地域に支えられ、甘くて大粒・特産品『豊浦いちご』で新規就農を果たす
豊浦町を代表する特産品『豊浦いちご』は、甘くて大粒。その品質の高さから、流通業者や消費者などから人気を集めています。いちごの旬の時期、国道沿いにオープンする“いちご直売所”は町の風物詩にもなっています。2008年に開催された北海道洞爺湖サミットでも提供され、政府関係者だけでなく各国首脳などから高い評価を受けました。
現在、この町で『豊浦いちご』を育てる農家は約31戸(2020年9月現在)あります。そのうち、これまでに研修を受けて新規就農したのは6戸です。ベテランいちご農家の1人、佐藤義一さんのもとで2年間研修した佐藤英貴さんに話を伺いました。
英貴さんは2014年に豊浦町に移住。研修に来た当初から、朝昼晩メモを取り、それを家に帰って復習して一つ一つ学びました。その姿を見た義一さんは「一人前の農家になれる」と確信したそうです。
いちご栽培の技術や知識を身に付けた英貴さんは、2018年就農します。「義一さんから日々の仕事の様子をいろいろと見せてもらい、その都度質問に答えてもらったことが今に生きている。義一さんをはじめ、地域や役所の方など、多くの方にお世話になり就農することができました」。
今後は「ここでしっかり生計を立てていくことを示すことで、お世話になった方々への恩返しになるのではと思うのです」と英貴さんは話します。
義一さんは、「ここで農業をするには、地域とのかかわりを多く持ってほしい。何かあった時に周りの人に助けてほしいと言える関係になることができます。助け合いがすごく重要になる。何事も一生懸命に取り組む英貴さんのような人がどんどん町に来てくれれば」と笑顔を見せていました。
「いちご分校」で実践研修+研修指導も整備。地域全体で就農者を支える
閉校した大岸小鉱山分校を改修し、新規就農者向けの研修拠点施設『いちご分校』を整備。同時に令和元年度からは、出荷調整貯蔵施設・農産物の加工室・座学等の研修機能などを設け、運用を開始しています。
豊浦町では、特産品の『豊浦いちご』の担い手を育成するため、将来的に『豊浦いちご』で新規就農を目指す夫婦を、地域おこし協力隊として募集しています。令和2年現在で、夫婦3組6名が就農を目指して研修中です。
『豊浦いちご』の作り手となるため、地域おこし協力隊・任期の3年間『いちご分校』で実践研修を積みます。研修後は『いちご分校』でハウスの貸付を受けることができ、独立就農に向けた準備ができます。また豊浦町が夫婦2人を地域おこし協力隊として雇用するので、経済的な負担を考える必要がなく、任期中に就農資金を貯めることもできます。
研修を指導する組織として、町と連携協定を結ぶ『株式会社マイファーム』や新規就農者を個人で育成してきた農家さんが中心となって『企業組合豊浦農業親方ネットワーク』を設立。地域全体で新規就農者を育成する仕組みができました。
独立就農後は、トラクターなどの農機具は拠点施設から借りることができるので、初期投資も必要最低限で抑えることもできます。
また就農時の初期投資助成として、500万円の2分の1補助などの豊浦町独自支援のほか、国の農業次世代投資事業(経営開始型、夫婦225万円/年・5年間)や協力隊起業時交付金(100万円/人)も併用可能で、就農時、就農後のサポートも充実しています。
札幌市と函館市の中間にあり、四季を通じて美しい山海の景観を楽しむことができる豊浦町。人口3800人の小さな町ですが、高校までの子供の医療費無料化や給食費助成等の手厚い取組など安心して子育てができる環境が整備されています
北海道有数のブランドで、豊浦町を代表する『豊浦いちご』。町全体が一体となって新規就農者を支援する土壌がある豊浦町で、夫婦で地域おこし協力隊となり『豊浦いちご』農家を目指してみませんか。
就農検討される場合は豊浦町での農業体験をおすすめしています。
まずはご相談ください!
豊浦町就農パンフレットのURLはこちら
豊浦町役場 産業観光課農林係
住所:北海道虻田郡豊浦町字船見町10番地
電話:0142⁻83⁻1410
FAX:0142⁻83⁻2129
オンラインで自宅から参加可能なので、お気軽に参加してみてください!
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