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「一度使ったら土苗には戻れない」水稲育苗用資材ロックウールマット『エースマット』。15年以上使い続けるベテラン農家が語るその魅力

「一度使ったら土苗には戻れない」水稲育苗用資材ロックウールマット『エースマット』。15年以上使い続けるベテラン農家が語るその魅力

季節は春へと移り、本格的な稲作のシーズンが始まろうとしています。播種、育苗、そして田植えと、休む間もなく春の作業が続きますが、最初の工程である「播種」は資材の購入・運搬・保管、播種後の育苗箱の積み下ろしなどの重労働を伴うケースがほとんどです。稲作農家は高齢化が進み、畦際での苗渡しなど女性が手伝うことが多く、重労働による体への負担は悩みのタネとなっています。このような課題解決のカギを握るのは、「育苗用資材」でした。育苗用資材を従来の「床土」から「育苗マット」に代えることで、労力を大幅に軽減することに成功し、営農効率も向上したベテランファーマーに「育苗マット」の効果について話しをお聞きしました。

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水稲育苗用ロックウールマット『エースマット』とは

これから本格的に始まる苗作りは1年の収量を決定するといっても過言ではない、非常に重要かつ神経を使う作業です。中でも「播種」においては育苗用資材等の準備、保管、運搬、そして播種後は苗床への運搬や水管理と、神経を使うだけではなく重労働にも頭を悩ませる農家は多いのではないでしょうか。

宮城県北部の遠田郡涌谷町で、奥様と息子さんの3人で水稲20ha、孔雀草300坪(ハウス7棟)、和牛40頭の肥育・繁殖を行う牛渡弘美(うしわた・ひろみ)さんは専業農家として約40年のキャリアを持つベテランファーマーですが、播種~育苗にかかる作業に頭を悩ませていた1人です。

「一度使ったらもう土苗には戻れない」と語る牛渡さんですが育苗用マットの導入前は、育苗資材の主となっている「床土」による播種を行っていました。しかし、土資源の減少の影響で理想とする良質な黒土系の土の入手が困難になったこと、購入した資材の管理・運搬・保管等の手間、そして播種作業にかかる重労働などの理由から、「育苗マット」に切り替えます。

「一度使ったら土苗には戻れない」と、15年以上『エースマット』を使い続けている牛渡さん

「一度使ったら土苗には戻れない」と、15年以上『エースマット』を使い続けている牛渡さん

当初は籾殻入りやパルプ製などのさまざまな育苗マットを使用し、効果や使いやすさなどを試してきた牛渡さんが現在、愛用しているのは『日本ロックウール株式会社』の水稲育苗用ロックウールマット『エースマット』です。

なぜ使い続けているのか、理由をうかがうと稲作農家が抱える悩みである、「重労働作業の軽減」と「営農活動の効率化」を実現する糸口が見えました。

牛渡さんが愛用している『エースマット』は、ケイ酸とカルシウムを主成分とする「ロックウール」という人造鉱物繊維(アスベストとは異なります)でできています。厚さ13mm、1枚当たりの重量が140gと非常に軽いのが大きな特長といえます。
チッソ、リン酸、カリがマットに塗布されており、かん水後すぐに播種ができることから播種作業の時間短縮にも効果を発揮します。

水稲育苗用ロックウールマット『エースマット』。1箱30枚入り。1枚当たり140gと軽量なので運搬も楽です

水稲育苗用ロックウールマット『エースマット』。1箱30枚入り。1枚当たり140gと軽量なので運搬も楽です

『エースマット』の詳細・使用方法などはコチラ

最大のメリットは「軽さ」に伴う重労働の軽減

牛渡さんに『エースマット』導入による「床土」との播種作業の違いについてうかがうと、最大のメリットは重労働の軽減だと話します。

「床土で育苗していた頃は土入れも大変な作業でした。当時は、小学生だった息子の手も借り、家族総出で土作りをしていましたが、『エースマット』の導入によりその必要はなくなりました。育苗箱に約3kgの床土を入れる代わりに、140gの『エースマット』をセットするだけで完了です。床土の運搬作業や保管のためのスペースも必要ありません。何よりも播種後の育苗箱運搬にかかる重労働が軽減されました」。

稚苗用、中苗用、ダイヤカットなど、育苗箱の種類を選ばずにご使用いただけます

稚苗用、中苗用、ダイヤカットなど、育苗箱の種類を選ばずにご使用いただけます

「稲作農家さんにとって、播種後の苗箱が非常に重くなることが悩みのタネでした。また、農業の機械化は進んでいますが田植え機等への運搬やセットには人力が使われています。それを改善することで農家さんの負担軽減を実現するために開発されたのが、『エースマット』です」と『日本ロックウール株式会社 農材営業部 東日本営業課 仙台駐在』 主任の久保拓郎(くぼ・たくろう)さんは話します。

『エースマット』の使用方法を語る『日本ロックウール株式会社』の久保さん

『エースマット』の使用方法を語る『日本ロックウール株式会社』の久保さん

「土苗だと育苗箱1枚当たりの重量は約6kgですがマット苗では約4kgになり、1箱当たりの重量を約2kgも軽減することができます。例えば、500枚育苗した場合、トータルで約1t軽くなりますので、実際に苗を運んでみればこの2kgの差が大きな違いだと実感できるはずです。農家の高齢化が進み、農作業現場での苗運びが女性の仕事となっているケースが多いことから、軽量化による体への作業負荷の軽減は大変喜ばれています」と久保さんは続けて話します。

重労働による体への負担が軽減されたこと、床土作りや準備に充てる時間が不要になったことで、奥様は孔雀草の栽培管理に集中できるようになり営農効率も向上したそうです。

「『エースマット』は保水性にも優れているので、育苗管理に必要なかん水の回数は土床に比べて半分で済みます。労力が半減するのでとにかく楽になりました。また他の作業に使える時間ができるのは嬉しいですね」と牛渡さんは『エースマット』導入によるメリットを笑顔で話します。

また床土に比べ育苗箱が汚れにくいので、育苗後に苗箱を洗浄する作業が楽になります。また、2年程度保存ができるので、床土の準備や管理、重労働から解放されるだけでなく、資材のロス削減による経費削減にも寄与しています。

「ロックウール」についての詳細はコチラ

苗の育ちへの安心感。健苗の育成にも効果を発揮!

『エースマット』使用による育苗中の苗。育ちがよく根張りがしっかりしています

『エースマット』使用による育苗中の苗。育ちがよく根張りがしっかりしています

「苗の育ちや根張りも良く、床土と比べて安心感がある」と牛渡さんは話します。

『エースマット』には、水稲の病気の抑制や生育を促進する効果があるケイ酸が含まれ、マット表面には肥料成分が塗布されています。そのため、使い続けるほど稲のケイ酸吸収量が多くなり品質・収量向上にも効果が期待されています。また、工業製品のため品質が安定しているのも特長の1つです。

「『エースマット』に代えて、一番喜んでいるのは妻です」と話す牛渡さん。1箱当たり約2kg軽くなったことで、育苗箱の軽トラックへの積み下ろし、畦際での苗渡しなどの重労働作業が軽減され田植え作業も飛躍的に楽になりました。時間的にも体力的にも余裕ができたことで別の作業ができることから、親子3人で水稲栽培、花き栽培、畜産の複合経営も無理なくこなしています。

女性や高齢者でも扱える軽さ・手軽さ・気軽さを兼ね備えた『エースマット』は15年間使い続ける牛渡家の定番資材となり、手放せないといいます。

導入メリット大。今も販売数が増え続けるロングセラー

昭和50年代後半に開発が始まり、昭和60年に発売された『エースマット』は、約35年の歴史を持つ商品です。製品改良とコストダウンを継続的に行ってきた結果、現在でも販売数量が増えている数少ない農業資材です。

『エースマット』導入によるメリット

     

  1. 育苗箱の重量を軽減(1箱当たり約2kg減)
  2. 播種作業にかかる重労働の軽減
  3. 営農効率の向上
  4. 資材ロスの削減による経費の削減
  5. かん水回数の軽減(平置き育苗の場合)
  6. ケイ酸補給による健苗の育成(可溶性ケイ酸40%以上含有素材)

これらのメリットは農家が抱える悩みの解決要因となり、作業の省力化や経費削減につながっていることで長く愛用されているのではないかと久保さんは分析します。

ハウス育苗、プール育苗などさまざまな方法に対応できるため、育苗方法、栽培規模を問わず幅広く活用できる商品です。また、育苗する地域によってKタイプ(寒地)、Nタイプ(一般)、Dタイプ(暖地)と無肥料タイプ(乳苗用)の4つの肥料タイプがあり、地域を選ばずに使用できるのも魅力です。

土苗と比べ、1箱当たり約2kg軽くなっているため、播種量の増加に伴い育苗箱が重くなる「密苗」と非常に相性が良いと言われています。
1箱30枚入りのため必要枚数が計算しやすく、土作りのロスや購入数過多による資材の過不足の心配もありません。

水稲になるべく手間と時間をかけず効率的に複合経営を行う牛渡さんにとって、「もう床土には戻れない」と感じる、育苗用資材となっています。

現在、日本の水田に対する育苗マットの普及率は7〜8%と言われています。まだ大多数の稲作農家が「土」由来の重労働を余儀なくされています。

これから本格化する稲作シーズンを前に、「苦」を「楽」にシフトする、新しい農業スタイルについて考えてみませんか。

『エースマット』の使用上の注意事項

  1. 播種時のかん水はたっぷり2ℓ。
  2. 覆土は1.4kg以上を目安にかけます。
  3. 出芽から緑化期は、根を冷やさないよう保温に努めてください
  4. 緑化から硬化初期までは、播種時にかけた水が残っているので、かん水は控えめにしてください。
  5. 硬化期以降も根を冷やさないよう、かん水は午前中に行います。

■お問合せ先■

日本ロックウール株式会社

〒104-0042
東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル3F

TEL 03-4413-1223 / FAX 03-3552-6178

『日本ロックウール株式会社』HPはコチラ

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