野菜5種を対応作物に追加
「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、農作物に被害を及ぼす病害虫や雑草をAIが診断し、有効な薬剤情報など対策を無料でアドバイスしてくれるスマートフォン用アプリです。
就農したての農家らにとって心強いサービスとして、2020年4月のリリースからダウンロード数は4万を超えています。開発した日本農薬は1月、診断対象作物をこれまでの水稲からキャベツ、レタス、ハクサイ、ブロッコリー、ネギに拡大したことを発表しました。
これにより、畑作農家や家庭菜園愛好者などもひろく活用できるようになりました。
位置情報で圃(ほ)場ごとに発生履歴がわかる
アプリをダウンロードして実際に使ってみました。
まずはホームから「診断」をタップして、診断対象の作物を選びます。

位置情報による天気予報や、稲の病気の中で最も被害が大きい「いもち病」の発生予測を見ることもできます。
次に「病害・食害」「害虫」「雑草」から、診断したい項目を選びます。
過去に撮った写真から診断をしたいときは「ギャラリー」を、畑にいてその場で撮って診断したいときは「カメラ」をタップしましょう。今回は「ギャラリー」から写真を選んで使います。
作物が中央に大きく映るよう、画面上でズーム操作して「完了」を押します。
「AI診断」か、アプリに予め登録されている病害虫の写真と比較する「カルテ式診断」から診断方法を選びます。今回は「AI診断」を使ってみました。
診断中……(ちょっとドキドキします)
待つこと2,3秒で、疑いのある病害が診断されました!どうやら「菌核病」の可能性があるよう……。
診断結果は、「自信度」(%)の高いものから順に5つ表示されます。
発生時期の傾向や、病気の特徴、防除のポイントも教えてくれます。赤いボタン「この対象物を防除する」を押すと、有効な薬剤名が表示されます。
開発した日本農薬のほか、連携する農薬メーカーである日産化学、日本曹達、三井化学アグロの製品が登録されていて、販売元ごとに絞り込むこともできます。
診断結果の履歴を保存し、写真を撮影した場所を地図上に表示できるので、いつどこの畑で発生した病害虫かを記録するのにも便利です。最終的な判断は利用者自身に委ねられている前提ではありますが、無料で気軽に使えるAI診断でより効率的なコメ・野菜作りを目指してみるのはいかがでしょうか。