきっています。

『やまがた農業支援センター』の支援の特徴

  1. 動機付け
  2. 就農準備のための研修
  3. 就農定着

と、新規就農者に向け、各段階に応じたきめ細かな支援体制が挙げられます。

「農業はやりがいのある職業ですが、誰でもできる簡単なものではありません。強い意志、経営能力、体力、コミュニケーション力などさまざまな資質が求められます。その為、まずは就農前の心構えを確かめることを大切にしています」と、話すのは『やまがた農業支援センター』の小笠原悦子(おがさわら・えつこ)さん。

やまがた農業支援センターの小笠原悦子さん。新規就農検討者のサポートを行っています

『やまがた農業支援センター』で新規就農希望者に相談からアドバイスまで厳しくも温かい心でサポートしています。

同センターはワンストップ窓口として新規就農に関するさまざまな支援を多角的に行っています。

例えば「動機付け」。

農業を志す人のなかには「田舎暮らしがしたい」、「自然と触れ合いたい」など願望を持っている人がいます。

しかし、農業で収入を得て、生計を立てるためにはそれだけでは勤まりません。
そのため相談者には最初の段階で農業のリスクや厳しさを伝えると小笠原さんは話します。

「国や県による支援もありますが、経営が軌道に乗るまでの当面の生活費や営農経費は個人の負担になります。また、自然相手の農業は年によって収穫にばらつきが出ることもあります。そうしたリスクも含め、現実をしっかりお伝えすることで「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防ぐことができると考えています」。

その真摯な対応は前述の新規就農者数からも分かるように、多くの就農定着者に繋がっています。

新規就農者のリンゴ園で談笑するやまがた農業支援センターの小笠原さん

支援センターが就農のサポートを行った新規就農者のリンゴ園。二人の笑顔からセンターへの信頼感が伝わります

次にご紹介する非農家から転身した2人の農業人の話を聞くと、具体的な手厚いサポート体制が見えてきました。

とことん話し合い、理解し合えたことで今がある。農薬や肥料を使わない米づくりにこだわる若きファーマーの就農までのプロセス

「東北のアルプス」と呼ばれる朝日連峰の大朝日岳。
ブナの原生林から流れ入る水で米を作りたいー。

そんな情熱を抱き、山形県朝日町で農薬や肥料を使わないで米を育てている丸山祐輝(まるやま・ゆうき)さん。

山形県朝日町で新規就農を果たした丸山さんの無農薬・無肥料の田んぼ

山形県朝日町でブナの原生林から流れる水を使って米づくりをする丸山さん

「栽培環境に惚れ込んでこの土地を選びました」と、水田を背に誇らしげに話す丸山さんは宮城県仙台市の出身。

東日本大震災を機に人生を見つめ直し、作物を作って生計を立てることを決意したと話します。

「山形を選んだのは庄内出身の母方の祖父母が育てた米を毎日食べていたからです。大好きな米を自分の手で作りたい、それをみんなにも食べてもらいたい。そんな思いで農業の道を選びました」。

とはいえ、非農家出身の丸山さんにとって農業は未知の世界。

『やまがた農業支援センター』がなければ今の自分はないと、その手厚いサポート体制を振り返ります。

「生半可な気持ちでやっても失敗するだけ。と、最初は厳しいことを言われました(笑)。でも、いろいろな規模の農家での研修を勧められたことで、自分が目指す農業が明確にもなりました」。

米農家で半年間、さらに農薬を使わない米農家で研修を積んだ丸山さんは、農薬や肥料を使わない米づくりを目指すことに。

理想の農地を探すなか、たどり着いたのが朝日町で耕作放棄された田んぼです。

この地を紹介したリンゴ農家の計らいで、安定収量が見込めるリンゴ栽培と農薬や肥料を使わない、天日干しの米を育てています。

やまがた農業支援センターへの感謝の気持ちと就農についての思いを語る丸山さん

『やまがた農業支援センター』のアドバイスやサポートについて思いを語る丸山さん。

「農業は人との関わりが濃い分、こじれてしまうと孤立してしまいます。自分が助けられたように、今度は自分が新規就農者の相談や研修も受け入れていきたいと考えています。また、安定栽培のために技術を身につけ、自慢の米を多くの人に食べてもらえるよう、努力していきたいですね」。

『新農業人ネットワーク山形』の会長を務める丸山さんは今後、支援の面でも尽力したいと抱負を語っていました。

失敗しない就農に必要なことは

「焦らない事です。とにかく、情報収集して相談して下さい。
支援センターの方だけではなく、アドバイス、サポートをして背中を押してくれる方と出会うことができます」と、自身の体験をもとに力強く答えてくれました。

農業の「プロ」に倣うことで知る。注目の農業女子に聞く失敗しない就農で大切なこと

山形県上山市『虹の谷のアルコアーナ農園』のオーナーである鈴木澄子(すずき・すみこ)さんは、同市の小穴地区でブドウ、サクランボ、和ナシ、洋ナシ(ラ・フランス)、モモと無農薬野菜を栽培しています。

グラフィックデザイナー、旅館女将代理、雇用就農などさまざまな仕事を経験した鈴木さんは、「キツいこともたくさんあるけれど、今が一番生きていることを実感しています」と、笑顔で語ります。

雇用就農時代、水稲や野菜、果樹の栽培に携わるなか、一番「ときめいた」のがブドウと話す鈴木さんは地元である上山市に戻り、地域で有数のブドウ栽培の名人に師事します。

やまがた農業支援センターのサポートを受け、上山市で新規就農した鈴木さん

『やまがた農業支援センター』のサポートを受けて就農したことで「失敗しない就農」を実現した鈴木さん

「支援センターの研修生になることを強く勧められましたが、師事した農家が支援センターの登録農家ではなかったので、手続きをしてもらい、研修生として受け入れてもらいました」。

鈴木さんを時に厳しく、愛情を持ってサポートする同センターや師匠。
その支援に応えて、鈴木さんはたくさんの知識や技術を吸収していきました。

当初、まっさらな土地でゼロからブドウ作りをやると意気込んでいた鈴木さんですが、支援センターから「成木園」を探すようにアドバイスを受けたと言います。

ブドウの樹が実を付けるには4〜5年の時間を有し、その間の収入が見込めないことがその理由です。

山形県上山市の自身の農園で摘果作業を行う鈴木さんは、終始笑顔が絶えませんでした

自身の農園で和ナシの摘果(てきか)作業を行う鈴木さんは、終始笑顔が絶えず農業を楽しんでいます。

「良い農地には水捌け、灌水、日当たり、地形などさまざまな条件があり、農地を見学する都度、師匠が現地に足を運び相談に乗ってくれました。楽しく農業をやりたいと考える人も多いと思いますが現実は「楽しい」と「楽(らく)」は別物。体力的、精神的にキツい部分が多々あります。それを乗り越えるためにもまずは有識者の教えを乞うことが大切です。農業のプロに倣うことは技術や知識の習得だけでなく、農業で生きていく術を教えてもらうことができると思います」。

自身の果樹園を愛おしそうに眺める鈴木さんは「実はブドウ栽培って女性に向いているんですよ」と、教えてくれました。

その理由を尋ねると、「葉っぱも実も、いろんな色に変化するから見ていて楽しいし、形を整える「粒抜き」はアーティスティックな作業なんです。そして、女性に大敵の紫外線も、葉っぱが日陰になってくれて防げますし、夏場でも涼しいんです」と、屈託のない笑顔で話してくれました。

自身のブドウ園で「ときめいた」気持ちを語ってくれました

研修を勧められたことで師匠と出会い、「失敗しない就農」で農業を心底楽しんでいる鈴木さん。

イタリア語で虹を意味する「アルコバレーノ」に着想を得て名付けられた『虹の谷のアルコアーナ農園』。

その名の通り、鈴木さんが進む農業人としての未来には鮮やかな虹がかかっていることでしょう。

失敗しない就農に必要なことは

「情報を集めたり、人に会ったりと、とにかく動くことです。そして、有識者の意見を聞くことです」。
と、素晴らしい師匠と出会いそして栽培条件の良いほ場を見つけられた自身のプロセスを笑顔で語ってくれました。

就農で失敗したくない! 相談は信頼の相談相手『やまがた農業支援センター』へ

『やまがた農業支援センター』は、農業経営基盤のない非農家出身の農業参入者を中心に支援しています。

就農相談から短期農業体験、農業研修と段階を踏み、独立後も「定着支援アドバイザー」制度を利用することで、日常の営農活動や経営面でのアドバイスを受けることができます。

厳しくも温かく独立就農をサポートする同センターで、真の農業人を目指してみませんか?

■お問合せ■

公益財団法人 やまがた農業支援センター

山形県山形市緑町1-9-30(緑町会館6階)
電話:023-641-1117
公式ホームページはこちら

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