文旦(ぶんたん)とは? 食べ方やむき方は? 皮を使ったおすすめレシピも紹介

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文旦(ぶんたん)とは? 食べ方やむき方は? 皮を使ったおすすめレシピも紹介

文旦(ぶんたん)とは? 食べ方やむき方は? 皮を使ったおすすめレシピも紹介
最終更新日:2020年08月25日

さわやかな甘さとほろ苦さが魅力。和製グレープフルーツとも呼ばれる文旦の基礎知識をご紹介します。おいしい食べ方やむき方、分厚い皮の使い方、グレープフルーツとの違いも解説します。

文旦とは?

文旦は東南アジア原産で柑橘(かんきつ)類の中では最も大きく、1個2kg以上になる品種もあるほど。国内生産量の90%近くを高知県が占め、高知県の特産品ともいえる果物です。ただし、品種によっては各地で地方色が強く特色のある文旦もつくられています。根強いファンが多く、さわやかな甘みとすっきりとした上品な香り、ひと粒ひと粒がプリッとしていて食べ応えのある食感が人気。かすかに感じるほろ苦さがクセになり、後味が良いのも特徴です。
皮が厚く、比較的日持ちする柑橘で、うまく保存すれば1カ月以上持つことも。直射日光をさけて風通しの良い場所で保存してください。室温が高い場合は、乾燥しないようにポリ袋などに入れて野菜室で保管するのもよいでしょう。その際、冷やしすぎると低温障害が出て風味が落ちてしまうこともあるので注意してください。また、酸味が強い場合は少し置いておくと酸が抜けていくのでしばらく寝かせて食べると甘みを強く感じることができます。

主な種類と特徴

土佐文旦 高知県の特産として有名で、文旦類の中では最も生産量の多い品種。1個400~600g程度の大きさ。外皮は黄色で非常になめらか。果肉は淡い黄色。露地栽培とハウス栽培があり、ハウス栽培は露地栽培よりも外皮が薄く、果肉の色が濃く、糖度の高いものが多い。
水晶文旦 土佐文旦と晩王柑(ばんおうかん)の交配によって生まれた品種で果肉は水晶のようにきらきらと光沢感がある。外皮はうすい黄緑色で秋に出回るめずらしい文旦。大きさは土佐文旦と同等だが、外皮が薄く種が少ない。濃厚で深みのある甘さをもつ。
晩白柚(ばんぺいゆ) 熊本県八代の特産となっている世界最大級の柑橘。なんと1玉あたり2kg以上になるものも。大きな見た目と香水のようないい香りから、まずは飾って楽しむ柑橘ともいわれている。最大2カ月と日持ちも良い。
安政柑(あんせいかん) 晩白柚に次いで大きな柑橘で主な産地は広島県。なかでも原産地といわれている因島などで多く生産されている。

旬の時期

文旦の旬は2~4月。ただし、これは露地栽培のもので、ハウス栽培の文旦は12~1月に出回ります。また、水晶文旦はさらに早く、秋(9月下旬~11月)が最もおいしいといわれています。

カロリーの目安

文旦は100gあたり38kcal。ミカンは45kcal、リンゴは54kcal、バナナは86kcalと他の果物と比べてもかなり低カロリーのフルーツです。

グレープフルーツとの違いとは?

和製グレープフルーツといわれることもある文旦。形や色など見た目が似ているためよく比較されますが、どのような違いがあるのでしょうか?
グレープフルーツは文旦とオレンジが自然交配して生まれたといわれています。大きな違いのひとつに味わいがあります。酸味や苦みが強いグレープフルーツと比べ、文旦はそれらがとてもやわらかくお子さんでも食べやすい味です。果肉は文旦の方がよりプリッとしていて独特の食感があります。また、輸入物が多いグレープフルーツは防腐剤やワックスなどが使われていることが多く皮を利用することが難しいですが、国産の文旦は皮まで利用することが可能。マーマレードやピールなどにして皮ごと楽しんでくださいね。

文旦に含まれる主な栄養素

ビタミンC

文旦は100gあたりのビタミンCの含有量が45mgと高く、これはミカンやグレープフルーツを上回ります。ビタミンCには抗酸化作用があり、風邪の予防や免疫力アップなどが期待できます。

ビタミンE

ビタミンEは、血管の細胞膜のダメージを防いで血管そのものを健康に保ちます。強い抗酸化作用があり、ビタミンCとの相乗効果も期待できます。

カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、むくみの予防に効果が期待できます。

文旦のむき方

1. 上下を切り落とす
文旦は皮が厚いのでまずは上下を切り落とします。実まで切り落とさないように注意しましょう。

2. 十字に切り込みを入れ、皮をむく
上部に薄く十字に切り込みを入れ、その延長線上の皮にも4カ所に薄く切り込みを入れます。上部の十字の中心に親指をグッと差し込んで開き、4等分にして外側の皮もむきます。この時、外皮と身の間に包丁で切り込みを入れると、厚い外皮がよりむきやすくなります。

3. 身の内側にある白いスジを切り落とす
房ごとにばらばらに分けて、内側のスジの部分を包丁で切り落とします。

4. 薄皮をむき、種を取る
種は多いですが、果肉はひと粒ひと粒がしっかりしているので果汁が出てくることも少なく、薄皮が比較的むきやすいです。

文旦のおいしい食べ方やレシピ

そのまま食べる

甘みと酸味のバランスがよく、いくつでも食べられてしまいそうなすっきりとした味で生食に適しています。

サラダに加える

プリッとした果肉が歯切れよく、さっぱりとした味は野菜との相性も抜群です。
グリーンサラダの彩りやアクセントに加えてみてはいかがでしょうか? また、さわやかな酸味が和え物や浅漬けにもぴったり。簡単なレシピを一つご紹介します。

文旦とセロリの浅漬け

【材料(2人分)】
文旦…2~3房
セロリ…1/4本
昆布茶…小さじ1/3

【作り方】
1. 文旦は薄皮をむいて果肉を小さめに分け、セロリは斜め薄切りにする。
2. 1を合わせて昆布茶をふりかけ、冷蔵庫で30分程なじませる。

ヨーグルトに加える

ヨーグルトとの相性もいい文旦。文旦のほろ苦さとヨーグルトの酸味を合わせることでどちらもまろやかで食べやすくなります。プレーンヨーグルトの場合は、はちみつをかけるのもおすすめです。

画像はイメージです

文旦の皮を使ったレシピ・活用方法

文旦の特徴の一つである分厚い皮。いくつかある使い道をご紹介します。

文旦マーマレード

画像はイメージです

【材料(作りやすい分量)】
文旦の皮…1個分(約100g)
砂糖…皮の重さの70~80%が目安(約70~80g)

【作り方】
1. 文旦の皮は白いワタの部分に苦みがあるので取り除き、千切りにする。
2. 鍋にたっぷりの水と皮を入れて沸騰させ、5分程煮てお湯を捨てる。
3. 2の作業をもう一度繰り返した後、水に5~6時間さらして水気を絞る。
4. 3を鍋に移し、ひたひたの水を入れて柔らかくなるまで煮る。
5. 砂糖を加えてとろみがつくまでかき混ぜながら弱火で煮込む。

文旦ピール

【材料(作りやすい分量)】
文旦の皮…1個分(約100g)
グラニュー糖…80g
グラニュー糖(仕上げ用)…20g

【作り方】
1. 文旦の皮は白いワタの部分を少し残して取り除き、5mm程度の細切りにする。
2. 鍋にたっぷりの水と皮を入れて沸騰させ、5分程煮てお湯を捨てる。
3. 2の作業をもう一度繰り返した後、水に5~6時間さらして水気を絞る。
4. 3を鍋に移し、ひたひたの水と砂糖を入れて水気を飛ばしながら煮詰める。
5. クッキングシートをしいた天板に4を重ならないように広げ、100℃に予熱したオーブンで30分程加熱して粗熱をとる。
6. 仕上げ用のグラニュー糖をまぶす。

お風呂に入れて入浴剤にも

文旦の皮はよく洗って水気をふき取り、天日干しにして乾燥させると入浴剤として利用することもできます。ガーゼなどで包んで湯船に入れるとお風呂場がさわやかな香りに包まれます。皮に含まれるリモネンと呼ばれる成分の影響で、まれに肌がピリピリとすることもあるので、刺激が強い場合は取り出してください。

身も皮もおいしい文旦! この機会に味わってみませんか?

そのまま食べても、皮を砂糖漬けのピールやマーマレードにしてもおいしい文旦。日持ちがよく、長く楽しめるのでこの機会にさまざまな方法で味わってみてくださいね。

監修:日本野菜ソムリエ協会

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