生産現場からの情報発信で、酪農をもっと身近に
『株式会社山岸牧場』は家族とスタッフ計8人で、約300頭の乳牛(うち搾乳牛約170頭)を飼育しています。人工授精から育成、搾乳までを一貫して行う自家生産牧場で、餌となる牧草やデントコーンも自家製です。牛が自由に生活できるフリーストール牛舎やロータリーパーラーでの搾乳、ふん尿を利用して発電するバイオガスプラントなどを早くから導入し、循環型酪農を実践しています。
六次産業化にも積極的に取り組み、2010年には生乳100%ヨーグルトの生産、2018年からはファームカフェ「ファームキッチン佐倉cafe」、2019年からは1日1組限定のファームインを開業。酪農体験や学校での講演など、酪農をもっと身近に感じられるように情報発信にも努めています。
様々な場面でチャレンジを続けていますが、「できることを、できるカタチで」がモットー。あくまでも「牧場は生産現場である」ことを念頭に、カフェの営業日やヨーグルトの商品展開、酪農体験の時間などを調整して、無理なく続けられるようにしています。

「ファームキッチン佐倉cafe」では、季節の食材を使った食事が楽しめる
牧場のリアルを感じるインターンシップ。カフェ体験やヨーグルト製造の見学も!
インターンシップは10日間、1人ずつの受け入れを基本とします。希望があれば、3週間以上の長期実習も可能です。
初日はオリエンテーションを行い、2日目からは朝5時から11時までと15時から19時まで、スタッフと一緒に搾乳、哺乳、給餌、牛舎の掃除など、牧場の通常業務を体験します。朝が早いですが長い昼休みが11時から15時まであり、この時間を利用してファームカフェ体験やヨーグルト製造の見学も可能です。希望する方は日程調整の際にお申し出ください。もちろん、のんびり自由に過ごすこともできますよ!

搾りたて生乳100%のヨーグルト。クリーミーな食感を楽しめる
住居は敷地内にあるインターンシップ生専用の一軒家を用意しています。基本的に一人で使うことになりますが、場合によってはシェアすることもあります。食事はキッチンでの自炊のほか、カフェメニューや外食の日もあるので、豊かな十勝の恵みを存分に味わえます。

インターンシップ生専用の一軒家。家具や家電、寝具などが揃っているので安心です
酪農を通じて、皆さんの人生が「豊かになる」きっかけになったらうれしい
実は『株式会社山岸牧場』では、インターンシップという言葉がなかった30年以上前から、社長の山岸利明さんと厚子さんご夫婦が研修生の受け入れをしていました。酪農現場を知ってもらい、我が子のように次世代を育てる取り組みを地道に続けてきたのです。思いを引き継ぎ、さらに発展させたのが、取締役の北出敦人さんと奥様の愛さんです。

優しくて温かい北出敦人さんと、元気はつらつ笑顔の愛さんご夫婦
「最大の特長は期間中に『メンター(指導者、助言者)との面談』を設けていることです。牧場で契約している社会保険労務士の方がメンターとなり、インターンシップ生の素朴な疑問や悩みごとを聞いてくれ、将来の目標やキャリアプランについても話すことができます」と敦人さん。
「社訓が『共に人生を愉しもう』なんですが、私たちもまだこれからなので、メンターから客観的なアドバイスをもらいつつ、酪農を通じて『なりたい自分』が見えてくるといいな、と思っています。酪農を通じて、皆さんの人生が『豊かになる』きっかけになってくれたらうれしいですね」と愛さん。
もちろんメンターだけでなく、優しく面倒見の良いお二人に相談するのもあり。たくさんの楽しいお話が聞けそうです。
入社1年目のスタッフにインタビュー
お話を伺った吉田千花さん(20)は大阪府出身。地元の農業高校を卒業後、十勝の本別農業大学校畜産経営学科に進学しました。在学中に家畜人工授精師の資格を取得し、卒業後は実習先でもあった『株式会社山岸牧場』に入社しました。現在は搾乳、子牛の哺乳や健康チェック、牛舎の掃除などのほか、人工授精にも挑戦。「私が受精した牛はまだ生まれてないですが、妊娠判定が出たときはすごくうれしかったです」。

1年目の吉田千花さん。笑顔が素敵です
『株式会社山岸牧場』は、「規模が大きすぎないので1頭1頭の牛をしっかり見れること、繁殖も牧場で管理している自家生産牧場であることなどが魅力です。あとは山岸家に招かれての食事をしたり、子どものように可愛がってくれているのを感じます。今後は人工授精を極めたいですね」と目を輝かせます。
会社も人財も共に成長するために。個々の成長を促す環境づくりを整備
『株式会社山岸牧場』では、毎月スタッフ全員参加の『牧場会議』を開いています。一人一人の声を定期的にじっくりと聞く機会を作ることで、子牛に飲ませるミルクの添加剤を変更したこともありました。またメンター(社労士)による面談を全スタッフに行い、仕事だけではなく個人の成長を促す環境づくりを整えています。
敦人さんは、スタッフが給餌の手順を自分で構築するまで、1カ月間見守ったこともありました。「人を育てるってこういうことなんだな、と思いました。私はせっかちだから」と笑う愛さん。この2人の素敵なバランスが、牧場の明るく温かい空気を作り上げているのでしょう。

スタッフの提案や疑問にしっかり向き合います
インターンシップ中の休憩時間や休日におすすめなのがドライブ。北海道らしい雄大な景色が広がる士幌町は、「道の駅ピア21しほろ」をはじめ、モール温泉かけ流しの「しほろ温泉プラザ緑風」や十勝平野を一望する「士幌高原ヌプカの里」など、北海道ならではのスポットがたくさんあります。地元の採れたて農畜産物をふんだんに使ったメニューを食べ歩くのもOKです。
魅力いっぱいの士幌町で、生産牧場として牛に情熱を注ぐことはもちろん、ファームカフェ、ヨーグルト製造、ファームインなどの六次産業化など、多方面に果敢に挑戦している『株式会社山岸牧場』で過ごす時間は、皆さんの可能性を見付けるきっかけになるかもしれません。
優しくて温かいスタッフが、皆さんの応募をお待ちしています。
【問い合わせ先】
株式会社山岸牧場
住所:北海道河東郡士幌町字中士幌東8線115番地
電話:01564-5-5003
メールアドレス:info@sakura-koubou.jp
担当:北出
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