身近になってきたハーブ
最近ではハーブ人気も高まり、今やさまざまな場所で購入でき自然と料理やコスメの材料としても取り入れられ、ハーブティーも私たちの生活にとって身近な存在となっているのではないでしょうか?
家のベランダや室内で育てやすいものもあるので、家庭菜園初心者が栽培に挑戦することもあるようですね。
ハーブの栽培で最も手軽なものは苗を購入して植える方法です。今ではいろんなハーブが苗で販売されているのでそれを買ってきて、お気に入りの鉢に植え替えるのも楽しみの一つになると思います。
ハーブは昔からヨーロッパで薬として使われていたこともあり、そのパワーにも注目が集まっています。
自然界が持つパワーを備えたハーブ。
最も簡単で手軽にそのパワーを取り入れられる方法の一つがハーブティーです。
今ではカフェに行くといろんなお店でハーブティーのメニューを見かけます。
見た目もオシャレでお肌にも良いハーブなんて書かれていると、つい注文したくなる事もあるのでは?
ハーブティーはハーブの種類によってさまざまな色や味、香りを楽しむことができ、たくさんの魅力が詰まっています。
日々、無理なく、おいしく楽しくハーブを活用していけば、心も体も元気に近づくことができるのではないでしょうか?
そしてハーブがもっと、より多くの人の身近なものになり、より効果的に使われるようになっていけばいいなと思っています。
筆者は普段、人それぞれの体調の悩みに応じてカウンセリングしながら、その人に合わせたハーブをブレンドする仕事をしていて、最近では新月や満月といった月のサイクルに合わせたハーブティーも作っています。
また、声を使うお仕事をメインでしているアーティストなどに、喉ケア用のハーブをご案内したりもしています。
まだまだハーブティーに苦手意識のある人も多いですが、そんな人たちにもおいしく飲んでもらえて、好きになってもらえるような、飲みやすく心にも体にも良いハーブティーの提供を心がけています。
今回はその経験をもとに、皆さんにハーブについて解説していきます。
ハーブとは
ハーブ(Herb)の語源はラテン語で「草」を意味する「Herba」に由来しています。
一般的にハーブとはヨーロッパを中心に、古くから薬用や香草として人々に利用されてきた植物を指します。
薬として煎じて飲んだり、食品の保存やお料理の風味付けに使ったり、その香りを虫よけに使ったりと、さまざまな方法で利用されてきた長い歴史があります。
ハーブの持つ効能は種類によって違いますが、大きく分けると次の3つの効果があると言われています。
1. リラックス効果
(心のバランスを保つ)
2. リフレッシュ効果
(心身の疲れをとって元気を与える)
3. デトックス効果
(体にたまった老廃物を外に排出する)
一般的には1と2の効果がよく知られているのではないでしょうか。
ハーブの活用法
ハーブにはさまざまな活用法がありますが、私たちがよく手にしやすい身近なものとして、ハーブティーはもちろんのこと、入浴剤や、サシェ、ポプリ、お料理などに使う方法があります。
例えば、ローズマリーはお肉を焼く時に香り付けに使ったり、ミントはちぎってそのままフレッシュハーブティーとして使ったりと、ハーブ初心者にも取り入れやすいですね。
ハーブティーとして使う場合
ハーブの種類は、比較的手に取りやすいものでも何十種類と多いので、初めはどれを選んでいいか迷ってしまうと思います。
まずはその時の体調や気分に合わせて選ぶのがよいでしょう。
リラックスしたい時はリラックス効果のあるハーブも複数ありますので、その時に心地よく感じた香りのものを選ぶのも一つの良い方法だと思います。
飲んだ時に少し飲みづらさを感じた時は、ハチミツや砂糖で甘みを加えて試してみるのもオススメです。
その時の体調によって、今までおいしく飲んでいたハーブティーが急に飲みにくくなる時も、時にはあったりします。
そんな時は、体に良いから、と無理に飲もうとせず、おいしいと感じる時に無理なく飲む方が気分良く飲めるのではないかと思います。
自分がおいしいと思うハーブを飲みたい時に心地よく飲むのが、一番、心も体も元気になるはずです。
★ハーブティーをよりおいしくいれるおすすめの方法★
《ドライハーブやティーバッグを使う場合》
- ティーポットとカップにあらかじめお湯(80℃以上が理想)を注ぎ温めておきます。
- ポットが十分に温まったらお湯を捨てハーブを入れます。
ハーブの量は、小さじ(ティースプーン)に少し山盛りくらいで、だいたい人数分プラス1杯程がちょうど良いと思います。 - ポットに熱湯(95℃以上)をゆっくり注ぎ入れ、そのまま3~5分ほど待ちます。(平均は3分。濃くいれたい場合は長めに)
気温が低い時はティーコゼ(※)をポットにかぶせたりして、温度が下がらないようにするとよいでしょう。
※ ティーコゼ:ハーブを抽出している間、ポットの温度が下がらないようにポットにかぶせる保温カバー。ティーコージー(tea cozy)とも言います。 - 茶こしをカップにセットし、その上からゆっくり注ぎ入れます。
カップに入れる前にハーブティーの濃さを均一にするために、一度ゆっくりとポットの中のハーブティーをかき混ぜるとよいでしょう。
複数の人にいれる場合は一度に全部注ぎ入れるのではなく、それぞれのカップに少しずつ注ぎ入れていきます。
《フレッシュハーブを使う場合》
- ドライハーブの場合と同じく、ティーポットとカップにあらかじめお湯を注いで温めておきます。
- ポットが十分に温まったら、あらかじめちぎっておいたフレッシュハーブを入れます。ハーブの量はドライハーブの3倍程度を目安とするとよいでしょう。
- ポットに熱湯(95℃以上)をゆっくり注ぎ入れ、そのまま3~5分待ちます。
ドライハーブの場合と同じく気温が低い時や、抽出時間が長い時はティーコゼをかぶせて温度が下がらないようにします。 - 茶こしをカップにセットし、その上からゆっくり注ぎ入れます。フレッシュハーブの場合も複数の人にいれる場合は、濃さが均一になるようにそれぞれのカップに少しずつ注ぎ入れましょう。
身近なハーブを入り口にして、ぜひハーブティーやハーブをさまざまな生活のシーンで楽しんで下さい。
次回以降、メジャーなハーブを一つ一つ紹介していきます。
日常での使い方や、より効果的に使う方法をお伝えしますので、楽しみにしていてください。