北の大地ですくすく成長。酪農ヘルパーとして若い世代が奮闘中|マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 就農 > 北の大地ですくすく成長。酪農ヘルパーとして若い世代が奮闘中

北の大地ですくすく成長。酪農ヘルパーとして若い世代が奮闘中

北の大地ですくすく成長。酪農ヘルパーとして若い世代が奮闘中

生き物を相手にする酪農という仕事。多忙な農家さんが休暇を取得するために牧場に出向いて搾乳を始めとした牛の世話を行うのがヘルパーの仕事です。「音更町ディリーサービス」は国内でも屈指の農業が盛んな北海道、十勝エリアの酪農を支えているヘルパー集団の一つです。誕生から30年、現在は20代の若い世代が中心となって働いている同社の中でも特に若手であるみなさんに話を伺いました。

きっかけはインターンシップ体験
職場の雰囲気も決断ポイント

加藤芽さん(21歳。静岡県出身)、牛込波奈さん(21歳。埼玉県出身)、小山達也さん(22歳。和歌山県出身)は学生時代を終えるまで本州で過ごしてから北海道に渡った酪農ヘルパー2年生。いずれも『音更町ディリーサービス』でのインターンシップ体験を経て入社しました。ここに至るまでの経緯をまず伺ってみましょう。

この3名を含む4名が昨年入社。「同世代が多く仲が良いので心強いです」

加藤:『東京の専門学校時代に十勝エリアのインターンシップに参加しました。そこで初めて「ヘルパー」という働き方があることを知りました。興味を持ってその後、音更町ディリーサービスで2度インターンシップを体験したんです。元々は動物園の飼育員を目指していたので悩みましたが、牛のかわいさと職場の雰囲気の良さで決断しました』
小山:『自分は大阪の専門学校の授業で酪農を学んでいました。北海道が好きだったこともあって、音更のインターンシップに2度参加しました。他の町も訪れてみましたが、先輩たちの人柄にひかれたこともあって音更に入社したんですよ』
牛込:『私が目指していたのは動物病院の看護師だったんです。実習まで受けたんですが自分の中に迷いが生まれてしまって…。そんなとき、ここに就職が決まっていた同級生が「遊びに行く気分で音更に行ってみようよ」と誘ってくれたんです。仕事を体験させてもらったら楽しくて、ダメ元で「入れてくれませんか?」と尋ねたんです。そうしたら意外にもOKをもらえて驚きました。犬猫の勉強しかしていなかったんですけどね(笑)』

入社予定の友人と一緒に音更を訪れたことで入社を決めた牛込波奈さん


哺乳瓶を持ってくるだけで大喜びの仔牛は癒しの存在

マンツーマンでの新人研修
働き始めて責任の重さを実感

『音更町ディリーサービス』でヘルパー業務を担当しているのは10名。そのほとんどが20代という若い職場です。3人は入社してからどんな1年を過ごしてきたのでしょうか?

「最初は怖かった牛も今ではかわいくて仕方ないですね」という牛込さん

小山『インターンシップに参加していましたし、同世代が多いので職場にはすぐに慣れました。事務局の齋藤さんが良い雰囲気を作ってくれているんですよね』
牛込『最初は先輩の後ろについて、仕事を学ばせてもらいました。私は小型犬ばかりを相手にしていたので牛の大きさに圧倒されてばかりだったことを覚えています』
加藤『そうですね。最初の3か月は研修期間で全て先輩の同行。その後も、初めて行く農家さんには必ず先輩が付き添ってくれています。やり方をしっかり理解できて初めて単独で行けるようになるんですよ』

入社当初はマンツーマン指導。機械の使い方やコツなども詳しくレクチャーしてくれる


月に2度はメンバーが集まり情報共有。若手もベテランも隔てなく意見交換をしあっている

命を預かる仕事にやりがい
後輩の育成をしながら自らも学ぶ

小山『ヘルパーというのは、農家さんの財産である牛たちの命を預かる仕事だから新人だけにまかせられるわけがないですよね。学生時代と違って、お金を払ってもらうことへの責任の重さをすごく感じるようになりました。ちゃんと搾乳できなければ、農家さんの生活が成り立たないわけですから』
牛込『農家さんは1軒ごとに設備も違うし、考え方も違うので求められる作業も様々なんですよね。対応するのは簡単じゃありませんけど「正解は一つだけじゃない」ということを学べるのはヘルパーならでは。すごく勉強になっています』
加藤『今年、後輩が2名も入社したんですよ(笑)。早くも私たちが先輩になってしまったので自分たちが育ちながら、彼らを育てなきゃいけないですよね』
小山『新人に相談されて、わからないことをこっそり先輩に聞いたりして、教えながら自分が学ぶことも多いです。自分たちがお世話になった分、恩返しをしないといけない』
牛込『私たちはインターンシップを体験できたおかげで今があります。酪農を目指している皆さんには一度、音更に来てほしいですね』

色々な動物の世話と牛の専属。どちらにするか悩み酪農を選んだ加藤芽さん


ワラの交換やフンの始末なども、牛たちが快適に過ごすための大切な仕事

同期で刺激し合い、支え合いながら成長する3名。今後について尋ねてみると全員が『ヘルパーのプロフェッショナルになりたい!』と頼もしい答えを返してくれました。

自然の豊かさと利便性がある音更町
「すごく暮らしやすいですよ」

帯広市の中心部から車で約15分の音更町。本州から北海道に渡って1年間、新しい土地で暮らしてみた3名に住み心地についても尋ねてみました。

牛込『家賃が地元とは比べられないくらい安いんです。私は駐車場を入れて家賃が3万円!ありがたいです』
加藤『ごはんがとにかく美味しい(笑)。買い物にも全然困りませんよね』
牛込『そう。基本的な買い物も食事も音更で全部済ませることができます。ちょっとお洒落な店に行きたいときは帯広に行けばいいだけです』
小山『自分は釣りが好きなので、休日は渓流釣りに出かけています。実はインターンシップの時も、先輩に連れていってもらったんですよ(笑)』
加藤『自然が好きな人にもおすすめの暮らしやすい町ですね』
小山『これだけ寒い冬も、雪道も初めて。車の運転はノロノロになっちゃいましたね。すぐに慣れましたが最初は怖かったですよ』

仕事だけではなく、プライベートも便利。毎日を楽しめる環境が整っているのが音更という町なのです。

「都会より自然の中が好き」という小山達也さんは今の環境に大満足

地域が一丸となってヘルパーを育成
より働きやすい待遇改善も進む

社長の小原康成さん。自らの牧場で新人の教育を行うこともある現役の農家さん

冠婚葬祭の時でさえ休むのが難しかった農家さんたちの要望を受けて、平成3年に組合として誕生し、平成15年に有限会社となり現在に至っている「音更町ディリーサービス」。牧場を経営しながら、同社の社長を務める小原康成さんはヘルパーの利用者でもあります。『当初は有事の際だけの利用でしたけど、近年は子供の学校行事や家族旅行などのイベント、家でのんびり過ごすためのヘルパー依頼も当たり前となっていますね』と自らの会社の大切さを実感しているそうです。

事務局で課長の齋藤敦さんはインターンシップの受け入れからメンバーの相談まで一手に引き受ける会社の屋台骨

若いメンバーを束ねているのが自身もヘルパーとして長く働いた経験を持つ事務局の齊藤敦さんです。『以前は4週6休だった休日を4週8休にして、5日連続勤務はたまにあるくらいにするなど、シフトを考えながら働き続けやすい職場作りを行っています。ヘルパーのメインの仕事は朝と夕方の搾乳です。仔牛の餌やりやフンの掃除なども行っています。また、翌日訪問する農家さんとは必ず打ち合わせをさせてもらっていますね。トラブルを事前に回避するためにも大切なことだと考えています。音更の農家さんが若いヘルパーを育てるために協力的なので本当にありがたいですね』。

様々な牧場を巡り得られる知識と体験
意欲があるならインターンシップへ

システムによって搾乳や給餌の管理を行う農家も増えている。その操作も慎重に


作業機械の免許は入社2年目からの取得を勧めている。費用の4分の3を会社が負担してくれる制度も有

『現在は全57戸の農家さんと契約をしています。牧場の専属であればそこのやり方をマスターすれば良いだけですが、ヘルパーはそれでは仕事になりません。手順も牛の個性も場所によって千差万別ですからね。ですが、苦労するだけ色々な知識を習得し、成長できる職場だと思います。酪農という仕事への意欲があるならぜひチャレンジしてほしいです』。3~5年間、ヘルパーを経験してから新規就農を果たすケースが十勝でも多いそうです。『音更の農家も機械化が進んでいるので肉体的な負担は軽減されてきました。当社の場合、10名中4名が女性ということからもそれがわかると思います』。

現在、酪農・畜産分野に興味のある学生(高校・専門学校・大学に在学中)を対象にした学生インターンシップなども随時実施しており、参加にかかる交通費や宿泊費の自己負担はありません。期間は、3日間~2週間まで受け入れ可能です。
雄大な十勝の自然を感じながら、酪農ヘルパーの仕事を体験してみませんか。

少しでも興味関心があるなら、「音更町ディリーサービス」にまず問い合わせてみましょう。


【企業情報】

有限会社音更町ディリーサービス
北海道河東郡音更町希望が丘1番地
電話:0155-42-2158
FAX:0155-42-5533
メールアドレス:otofuke.ds@gmail.com

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧