- GAP認証取得およびHACCP導入支援の豊富な実績
- 付加価値向上まで農業トータルデザイン事業を展開
- GLOBALG.A.P.認定「ファームアシュアラー」在籍
GAPへの取り組みはSDGsの目標達成に貢献
GAP(Good Agricultural Practice)とは、食品安全、労働安全、環境保全、人権福祉、家畜の健康・福祉などを確保し、良い農業を実践するための取り組みで、「GLOBALG.A.P.」をはじめ「ASIAGAP」「JGAP」、「都道府県版GAP」などが多くの農場や産地で導入されています。近年、GAP認証取得の動きが加速しており、その背景には、持続可能性の確保や食品安全の指標として、農畜産物の輸出、小売事業者などの取引要件、国際大会の食材調達基準にGAPへの取り組み、認証の取得が求められるようになったことなどが挙げられます。
「いま持続可能な開発目標(SDGs)への関心の高まりから、新たに地域や農協などでGAP認証を取得する動きが活発化しています」と話すのはサクシード株式会社代表の梅津国英さんです。北海道の農業関連団体で農産物の流通販売やGAP認証取得など品質管理の業務に携わってきた経験から、全国の農業者を対象に品質管理だけでなく、その先のビジネスまでサポートしようと2019年に同社を設立。さまざまな分野の専門家やパートナー企業と連携して農業トータルデザイン事業を展開しています。
「GAPへの取り組みは持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献することができます。SDGs達成が企業価値の向上につながるように、地域でのGAP認証取得は強い産地ブランドづくり、信頼できる産地であることを客観的にアピールすることができ、地域創生にもつながります」と梅津さんは続けます。
梅津さんらは、これまでに個人事業者、農業法人、農協、教育機関など80件以上のGAP認証取得をサポートしてきました。その中には、町の事業として教育機関へ国際水準GAPの認証取得とその維持をカリキュラムに導入し、国際認証に合致した学校教育で人材を育成、GAPを学んだ生徒が地域農業や産業の活性化に貢献する持続可能な取り組みの事例もあります。
同社ではより深くGAPの本質を理解した上でGAPの普及推進を図り、地域創生に貢献するため、西まゆかさんが日本で3人目の「ファームアシュアラー」の資格を取得しました。
国際水準のGAP認証を 地域創生につなげていく
食品衛生法の改正により、2021年6月より全ての食品事業者がHACCPに取り組まなければなりません。6次産業化を進める中で既にHACCPを実践している農業者は少なくありません。HACCPへの取り組みだけでなく、原料となる農畜産物のGAP認証取得によって、安心・安全・信頼という農業経営における確固たる土台をつくることができます。
「家族経営などの小規模生産者が独自で国際水準のGAP認証を取得し、経営に活用するには限界があります。農協や農産物流通関連企業などのグループで取り組むことで生産者個人の負担を減らすことが可能です。食の安全、労働安全、環境保全に取り組み生産されたGAP認証農場の農産物を流通させることは、地域の農業者を守り、担い手の育成など、持続可能な地域社会づくりにつなげることができます」と西さんは話します。
GAP認証を取得・運用するためにはGAPの管理点だけではなく、仕組みを理解することが必要です。ファームアシュアラー、ASIAGAP指導員、JGAP指導員(家畜・畜産物含む)が在籍する同社では、GAPの管理点に適合するためのサポートにとどまらず、各GAP認証の一般規則に基づく体系的な運用アドバイスが可能です。GAP認証の取得だけでなく、担当者の育成、GAPを活用した経営改善、6次化におけるHACCP対応、農産物のブランディングや販促活動まで農業経営をトータルでサポートします。
GAP、HACCPをベースに農業を更に進化させる
GAPの取り組みにより可視化される食品安全、労働安全、環境保全、人権保護、法令遵守などの取り組みは事業者にとって最低限の責任であり、本来はそれ自体が競争力になるわけではありません。しかし、これらの取り組みがおろそかになれば経営の土台は崩れ、信頼が得られず、ブランドも形だけのものになってしまうでしょう。GLOBALG.A.P.やASIAGAP、JGAP認証を取得する農場は増え続けておりますが、GAP認証を取得している経営体数は全体の1%程度にすぎません。ですが近年は平均すると年間で20%以上のペースで認証経営体数が増えており、このまま推移すると10年後には全体の10%に達し、GAPはよりスタンダードなものになると同社は考えています。
「農業者が生産だけでなく、加工、流通販売まで取り組む6次産業化を国や自治体は推進してきました。これからは農業の持続可能性に直結するGAP認証やHACCPへの取り組みを第4の産業としてバリューチェーンを構築することが農業者に求められると考えております。生産から流通販売の過程に、信頼の土台となる第四の産業を導入し、農業者にとって最適なビジネスモデルをデザインし、実現させることが我々の使命です」と力を込める梅津さん。
それがサクシードの提唱する次世代農業への進化、10次産業化です。日本の農業が成長産業として更なる発展を遂げ、確固たるものとして世界に誇れる産業になることを願って活動を本格化させています。
プロフィール
梅津 国英
SucSeed株式会社 代表取締役社長
一般財団法人北海道農業企業化研究所に13年間在籍。農産物の流通販売、GAP認証取得支援、GLOBALG.A.P.認証グループ事務局など農業者のサポートに携わり2019年独立してSucSeed株式会社を設立。GAP認証取得、HACCP導入など農業経営の土台となる品質管理を強みに、その先の経営管理、ブランディング、流通販売まで農業経営をトータル的にデザインする。
[問い合わせ先]
SucSeed株式会社
東京都千代田区東神田1-13-14 Hide and seek TOKYO 201
TEL 03-5829-6038 FAX 03-5829-6039
E-mail info@sucseed.co.jp