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アザミウマ類の対策に小泉製麻の『虫フラッとシート』。農作物の安全性や収量アップに貢献!

アザミウマ類の対策に小泉製麻の『虫フラッとシート』。農作物の安全性や収量アップに貢献!

小泉製麻株式会社が開発した『虫フラッとシート』は、紫外線の拡散反射で微小害虫の飛行錯乱を誘発するという“次世代型”の農業資材です。農薬の使用回数を抑え、微小害虫のハウスへの侵入を抑制します。今回は同商品の実証試験にも協力した徳島県のイチゴ農家に伺い、『虫フラッとシート』の効果や使い勝手などを聞きました。

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農薬だけに頼らないアザミウマ対策『虫フラッとシート』に注目

徳島県西部に位置する東みよし町で「イチゴの周年栽培」に取り組んでいるのが、近藤農園を営む近藤政志さん。

町内には二つの圃場があり、7月~11月にかけては標高がおよそ900mもある山間部の圃場(25a)で栽培する『サマーアミーゴ』を夏イチゴとして出荷し、12月~6月は吉野川流域の平地部(25a)で冬春イチゴを生産しています。

以前はダイコンが作られていたという山間部の圃場では、冷涼な気候を生かし、30年ほど前に水の丸苺生産組合を立ち上げるなど、全国に先駆けて夏イチゴの産地化を進め、「夏場にも国産イチゴを!」というケーキ業界からのニーズに応えています。

小泉製麻株式会社

真夏でも最高気温が22℃程度と、水の丸地区の気候はイチゴの栽培に最適なのですが、「山間部だけに虫の被害が大きい」と近藤さんは話します。

中でも「アザミウマ類」は、効果的な農薬が少なく、増殖のスピードも速いので、防除が難しい害虫です。体長が小さいので、花や葉の裏に潜んで農薬から逃れ、花や果実を蝕みます。被害を受けたイチゴは萎縮や褐変などを起こして商品価値を損なうので、その対策に頭を悩ませている生産者は後を絶ちません。

小泉製麻株式会社

アザミウマ類の被害で褐変した果実(左側)

近藤さんも農薬による防除を行ってきましたが、消費者の食の安全に対する関心の高まりを受け、現在は化学農薬だけに頼らない「総合的病害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)」に取り組んでいます。

「アザミウマ類の侵入を防ぐために防虫ネットを使っていましたが、網目が細かいネットを使用すると風通しが悪くなり、ハウス内が高温に…。何か解決策がないかと徳島県の三好農業支援センターに相談したところ、小泉製麻さんを紹介され、同社の農業資材と出会いました」と振り返る近藤さん。

農家の課題を聞き取り、新しい資材の開発に挑戦する小泉製麻

小泉製麻株式会社は神戸に本社を置く企業で、その創業は1890年。日本で初めてジュート工場を立ち上げ、長年にわたり麻袋や麻糸の生産を担ってきた老舗の繊維資材メーカーです。

現在はジュート・合成樹脂事業を核に、産業用繊維資材や緑化土木建設資材、業務用液体容器、農業用資材などの提案・商品開発・製造を手掛けています。中でも商品開発へのこだわりは強く、ユーザーと一体となったヒアリングや実証試験に加え、大学などの研究機関や国・自治体と連携した共同研究に注力。

小泉製麻株式会社

農家からのヒアリングを重視する小泉製麻。取材時もさまざまな情報交換が

産官学連携で生み出した農業用防草シートの『ルンルンシート 白ピカ』は同社の代表的な商品で、糸に使われる樹脂の選定や配合に工夫を凝らし、防草シート本来の機能にとどまらない高い反射率を実現しています。地面に敷くことで太陽光を効果的に反射させ、光合成の促進や地温の上昇を抑制するなど、その多機能ぶりが生産者から評価されています。

小泉製麻株式会社

山間部の圃場では通路に『虫フラッとシート』を敷設

そんな小泉製麻と近藤さんが出会ったのは2014年。アザミウマ類の対策やさまざまな課題を担当者に相談し、リクエストも出していたという近藤さん。

その声は『ルンルンシート 白ピカ』をベースにした新たな開発に反映され、およそ4年の開発期間を経て害虫忌避シートの『虫フラッとシート』として2019年に発売されました。

『虫フラッとシート』の実証試験に協力した近藤農園ですが、近藤さん自身は半信半疑だったと笑います。

「本当に効果があるのかなぁ…と思いつつ、山間部の圃場ではハウス内の通路に、平地部の圃場ではハウスの外周に敷き込んだのですが、敷設後はアザミウマ類の被害が激減しましたね。防虫ネットの隙間から入り込むこともありましたが、紫外線を拡散反射するシートの効果で虫が飛行錯乱を起こして落下し、イチゴまでたどり着けないようです」と近藤さん。

小泉製麻株式会社

背面で紫外線を受けることで飛行姿勢を保つ害虫の習性を逆手に


小泉製麻株式会社

また、紫外線域を含む高い反射性能は「害虫忌避」の効果だけでなく、「収量アップ」にも役立つと近藤さんは手ごたえを感じており、「光が届きにくい葉の裏側にも反射した光が当たるので光合成が促進され、イチゴの色づきが良くなり、高品質なイチゴを短期間により多く収穫できるようになりました」と話します。

◇増収効果(%)※対象区比較

No. 地域 種類 増収効果 敷設場所
1 徳島 イチゴ 105% ハウス内通路
2 徳島 イチゴ 113% ハウス内通路
+高設ベット
3 愛媛 トマト 107% ハウス内通路
4 愛媛 トマト 108% ハウス内通路
5 宮城 玉ねぎ 120% 露地・畝間

メンテナンスは手軽で、高圧洗浄機などでの掃除で反射率がよみがえり、長期間使用できるので経済的。更に抑草効果をアップさせたい方には、『虫フラッとシート』の下に黒色シートなどを敷くことをお勧めしています。

小泉製麻株式会社

近藤さんは「施設園芸だったらどんな品目でも効果があると思います。最初はちょっと値段が高いかなと思いましたが、実際に導入した今は値段以上の価値があると確信しています。小泉製麻さんは規格幅からのオーダーカットにも対応してくれるので、無駄なく使うことができるのでおススメです」と太鼓判。

小泉製麻株式会社

『虫フラッとシート』をカットしてベッドの脇にも設置することで、イチゴの色づきもアップ


 

『虫フラッとシート』・『虫フラッとネット』の詳細はこちら

ネット資材の『虫フラッとネット』も誕生。併用、使い分けでさらなる効果も

ここではハウスでのイチゴの周年栽培に取り組む近藤農園での事例を紹介しましたが、アザミウマ類への忌避効果は「露地」でのブドウや玉ねぎなどでもテストされ、効果が出ています。

小泉製麻の担当者によるとバラやトルコ桔梗など花卉農家からの問い合わせも増えているといいます。

◇害虫忌避効果(アザミウマ類)全国14カ所での忌避効果試験結果(%)※対象区比較

No. 地域 種類 忌避効果 敷設場所
1 徳島 イチゴ 95% ハウス周囲
2 徳島 イチゴ 52% ハウス周囲
3 徳島 イチゴ 63% ハウス周囲
4 徳島 イチゴ 75% ハウス周囲
5 広島 ブドウ 85% 露地
6 宮城 玉ねぎ 90% 露地・畝間
7 宮城 玉ねぎ 50% 露地・畝間
8 愛知 大葉 51% ハウス周囲
9 愛知 50% ハウス周囲
10 長野 花き 85% ハウス周囲
11 山形 90% ハウス周囲
12 福島 90% ハウス周囲
13 香川 ネギ 75% ハウス周囲
14 香川 イチゴ 80% ハウス周囲

また、『虫フラッとシート』の技術から生まれた『虫フラッとネット』にも注目です。

UVを高反射する糸を使用した『虫フラッとネット』は次世代型の防虫ネット。害虫の「飛行錯乱」を誘発する機能はそのままに、一般の防虫ネットに比べ、通気性や遮熱性をアップ。紫外線の拡散反射により0.6mmのネットでも害虫忌避効果が期待でき、0.4mmのネットと比べても通気性が高いのが特長です。

小泉製麻の農業資材は、お近くの資材販売店などを通じ、全国どこからでも購入が可能です。シートとネットの併用や、用途に応じた使い分けなど、まずはご自身の品目や圃場に合った対策を相談してみませんか。

興味を持たれた方は、小泉製麻や資材販売店などにお問い合わせください。

『虫フラッとシート』・『虫フラッとネット』の詳細はこちら

 

<取材協力>
近藤農園
〒779-4702 徳島県三好郡東みよし町西庄字中名144
近藤農園の「食べチョク」はこちら
 

お問い合わせ

小泉製麻株式会社 アグリ事業部
〒657-0864 神戸市灘区新在家南町1丁目2番1号
TEL:078-841-9345
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