「養豚のことを知れば、魅力に気づけるはず」―インターンシップ募集の思い
鏑木ピックファームは、3人の同級生養豚農家が立ち上げました。第一〜第三まである農場で年間約2万頭のSPF銘柄豚を生産しています。
実は今回が初のインターンシップ募集。その背景をお伺いすると「元々、研修生は積極的に受け入れてきたのですが、どんなに優秀でもいつかは帰ってしまう存在。養豚の未来を考えるとそれではいけません。だからまずは養豚の魅力に気づいてもらうために募集を考えました」と、第二農場の二代目・岩岡さん(33)は答えてくれました。
東京でサラリーマン生活を送り、後を継ぐまでは養豚に一切関わることなかったため、魅力に気づいたのはまだ最近の話だそう。「向上心があって、人と関わることが好きな方ならどんな目的の方も歓迎します。養豚を知り、私と同じように“面白く”感じてほしいですね」とのことなので、興味を少しでも持つ方は応募してみてはいかがでしょうか。
タイミングに応じたプログラムをご用意
初心者の方には基本的な作業体験をして頂く予定ですが、初のインターンシップ実施ということもあって、まだ明確なプログラムは組まれていせん。また、養豚という仕事自体が“分娩・種付け・飼育・堆肥”で年間数回回転していくため、体験できる内容はタイミングごとに異なります。
【主な体験内容】
■飼育
哺育期・人工乳期・子豚期・肉豚期と発育状況に応じたエサやりや畜舎洗浄、ワクチン接種などを行いながら、早いスピードで成長していく豚の健康を管理していきます。
■堆肥
養豚することで出るフンを堆肥に生まれ変わらせる仕事です。臭気を除去した使いやすい堆肥を製造し、それを地元の農業生産者が使い、作られた飼料で豚を育てるサイクルを支えます。
■分娩
豚は季節を問わずに出産が可能。母豚が安全に、効率よく出産できるように体調をしっかり管理しながら、分娩に立ち合います。
■種付け
豚を生産・飼育する養豚業の柱となる仕事。発情行動や粘液、背圧反応などをチェックしながら雌豚の発情期を見極め、交配のサポートをします。
「1DAYの体験が基本となりますが、タイミングにより体験できることが異なります。そのため、2回3回とリピートしてさまざまな体験をして頂くことも可能です!希望も伺いますので、ぜひお気軽に体験してみてください」と岩岡さんは話します。
【農場紹介】働いている人、雰囲気、体験メリットなど
経営の核は、岩岡さんと両親の3名。そこに年配の従業員1名を加えた4名が日本人、他8名が海外から受け入れた実習生で、そのほとんどが20代の男女とのこと。農場自体の広さから見ると少数なので、一日会わないこともあるようですが、みんな気さくで明るいので、働く中での交流も楽しんでいるようです。
「養豚という仕事を体験できることはもちろんですが、そこで働く外国人技能実習生とコミュニケーションを図ることで“海外を知れる”ことも大きなメリットだと思います」と岩岡さん。
メインであなたを指導してくれるのは、今回お話しを伺った岩岡さん。元サラリーマンで、跡を継ぐために戻ってから養豚を学んだという方なので、これから体験する方の気持ちもしっかり理解し、丁寧に教えてくれます。
また、例えば堆肥の仕事を担当すると、時期によっては地域の農業生産者の方から旬の野菜(旭市はスイカも有名です)がもらえたりするそうです。漁港が近いので帰りに新鮮な海の幸を食べたり、食を満喫できる土地ということも楽しみの一つかもしれません。
食の未来を守るために働くのは面白い
“食の未来”に仕事を通じて関心を持てる
4年前、後継ぎとして戻った岩岡さんが今後の目標に定めたことは“肉質を保ちつつ、規模を拡大していく”ということ。そのためにこれからを一緒に担う人材を育てていきたいという想いも、今回のインターンシップには込められているそうです。
「地元の農業生産者の方と連携しながら、食の未来を守るために一緒に働いていくことは面白い」―この岩岡さんのメッセージに共感する方は、ぜひ今回のインターンシップに参加してほしいと思います。将来に必ず意味のある体験となるはずです。
【お問い合わせ】
有限会社 鏑木ピックファーム
〒289-0511 千葉県旭市鏑木3367
TEL. 090-5444-6521(担当:岩岡)
※現在インターンシップの受け入れを停止しております。受入れ再開次第ご案内させて頂きます。