【平岡祐太さんインタビュー】農家の後継ぎを演じて~映画「種まく旅人」公開記念~|マイナビ農業

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【平岡祐太さんインタビュー】農家の後継ぎを演じて~映画「種まく旅人」公開記念~

【平岡祐太さんインタビュー】農家の後継ぎを演じて~映画「種まく旅人」公開記念~

石川県金沢市の伝統野菜である「加賀れんこん」を題材に、農家の後継者不足問題や、新規就農した「農業女子」の姿などが描かれた映画「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」が、今年3月末に公開されます。映画の中で、実家のレンコン農家の後継ぎ問題に直面する銀行マン、山田良一役を演じる俳優の平岡祐太さんに、映画の見どころや農家を演じて感じたこと、舞台である金沢への思いなどについてお話を聞きました。

    平岡祐太(ひらおか・ゆうた)さんプロフィール
    1984年9月1日生まれ、山口県出身。2002年に第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2004年には映画「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作は、テレビドラマ「龍馬伝」「べっぴんさん」「東京タラレバ娘」「新・浅見光彦シリーズ」など多数に及び、俳優として活躍している。

石川県金沢市のレンコン農家が舞台

映画「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」は、農業や漁業をテーマに製作された映画「種まく旅人」シリーズの4作目です。1作目の「種まく旅人〜みのりの茶〜」では大分県臼杵(うすき)市のお茶の有機栽培を、2作目の「種まく旅人 くにうみの郷」では兵庫県・淡路島のタマネギ栽培と海苔(のり)の養殖を、そして3作目の「種まく旅人 夢のつぎ木」では岡山県赤磐(あかいわ)市の桃栽培をテーマに製作されてきました。そして、今回は石川県金沢市の伝統野菜である「加賀れんこん」をテーマに、レンコン農家の後継ぎ問題を中心に物語が描かれています。

平岡さんが演じるのは、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一です。ある日、良一の元に、金沢市でレンコン農家を営む実家の母親から「お父さんが倒れた」と連絡が入ります。脳梗塞(こうそく)で倒れた父の代わりに、畑を引き継ぐか売却するかを迫られる良一。しかし、結婚を考えている恋人・凛(りん)との将来を考えると、なかなか決断できません。戸惑いながらもレンコン畑へと足が向かう良一の姿に、凛は不安を募らせます。そして、同時期に農林水産省からレンコン農家の視察をするために、栗山千明さん演じる神野恵子が金沢へとやって来て、物語は展開していきます。

撮影を通して感じた農家の後継ぎ問題の難しさ

──平岡さんは今回、農家の後継ぎ問題に揺れる山田良一役を演じて、良一が置かれている状況について、どのように感じましたか?

僕が演じた良一は、もともと大阪で銀行マンとして働いていて、後継ぎ問題に直面します。もともと銀行で働いていた人が農家になるって、後を継ぐとはいえ、ものすごく決断力や勇気が必要なことだと思うんですよね。「後を継がない」と決めて、その土地を売る選択肢もありますが、そうすれば、代々続いてきた農家がそこで途絶えてしまいます。この土地で、代々受け継いできた作物を自分が育てていこうと決めるのは、すごく覚悟がいることだと思います。そして、そうした良一の葛藤は、この作品のテーマにもなっていると感じます。

──良一の恋人・凛の葛藤も同時に描かれていますよね。

この映画はすごく誠実に作られていて、「農業はすごい」という押しつけがましいメッセージではなく、この地域に生きる人たちが、農業を通してどうやって生きていくかを描いたヒューマンドラマに近いと思うんです。だから、農業をしていない方でも、凛の目線から見ることができる。金沢の美しい景色が、そうした葛藤を包み込んでくれて、見る人もきっと癒やされると思います。

──撮影では、レンコン畑で農作業をするシーンもあったんですよね。

そうですね。農作業をさせてもらったとき、畑に入ってみたら、もうまったく歩けないんですよね。泥に足がどんどん埋まってしまうので、つま先立ちをしながら、沈む前にもう片方の足を上げて進まないといけなくて、すごく苦労しました。実は、この映画に携わるまでは、レンコンが泥の中で育つことも知らなかったんです。でも実際にやってみることで、レンコン農家さんの苦労を身をもって体験できましたね。ほかにも、レンコンは泥の中で育つため、空気を取り入れやすいように「通気口」の役割で穴が開いていることも農家さんから教わりましたよ。

特別な思い出になった加賀れんこんの「食体験」

──金沢の農家の人々の印象はいかがでしたか?

現場では、実際に加賀れんこんを作られている農家さんのご家族に協力していただいて、農作業を教えていただきました。実は、うちのおじいちゃんはもともと米農家をしていたんですけど、寡黙なタイプだったんです。だから、農家さんってみんなあまりしゃべらないのかなと思っていたんですけど、お世話になったレンコン農家さんは、「加賀れんこんをブランドとして広く売り出していきたい」という熱意を持っていて、とてもアグレッシブでしたね。こんな農家さんもいるんだと驚きを感じましたし、すごいと思いました。

また、「加賀れんこんを食べて」と、レンコン料理をたくさん振る舞っていただきました。糸を引くようなもっちり加減が、とてもおいしかったですね。どんなものでも、実際に人が作る姿を見ると、特別なものだと感じられるし、幸福感が強くなると思うんです。たとえば椅子も、人が手作りしてくれたものだったら、大切にしたいなって思えますよね。農作物も、こういう人がこういう場所で作っているんだと知った上で食べられるのは、自分にとってとても特別な体験でした。

──最後に、マイナビ農業の読者にメッセージをお願いします。

日本の中で、農業はこれから伸びていくセクター(分野)だと思います。映画を見て、農業に興味を持って、「やってみよう」という人が現れたら、「この映画に参加できてよかったな」って思えます。もしそういう方がいたら、ぜひ教えてくださいね(笑)。僕はきっと食べる専門になると思いますけど(笑)。

* * *

撮影の様子や金沢への印象、農家さんたちへの思いを気さくに語ってくれた平岡さんが出演する映画「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」は、3月26日から石川県内の各映画館で先行上映され、4月2日からユナイテッド・シネマ豊洲など全国で順次公開されます。

映画「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」
出演:栗山千明、平岡祐太、大久保麻梨子、木村祐一(特別出演)、永島敏行、綿引勝彦、吉野由志子
監督:井上昌典
脚本:森脇京子
撮影監督:阪本善尚
公式サイト:https://tanemaku-tabibito.jp/

ヘアメイク/MIZUHO(vitamins)、スタイリスト/石橋修一、衣裳協力/Iroquois(イロコイヘッドショップ)

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