トビイロウンカが大量発生。拡大を食い止めるため、水稲生産者とJAが取った対策とは?|マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 農業ニュース > トビイロウンカが大量発生。拡大を食い止めるため、水稲生産者とJAが取った対策とは?

トビイロウンカが大量発生。拡大を食い止めるため、水稲生産者とJAが取った対策とは?

トビイロウンカが大量発生。拡大を食い止めるため、水稲生産者とJAが取った対策とは?

アジア大陸からジェット気流に乗って飛来するトビイロウンカは、増殖を繰り返してイネの汁を吸い、坪枯れを引き起こす水稲害虫です。2020(令和2)年には、例年発生の多い九州・中国地方だけではなく、東海地方までトビイロウンカが飛来し、静岡県焼津市ではかつて経験したことのない被害が発生しました。では、この危機をどのようにして食い止めたのでしょうか。水稲農家とJA担当者に、当時の様子や使用した薬剤の効果を聞きました。

「地元のお米はおいしいと言ってもらいたい」

大井川が注ぐ駿河湾に面した静岡県焼津市。温暖な気候に恵まれ、静岡茶やミカンをはじめ、ナシやトマト、水稲栽培も盛んです。柗村輝夫(まつむら・てるお)さんも、3年前に家業の茶から水稲へシフト。両親と3人でミルキークイーン、コシヒカリ、もち米、静岡県オリジナル酒米品種「誉富士」を栽培し、稲刈り等の受託作業でも地域を駆け回っています。

 エミリアフロアブル

「静岡県は米の生産量よりも消費量がはるかに多いんです。だから良い米を作れば、必ず地元で消費されると思うんです」と話す柗村さんは、JAおおいがわの稲作部会で指導員や職員と共に肥料の改善に取り組み、「第9回お米日本一コンテストinしずおか2012」で金賞を獲得しました。

「うちのお米を買ってくれている方々に、やっぱり地元のお米はおいしいと確信してもらいたくて」と、モチベーションを語ります。

 エミリアフロアブル

焼津の米作りを若い世代に引き継ぐためにブランド力の向上に注力したいと、稲作部会の有志10人が立ち上げた焼津酒米研究会にも参画しました。

「誉富士は病気に弱く気候に左右されやすいのですごく神経を使いますが、酒蔵さんがおいしい酒ができると喜んでくれるので頑張っています」と苦労も快活に話す柗村さん。焼津市は誉富士の生産シェア約6割でトップ。県内26の酒蔵で使われています。

2020年夏、そんな焼津市にもトビイロウンカの影が迫っていました。

想定外のトビイロウンカの飛来。『エミリア®フロアブル』で被害拡大をストップ

トビイロウンカはベトナムと中国南部からジェット気流に乗って日本に飛来します。そのため九州では毎年トビイロウンカが飛来して被害を起こしますが、東海地方まで飛来することはほとんどなく、過去数十年、焼津市は大きな被害に遭ったことがありませんでした。

「昨年の8月中旬にウンカの注意報が出ており、飛来数が例年の10倍の量と聞いても、ここまでは来ないだろうと甘く考えていました」と柗村さんは振り返ります。

しかし、柗村さんのほ場でもトビイロウンカが大発生。あちこちで坪枯れが起こり、酷いところは坪枯れが広がり、圃場一枚が丸々枯れる反枯れの被害となるところもあり、トビイロウンカの脅威が拡大し続けていました。
「何か手を打たなければ」と、柗村さんはJAに薬剤散布を相談。勧めてもらったのは、新発売の『エミリア®フロアブル』でした。

 エミリアフロアブル

当時、購入を予定していた農業用ドローンで散布できることも決め手の一つでした。すぐに販売店にドローンを借りて、トビイロウンカが多発生しているほ場に『エミリア®』を散布しました。

「もう手遅れだろうと半分はあきらめていましたが、撒いてすぐにウンカの数が激減し、坪枯れの拡大もストップしたので、効果は期待以上でした。ドローンの散布で効果が認められたのも大きな収穫でした」と柗村さん。

別の薬剤を撒いたほ場もありましたが、個体数調査では『エミリア®』のほうで効果が高い結果が認められ、実感としてもトビイロウンカにはエミリアの効果が高いと感じられたそうです。

収量3割減に被害を食い止めたものの反省が残ります。
「天候不順もしかりで近年は想定外が多いので、意識改革として病害虫の予防を徹底する必要があると痛感しました」と柗村さんは話します。

 エミリアフロアブル

『エミリア®フロアブル』詳細はこちら

生産者とJAがタッグを組んで、焼津の米作りを次世代へ

トビイロウンカ被害の教訓を生かして、JAおおいがわ管内では、2021年度から県と農協の職員が、毎週、ほ場をパトロールして株元のたたき落とし調査を行い、生産者にウンカ情報を提供しています。

また、箱処理剤をトビイロウンカに長期的に効果を示すものに変更し、8月中旬に『エミリア®フロアブル』を散布する新しい防除体系を提案しました。そのため、今年は柗村さんの誉富士も他の生産者もトビイロウンカを見ることなく、収穫の秋を迎えようとしています。

「トビイロウンカの特効薬としてメーカーさんが新商品の『エミリア®フロアブル』を提案してくれました。昨年、柗村さんのほ場で劇的にウンカの数が減ったので、今年度も迷わず第一選択でした」と話すのは、JAおおいがわの深沢侑さん。焼津営農経済センターで水稲の栽培指導と稲作部会事務局を担当しています。

 エミリアフロアブル

「JAは日頃から情報提供や相談に親身になってくれます。地域を挙げた病害虫対策ができるのは緊密に話せる関係があるからでしょうね」と話す柗村さんは、青年担い手理事を一期経験した後に、地元の地域理事に選出。地域農業の振興に一層力が入ります。

「8月の作業は大変なので本田防除はやめようと思ってしまう人もいますが、散布性能の高いドローンを導入したので、作業依頼があればどんどん引き受けて、地域農業を残す一助になりたいですね」と柗村さん。

最盛期は100人いた稲作部会の会員も今では僅か15人となりましたが、未来に繋げていくため、生産者とJAが一緒になって、高付加価値化や省力化を模索し、若手に農業を託す道づくりをしています。

 エミリアフロアブル

抵抗性ウンカに効果を発揮。『エミリア®フロアブル』とは?

『エミリア®フロアブル』は、Meiji Seikaファルマ株式会社が開発した「フルピミリン」が有効成分のウンカ防除剤です。新規成分による抵抗性ウンカへの効果が期待されます。

鉄砲ノズルによる畦畔からの散布はもちろん、乗用管理機、無人ヘリやマルチローター(ドローン)による散布にも対応。1000倍に希釈して10aあたり60~150リットル、無人航空機の場合は8倍希釈で10aあたり0.8リットルの散布で速効的かつ持続的に作用します。

また、今回ドローンでの散布で株元にいるトビイロウンカに高い効果を示したことは、今後のドローンを活用した効率的なIT農業の重要な知見の一つになると考えられます。

エミリアフロアブル

取材時、ドローンを飛ばしてもらいました(薬剤不使用)。散布の際は、安全使用上の注意を守って使いましょう

有効成分のフルピリミンは、ウンカ類のほか、カメムシ、ツマグロヨコバイにも効果がある一方で、ミツバチやマルハナバチなどのハチ類に安全性が高いのが特長。水田の近くでの養蜂や受粉用にハチを飼っている環境でも安心です。クモ、ヤゴ、ナミテントウなどの有用昆虫に対してもほとんど影響がないことが確認されています。

ウンカの防除に環境への負荷も抑えた待望の新製品。『エミリア®フロアブル』を検討してみませんか。

『エミリア®フロアブル』詳細はこちら

【問い合わせ】
クミアイ化学工業株式会社
東京都台東区池之端一丁目4番26号
TEL:03-3822-5036

Meiji Seika ファルマ株式会社
東京都中央区京橋二丁目4番16号
TEL:03-3273-0177

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧