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1.静岡県ってどんなところ?

太平洋に面する静岡県は、南側に遠州灘・駿河湾・相模灘に沿った約500キロの海岸線を持ち、北側には富士山のほか、3000メートル級の山々が連なる南アルプスもあり、東西に長めの地形です。また天竜川・大井川・富士川などの大河川が県を縦断するように流れています。
静岡県全般は温暖な気候で年間日照時間は全国でも上位、平地の年間降水量は1800~2300ミリ前後です。また日本一の標高差を持つ県でもあり、沿岸部は海洋性気候で年平均気温が15~16℃、標高の高い内陸台地や山間部は内陸性気候で年平均気温が11~12℃と低くなります。伊豆半島の天城山付近、富士山麓、大井川上流域は雨が多く、冬は寒さが厳しく雪も多く降ります。

静岡県基本データ
総面積 7,777.35 km2 全国13位
総人口(※) 3,686,335人 全国10位

※ 2021年1月1日時点(住民基本台帳より)

静岡県イメージ
薩埵峠(さったとうげ)から見た富士

2.静岡県の農業の現状は?

静岡県の2020年農業産出額は1887億円で全国19位です。そのうち約30%を占め最も多いのは野菜の582億円で、畜産の451億円、果実の254億円が続きます。県内の耕地面積6万2800ヘクタールのうち約65%が畑で、そのうち茶や果樹などを栽培する樹園地は2万4900ヘクタールで全国1位の広さです。
静岡県には伝統的な農業も残っており、茶園の畝間にススキやササを刈って敷く「茶草場(ちゃぐさば)農法」や、豊富な湧き水をかけ流してワサビ栽培を行う「静岡水わさびの伝統栽培」が世界農業遺産に認定されています。一方で施設園芸も盛んで、温室メロンやイチゴ、ガーベラなどが全国に出荷されています。


静岡県農産物分布図
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静岡県農産物分布図

3.静岡県の代表的な農産物は?

静岡県には生産量や収穫量が全国上位の農産物が多数あり、お茶に関しては「荒茶」(茶葉を蒸す・もむ・乾燥させるなどの工程を経たもの)の2020年生産量が2万2500トンで全国1位、栽培面積も1万5200ヘクタールで全国トップです。果実では「普通温州ミカン」や「温室メロン」の収穫量が全国1位を誇り、イチゴの栽培にも力を入れています。
また静岡県は林業も盛んで、マイタケやブナシメジなど栽培きのこ類の2020年産出額は84億5000万円となり、県の林業産出額の約7割を占める状況です。そのほか、水ワサビ(根茎)の生産量も全国1位で、全国シェアの半分近くとなっています。さらに花き栽培も盛んで、ガーベラの2020年の出荷量は5290万本で全国1位、バラは1920万本で全国2位です。


静岡県農産物グラフ
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静岡県農産物グラフ

4.静岡県の就農状況は?

静岡県でも高齢化の影響は避けられず、農業就業人口は2019年までの7年間に3割ほど減っています。新規就農者は2011年以降、300人前後で推移しています。2020年の静岡県新規就農者数は277人ですが、そのうち農業法人などに就職した人は168人で全体の約6割を占めました。
静岡県では県内での就農を希望する人を対象に、静岡県青年農業者等育成センターでの就農相談や「短期農業インターン受入事業」を行っています。また独立就農希望者向けには、先進的な農業経営者の指導の下で栽培技術や農業経営を1年間学べる「がんばる新農業人支援事業」も実施。さらに農業法人等が50~64歳のシニア世代の就農希望者を新たに雇用するための「シニア世代雇用就農支援事業費補助金」もあります。


静岡県農業就業者数
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静岡県農業就業者数

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