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運搬車の正しい選び方と使い方、教えます!

運搬車の正しい選び方と使い方、教えます!

運搬車とは名前の通り、ものを運搬する際に使われる農機です。収穫した農作物の運搬のみならず、開墾の際に切り落とした丸太を運んだり、堆肥(たいひ)を運んだりと幅広い用途で使用することができるため、出番の多い農機のひとつです。
運搬車の中にもいくつか種類があり、運ぶものの容量や用途に合わせて選ぶことができます。この記事では、これから運搬車を導入する人に向けて、適切な選び方や、メンテナンスについてわかりやすく解説していきます。

クローラ運搬車

タイヤの周りがゴムで覆われているクローラ(クローラー)タイプの運搬車は、運搬車の中でポピュラーなタイプです。クローラは圃場(ほじょう)の状態の悪い場所や傾斜でも使うことができ、幅広い条件下で使用することができます。
注意点としては公道では走ることができないこと。圃場のみで使用しましょう。

クローラタイプは積載量に合わせて小型、大型に分類されます。

小型クローラ

積載量が200〜400キロの積載量のものは小型に分類され、手押し歩行タイプになっています。手押しといってもエンジンが搭載されているので、押す際に力は必要ありません。
小型の中でも、350キロ以上のクラスになるとオプションで立ち乗り用のステップを付けることができるものもあります。
小型タイプはボディーも小さめで小回りが利くため、不整地やあぜ道、ハウス内などの狭い場所で使えます。家庭菜園をはじめ、米やもみ袋、堆肥、土砂などの運搬に最適です。

小型クローラの例

小型クローラの例

大型クローラ

500キロ以上の積載量のクローラ運搬車は大型に分類されます。大型になると多くが自走もできる乗用タイプとなり、運搬車に乗って操縦することが可能です。
機械のどちらを前にしても前進できる(前進・後進の両方ができる)ようになっており、作業場でUターンする必要がありません。加えて傾斜に強いクローラの特性を生かし、山などの斜面でも活躍します。

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乗用タイプのクローラ運搬車

クローラタイプのオプション機能

クローラタイプの運搬車には、積載量や価格によってさまざまなオプション機能があります。用途や運搬したいものに合わせてどんなオプションをつけるか検討しましょう。

油圧ダンプ

ダンプカーのように荷台が傾き、油圧の力でスピーディーに荷降ろしができます。土砂や堆肥などの運搬でよく使われ、運搬物を一気に降ろすのにも最適です。

油圧ダンプタイプの中型クローラー運搬車

油圧ダンプタイプの中型クローラ運搬車

油圧リフトダンプ

荷台が水平に持ち上がるので、積み替えの水平移動が可能。重い荷物の荷降ろしでかかる負荷を軽減できます。重い荷物をできるだけ楽に積み替えしたい人にピッタリです。

他にもある! 専用クローラ運搬車

運搬するものの形状に合わせた専用運搬車もあります。使用頻度や圃場の規模によっては、専用運搬車を導入するのもオススメです。

野菜作業機

レタスなどの軽量野菜や苗の運搬用のものから、さまざまな野菜を運搬できる積載量の大きなものまで、いろいろな種類の野菜作業機があります。どちらも共通してうねのサイズや作物の高さに合わせて荷台を調節でき、うねをまたいだ走行が可能。楽な姿勢でスムーズに作業できます。

木材運搬車

切り落とした丸太を運ぶのに適した運搬車です。小回りが利くため、林内での作業を省略化することができます。

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長い丸太を運ぶ木材運搬車

ホイールタイプ

タイヤが付いているタイプで、小型特殊自動車に分類され、公道での走行が可能。そのため長距離の移動を伴う運搬や、圃場と圃場が離れており、圃場以外のところを走る必要がある場合はホイールタイプを選ぶとよいでしょう。
クローラタイプよりも傾斜に弱いため、平地での使用にオススメ。果樹園などで使用されることが多いようです。歩行タイプの小さなものもありますが、ほとんどが乗用タイプです。
土砂や堆肥の荷降ろしが楽にできるダンプ式もあります。

乗用型運搬車

乗用タイプのホイール運搬車

正しい乗り方を知り、事故を防ごう

どんな農機も正しい使い方をしなければ事故につながってしまいます。運搬車も同じで、ルールに反した使い方をすれば、機械の故障や、けがを招いてしまいます。運搬車を使う際に気をつけておきたいことをまとめました。

積載量を守る

運搬車にはモデルによって積載量が決められています。それを超えた量の積載(過積載)は、機械の破損や転倒が起こる危険性があります。必ず積載量を守りましょう。

傾斜の角度に注意

クローラタイプは傾斜がきついところもぐんぐん進むことができますが、斜面に対して斜めに進むとバランスを崩して転倒してしまいます。必ず斜面に対して垂直に進むようにしましょう。また、傾斜のきついところを進むことができる反面、段差には弱いというデメリットも。地面が大きく凸凹したところは注意が必要です。

使用は二人以上で

上記のようなことに気をつけてトラブルを未然に防ぐことはもちろんですが、万が一トラブルが起きてしまったら、一人では対処しきれないこともあります。そのため作業は二人以上で行うことがベターです。

自分でできるメンテナンス

いろんな用途で使える運搬機は、非常に使用頻度の高い農機のひとつです。より長く使えるように適切なメンテナンスを行いましょう。

洗車

使った後は必ず洗車して付着した泥や草木を落としましょう。泥や草木が付着したまま放置していると腐敗してさびを招くだけでなく、機械の故障につながることに。タイヤ周りの汚れだけでなく、荷台もきれいに掃除しておきましょう。

グリス補充

泥の上で使用することが多い運搬機は、使用の際に泥がタイヤの内部に入り込んでしまいます。グリスを補充すれば、滑りが良くなるだけでなく、泥の侵入も防いでくれます。

保管方法

保管は屋根のある風通しの良い場所で。特にクローラタイプは直射日光に当てた状態で保管してしまうと、タイヤの周りのゴムが劣化して裂けてしまいます。

まとめ

このように、運搬機はいろんな場面で使うことができるとても便利な農機です。どれを選択すべきか迷っていた人も多いかと思いますが、まずはどんな環境下でどのように使うことが多いのかを整理し、作業効率が上がるようなチョイスをすることが必要不可欠です。クローラタイプかホイールタイプかの選択はもちろんですが、ダンプは必要か、リフトがあった方がよいのかも合わせて検討しましょう。上記に挙げたそれぞれの特徴を参考に、ピッタリの運搬機を選んでくださいね。

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