白菜の名産地・茨城で、高品質な白菜を安定して栽培
関東平野のほぼ中央に位置する茨城県結城市。豊かな結城台地と、東を流れる鬼怒川の恩恵により、品質の高い野菜の生産地として知られています。
同市で白菜を中心にレタス、トウモロコシなどを生産・出荷するのが出荷組合『結菜』です。2019年2月に市内の30代の農家5人が集まって設立しました。
「組合を作ることで、高品質な野菜を途切れなく安定して出荷できる体制が整いました」と、メンバーの稲葉要一さん。結菜として仲卸などと直接取引することで、お客さんの評価を直接聞くことができ、品質改善に結びつけることができたといいます。
「また食べたいと思ってもらえるような野菜を作ることがモットー。お客様の声は、励みにもなります」と、稲葉さんは話します。
経営の柱となっているのが白菜栽培です。結菜全体で、約100haの面積で白菜を生産しており、市内でもトップクラスの出荷量を誇ります。
アブラムシの確実な防除で、病気のリスクを軽減
露地で栽培する白菜は、天候の変化にいかに臨機応変に対応できるかが収量を大きく左右します。
「2019年は台風が多く、圃場が水没し、白菜の根の張りが弱くなるなど、生育に悪影響を及ぼすことがありました」と稲葉さん。天候不順は病気のリスクを高める原因にもなるため、稲葉さんは、「天気には常に注意を払い、農薬の散布や施肥について臨機応変に対応することを心掛けるべき」と話します。
天候に加えて、もう一つ気を付けたいのが病害虫。とくにアブラムシは厄介で、一度葉につくと、大量に発生し、茎や葉が萎凋し、生育が阻害されるなど、品質の低下や収量減の原因ともなります。また、ウイルスを媒介し、病気を引き起こすこともあり、生育初期に確実に防除を行うことが重要です。
新系統の薬剤を使ったローテーション散布が効く!
アブラムシの防除として、今回結菜が新たに採用したのが、コルテバ・アグリサイエンス社が提供する『トランスフォーム™ フロアブル』です。
アブラムシの防除では、虫が耐性を付けてしまうのを避けるために、複数の系統の薬剤をローテーションして散布するのが一般的です。同組合でも、3〜4回の防除で使用する薬剤の一つとして採用しています。
「近隣の生産者から、『耐性が高く、薬剤が効きづらい“スーパーアブラムシ”が登場した』という話も聞いていたので、これまで使ってこなかった系統の薬剤を取り入れようと思いました」と、導入の背景を振り返ります。
『トランスフォーム™ フロアブル』で内部まで徹底防除。見た目にもこだわる
『トランスフォーム™ フロアブル』の最大の特長は、駆除した虫がしっかりと葉から落ちる「速効性」にあります。「アブラムシの死骸が白菜の内部に残ったままだと、お客さんを不快にさせてしまうのはもちろん、ひどいと売り物にならなくなってしまいます。トランスフォームでは虫がしっかりと落ち、内部に残ることが減ったので助かっています」と、話します。
同組合では結球し始めた初期の段階に、『トランスフォーム™ フロアブル』を使用。10aあたり150〜180リットルを目安に、ブームスプレイヤーで散布します。「散布時期が早すぎても意味がなく、結球してからでは遅い。トランスフォームはここぞという時に使っています」と、笑顔を見せます。
「散布時は殺菌剤と混合して撒くのですが、トランスフォームはどの殺菌剤とも相性が良いので、組み合わせに困ることがないのも気に入っている点です」と、稲葉さんは話します。
『結菜』では白菜の輸出にも取り組んでおり、シンガポールと香港の富裕層向けに出荷しています。
「日本産の野菜は安心・安全というイメージがあり、多少割高でも人気があります。ゆくゆくは国内だけでなく、海外の人々の食をも支えられるようなチームを目指したいですね」と、組合の皆さん。挑戦を続ける原動力には、自分たちの子供にも誇れるような、魅力ある農業を確立したいという強い意志がありました。
高品質な白菜栽培を目指す生産者にとって、既存の薬剤にはない特長を持つ『トランスフォーム™ フロアブル』は強い味方となるはずです。これまでの薬剤の効果に不安を感じ始めた方は、いつものローテーションに加えてみてはいかがでしょうか。
【取材協力】
出荷組合『結菜』
【お問い合わせ】
コルテバ・アグリサイエンス
〒100-6111 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
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