軽くて万能!天然の土壌改良材『ココピート』のおすすめ活用術

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軽くて万能!天然の土壌改良材『ココピート』のおすすめ活用術

軽くて万能!天然の土壌改良材『ココピート』のおすすめ活用術
最終更新日:2021年03月17日

毎日の農作業で重要視しなければならないことの一つが作業効率。無駄なく効率よく仕事すれば、余った時間を別のことに使うことができます。そんな中、作業効率をあげる天然の土壌改良材があると知り、試してみたのが「cococaRa(ココカラ)」が販売する『ココピート』。実際に使ってみると“一石何鳥”もの働きを見せてくれました。製品の活用法について、年間を通して露地栽培で栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)が紹介します。

作業効率が上がる!とにかく軽いココピートって?

『ココピート』は、主にインド、スリランカで栽培されているココナッツの殻の内皮にある繊維や粒を原料とした、天然有機質100%の土壌改良材です。地球環境保護への関心が高まる中、ロックウールやピートモスに代わる土壌改良材として、ヨーロッパやアメリカを中心に普及が進んでいます。また、土壌改良材以外にも養液栽培用の園芸培土(培地)としても利用されます。

あまりの軽さにビックリ!これが『ココピート』の第一印象です。どれだけ軽いのか量りたくなりました。普段使用しているボカシ肥料ペレットタイプの重さは15リットルのバケツ一杯で12.5キロ、『ココピート』はバケツ一杯2.5キロ。その差10キロ、ココピートはこんなにも軽いのです。この軽さは女性や高齢者だけでなく全ての農家にとって魅力的です。体への負担が減り、疲労軽減、作業効率アップにつながります。

15リットルのバケツ1杯の重さは驚きの2.5キロ

『ココピート』の特長

  • 保水力と通気性に優れ、作物の根の発育が良く、早い
  • 非常に軽く作業性に優れている。pH調整が不要で手間がかからない
  • 陽イオン交換能力が高く、必要に応じて栄養素を植物に吸収・放出することができる
  • 産業廃棄物ではないので廃棄が簡単、安い
  • 有害な病原体から根を守る天然のトリコデルマ菌(※)が含まれている
  • ※カビの一種で、土壌中の有機物を植物が吸収しやすい無機物に分解する役割を持ち、作物の生長を促進する

その中でもココカラの『ココピート』は、多孔度(=物質に対する穴の数の割合)が高く空気を含みやすいため、保水性がより高いのが特長です。また、植物が成長するために必要な要素のうち、リン酸とカリウムが他の植物由来の土壌改良材より多く含まれています。

思わぬ効果が!種まき培養土として使用

『ココピート』の特性がわかった上で、実際に畑で使ってみました。

保水性と通気性の良さからまず浮かんだのは種まき培養土。まいたタネはマメ科の葉物で、比較として種苗メーカーから販売されている種まき専用培養土を使いました。

何と、最初に発芽したのは『ココピート』。

最初に発芽したのは『ココピート』

その後、種まきから約1カ月経過しましたが、現在までの生育に差は見られません。保水性があるので、毎日水やりもせず、適度なタイミングで潅水すれば十分でした。『ココピート』は水を含むことで色が黒くなりますので、発芽の確認がしやすいことも嬉しい発見でした。

左の『ココピート』の方が発芽を確認しやすい

ココカラの『ココピート』は、ニーム入りのレッティングココピートです。ニームの効果なのでしょうか、種まき培養土の芽はネキリムシの被害が見られましたが、『ココピート』は現時点(2020年11月上旬)で被害は見られません。

左は『ココピート』、右は種まき培養土。種まき培養土はネキリムシの被害が見られた

苗の植え付けストレスなし

保水性と排水性に優れている『ココピート』は、根の張りもよく、植え付け時に土が崩れません。それによって、苗の植え付け作業もスムーズにできて、ストレスも軽減されます。

フェンネルの植え付け。土が崩れない

保水性の高さを生かして、マルチ代わりに

私は、収穫後の片付けを考えて畑でビニールマルチを極力使わないようにしています。保水性が高いということで、『ココピート』をライムホルンというピーマンの根元にまき、マルチの代わりに使ってみました。ピーマンは土が乾くと着花数が少なくなり、落下や尻腐れが多くなるので、夏場の暑い時期にいかに畑を乾かないように保てるかはとても重要なポイントです。

2020年の夏はとても暑く、ピーマンにとっては厳しい気象状況で、かつ露地栽培という自然の影響を大きく受ける中、適度な水やりと『ココピート』のおかげか、11月の初旬まで実をつけてくれました。1株から200個以上収穫ができましたが、これは昨年の倍以上の成果です。

『ココピート』をライムホルンの株元にまく

『ココピート』の保水性を利用してマルチ代わりとして使用

発芽が難しいニンジンの栽培も簡単に

発芽すれば成功ともいわれるニンジン。耕土が深く、保水性、排水性に優れた畑は成功へのカギ。発芽するまでは、畑が乾燥しないように水やりを行うというのがお手本ですが、実際に畑に井戸があるという恵まれた人はそれほど多くはないでしょう。私は、雨が降る前に種まきをし、あとは天候任せにしています。

改めて考えてみると、保水性の高いココピートはニンジンの栽培に適しているのでは?ということで実際に試してみました。品種はアロマレッド、種は生種(きだね)。播種は8月下旬です。

種まき前に畑にココピートを投入

左の畝はボカシ肥料+『ココピート』、右の畝はボカシ肥料のみ。

たっぷりと『ココピート』を投入

種まき後、左の畝にもみがらや敷き藁の代わりに『ココピート』をかけてあります。こうすることで畑が乾燥しないように保水し、強雨による種の流出を防ぎます。なお、今回も種まき後は水やりをせず、天候任せにしました。

下の写真は発芽の様子。左の『ココピート』を使用した畝の方が全体的に発芽率がよかったです。
ニンジン栽培において、発芽までいかに保水できるかが一番重要であることがわかります。

『ココピート』を使った方が発芽の揃いがよい

その後の生育は下の写真の通りです。『ココピート』を使用した方が成長もよく、収穫したニンジンにも違いが見られました。

最初の発芽はその後の生育にも影響する

味に違いがあるのか興味があったので、生のまま何も付けずに食べてみました。私以外にも4人に試食してもらったところ、全員一致で『ココピート』を使って栽培したニンジンの方が甘く感じたという結果に。今回栽培したアロマレッドという品種はそもそも甘みが強いので、『ココピート』を使っていないニンジンも甘かったのですが、『ココピート』を使うとさらに甘味が増すようです。

左は『ココピート』+ボカシ肥料、右はボカシ肥料のみ

今後試してみたいこと

土壌改良材ということで、いわゆる「ふかふかの土」を作るための製品だと、使う前は考えていました。しかし実際に使ってみると、土づくりだけでなく、マルチの代用など複数の使い方ができることがわかりました。軽くて作業効率が上がるのも良かった点です。

特に印象に残ったのは、ネキリムシの被害がなかったこと。『ココピート』に含まれるニームは、約200種類以上の害虫に対して効果があるといわれています(対象害虫によってその効果は異なります)。栽培する上で、害虫対策はかなり神経を使い、手間もかかる作業なので、そのストレスがなくなることは農家にとってありがたいことなのではないでしょうか。

タケイファームでは、年間約140種類の野菜を露地栽培で栽培していますので、『ココピート』を1年通して試したくなりました。使ってみた効果は、またどこかのタイミングで紹介できればと思います。
(ライター/武井 敏信)

製品のお問い合わせ

cococaRa,LLC.(ココカラ 合同会社)
〒104-0033 東京都中央区新川2-13-6 明正ビル3階
HPはこちら
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