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冬の過ごし方新提案! 畑キャンプのススメ【畑は小さな大自然vol.94】

冬の過ごし方新提案! 畑キャンプのススメ【畑は小さな大自然vol.94】

こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。世間では最近キャンプがはやっているようですが、僕も実は最近キャンプにハマっています。とはいえ遠出がしにくくなった昨今なので、僕が実践しているのは自分の畑での手軽なキャンプ。火をたいてコーヒーをいれるだけでもとても豊かな時間を過ごせますし、野外で過ごす時間はとても心地よいものです。そしてなんと言っても畑の新鮮な野菜での野外料理は本当においしい。今回はそんな畑での過ごし方の新提案として畑キャンプの魅力を紹介します。

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畑キャンプって何するの?

畑で焚き火とコーヒー

秋から冬にかけての季節は、畑の雑草もあまり生えなくなり、農作業にあまり手がかからなくなる一方、畑の野菜は大きくなってくるという一年間の中でもご褒美のような時期です。そんな素敵な時期に僕が実践しているのが「畑キャンプ」です。

キャンプというとテントを張って泊まるイメージがありますが、そこまでしなくても野外で畑を眺めながらたき火をしてコーヒーをいれたり、ハーブを摘んでハーブティーをいれるだけでもとても特別な時間を過ごせます。たき火とは言っても落ち葉や枯れ葉を集めての野焼きのような形ですと届け出が必要だったり、火事の危険性があったりしますので、燃え広がる可能性の少ないキャンプ用のたき火台を使っています。これを使うことでキャンプ的な雰囲気もグッと出て、一気に空間の豊かさが増すから不思議なものです。たき火をしながらノッキングチェアに座り、大きくなった野菜たちを眺めてぼーっとしたり、本を読んだりとぜいたくな時間を過ごすことができます。

焚き火台アップ

たき火をするときはキャンプ用のたき火台を使いましょう

たき火の際の注意

たき火をする場所や道具には十分注意して行いましょう。僕の場合は、周囲に民家の少ない自分の畑で、キャンプ用のたき火台を使って行っています。
・火のまわりに引火するものを置かない
・すぐに消火できるように水などを準備しておく
・風の強い日はたき火をしない
などの注意をして、お住まいの地域のルールやマナーを守って楽しくキャンプをしましょう。

畑の野菜食材

もちろんせっかく畑でキャンプをするので、野菜を使っての料理も楽しみの一つです。たき火だとお肉もすぐ軟らかくなるので塊の鶏もも肉などを切らずにそのまま鉄鍋に入れ、畑でとれたニンジン、サトイモ、ショウガなどを入れて、味付けに塩としょうゆを入れるようなシンプルな料理でも驚くほどおいしくなります。

畑で夜のキャンプ 東屋の中

畑にテントを張って泊まりでのキャンプも何回かしました。うちの場合は畑に東屋があり、そこに明かりをつけているので夜でも不自由なく過ごすことができます。子供たちもキャンプが大好きなので大はしゃぎ。ここでは食べ物をこぼしても下が土なので、こちらも気が楽です。

畑だからこその魅力とは?

畑キャンプ 白菜収穫

畑でキャンプをしていると、畑だからこそ味わえる魅力やメリットが見えてきました。
まずはやっぱり新鮮な野菜をその場で摘み取って料理できることでしょう。買ってくる食材も少なくて済みますし、料理に使える素材を畑から探して集めると言う時間はとてもワクワクします。子供達も大喜びで野菜を収穫したり、畑に生えている花々を摘んで飾ったりもしてくれました。収穫したての野菜をその場で料理して食べるというのは本当にぜいたくだなと思いますし、何か生きているな〜って感じがするんですよね。

畑キャンプ 生ゴミコンポスト 堆肥

生ゴミや灰は雑草堆肥(たいひ)を作っている場所に混ぜ込んでいます

そして、料理をした時に出た野菜クズや食べ残しなどは、畑の堆肥に入れるのでゴミにならないどころか生かすことができる点も大きな特徴です。僕はキャンプの時にゴミが結構出ることをストレスに感じていたので、この点はとても魅力的に感じています。さらにたき火をした時に出る灰も堆肥に入れています。木灰はカルシウムを多く含むし、殺菌効果もあるようなので家庭菜園では重宝しますよね。

畑キャンプに必要なものは?

畑キャンプ 焚き火で料理 コーヒー

畑キャンプをする際に必要なものは、まずはたき火台かなと思います。ガスコンロなどでも野外調理は可能ですが、特に冬の畑は寒いので暖もとれるたき火台がオススメです。あとはやかんがあればお湯を沸かせるので、これでコーヒーをいれたり、畑で摘んだハーブやヨモギなどを使ってフレッシュハーブティーをいれることができます。僕の場合は直火式のエスプレッソメーカーを使っていて、これがあるとわざわざハンドドリップしなくても粉と水があればコーヒーをいれられるのでとても重宝しています。

畑で料理 直火式エスプレッソメーカー

写真右上が直火式のエスプレッソメーカー

直火ですと調理器具は傷みやすいので、丈夫な鉄製のものやキャンプ用のものが良いかと思います。ススで真っ黒になるので家で使うものとは別に用意することをオススメします。

あとはキャンプ用のイスも大事ですね。僕はノッキングチェアを使っていますが、できるだけくつろげるものが良いかと思います。

畑を居心地の良い場所にするポイント

居心地の良い畑 バーベキュー

友人家族と畑でデイキャンプ

僕がキャンプに使っている畑は自給用と体験農園用の畑。出荷する野菜を作っているわけではないので、野菜の生産性よりも居心地や景観を重視しています。なので畑自体が自然とキャンプに向いた作りになっているように思います。特にポイントとなる点を3つご紹介します。

まず1つ目は果樹や観葉植物などの樹木を畑の中に植えている点。これがあると、野菜がなくて寂しい風景になりがちな冬の時期でも常に緑があるので景観として安定します。
そして2つ目に通路部分は土をむき出しにせず、雑草を低く刈りそろえることで芝生のようにしている点。これによってテントが土で汚れることがありません。
最後に3つ目が日よけ・風よけです。居心地が良いとはいってもずっと日光や風にさらされているのは結構体力を消耗するので、日よけや風よけは大事だなと思います。うちの場合は体験農園用に東屋を建てているので、とても重宝していますが、わざわざ東屋を建てなくてもキャンプ用の簡易的なタープなどで代用可能だと思います。

畑は自然に囲まれて心地よく過ごせる空間

畑キャンプ 焼きマシュマロ

たき火で焼きマシュマロをする子供達

今年は外出をあまりしなくなったため、いかに身近な家族や友達と日常を心地よく過ごすかを重視してきた結果、この畑キャンプにいきついたように思います。ここなら常に開放的なので3密になることもないですし、子供たちも思いっきり遊ぶことができます。最近ではここで過ごす時間が心地よすぎて、もうここに家を建てて住んでしまいたいなとさえ思っています。さすがに農業用に生産性が重視される畑でこのような過ごし方をするのは難しいのかもしれませんが、気軽に自然の中でのレジャーや農的な暮らしの体験をしたい人は、ぜひやってみてほしいなと思っています。

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そーやんの「畑は小さな大自然」シリーズ
そーやんの「畑は小さな大自然」シリーズ
暮らしの畑屋そーやんが、自然の生態系の仕組みを利用しながら楽に野菜づくりができる方法などを伝授します。害虫や雑草などのお悩みも、このシリーズを読んでスッキリ!

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