水稲のウンカ対策に。即効性・残効性に優れる育苗箱用殺虫成分ピラキサルト™|マイナビ農業

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水稲のウンカ対策に。即効性・残効性に優れる育苗箱用殺虫成分ピラキサルト™

水稲のウンカ対策に。即効性・残効性に優れる育苗箱用殺虫成分ピラキサルト™

日本海と瀬戸内海に囲まれ、中央部に中国山地が走る山口県では、温暖な気候・風土に合わせた多様な米作りを行っています。ところが2020年、イネに寄生する害虫・トビイロウンカが大発生。かつてない甚大な被害を被りました。辛くもその被害を免れたのは、殺虫成分『ピラキサルト』(一般名:トリフルメゾピリム)を含む育苗箱処理剤を使用した田んぼです。最新の情報に基づく防除の大切さを痛感した、という岡本拓実さんに話を聞きました。

大規模農業と経営の安定を目指して法人化

県南部、瀬戸内海の周防灘に面した防府市に暮らす岡本さんは、専門学校を卒業したのち、会社員として働きながら親から受け継いだ田んぼを維持してきました。25歳で専業農家となることを決意した後は、周辺の農地を引き受けて順調に農地を拡大。さらに地域農業の持続的な発展を目指し、2020年2月に集落営農法人連合体「株式会社ファーム大道」を設立しました。

ピラキサルト

岡本拓実さん

「瀬戸内は気候が温暖で古くから稲作が行われてきたエリアですが、ここでも担い手の高齢化やリタイアなどによる課題は持ち上がっています。私は専業農家になって以来、耕作が難しくなった近隣の田んぼを引き受け、規模の拡大に積極的に取り組んできました」と、岡本さんは設立の経緯を振り返ります。

「株式会社ファーム大道」では現在、従業員1名と期間アルバイト社員の力を借りながら、約24haの田んぼでコシヒカリ、日本晴、飼料米、WCS(ホールクロップサイレージ)などを栽培。冬季には麦作も行っています。今後、機械を導入した大規模経営に向けた検討も進めているそうです。

「乗り越えなければならない課題はたくさんありますが、耕作面積が増えるのは農業経営にとってチャンスだと捉え、60haを目標に拡大していきたいと考えています」

ピラキサルト

山口県全域を襲った、かつてないほどの大規模ウンカ被害

そんな岡本さんが衝撃を受けたのが、2020年に山口県全域を襲ったウンカ被害でした。
ウンカとは、6〜7月の梅雨時期に大陸からジェット気流に乗って飛来し、イネに寄生する害虫です。大量に発生するとイネが円形状にまとまって枯れる「坪枯れ」の被害が広がり、収量に大きな影響を与えるため、ウンカが飛来しやすい九州地方などでは積極的に防除が行われています。一方で、甚大な被害を経験したことのない地域ではウンカ防除に対する意識が高くありませんでした。2020年にウンカが大発生した山口県では、全域で坪枯れが多発。甚大な被害をもたらしました。

ピラキサルト

坪枯れの様子

ウンカはイネの株元につくため、防除は育苗箱処理剤を使って予防的に行うことが基本です。発生が確認された後に農薬を本田散布することも可能ですが、イネが成長すると薬剤が株元に届きにくくなるため、できるだけ早い対応が求められます。2020年、ウンカの大量発生が確認され山口県から警報が発令されたのは7月。すでに田植えが終わっているので育苗箱処理剤の使用は間に合いません。地域全体で臨機防除を一斉に手配しましたが、無人航空機などで本田散布を行うにはオペレーターを新たに手配したり、農薬を追加購入したりせねばならず、緊急対応は難しいのが現実です。防除が間に合わなかった田んぼではあっという間に坪枯れが広がり、全滅に近い状況の田んぼもあったほどです。

田んぼを救ったピラキサルト™。移植から約90日間防除効果が持続

周囲の田んぼがウンカ被害で真っ白になる中、岡本さんは育苗箱処理剤としてピラキサルト含有製品を使用していたことから、ウンカ被害を最小限に抑えることができたといいます。

「長く効く新しい剤があると聞いて、2020年に試しにピラキサルトが入っている育苗箱処理剤を導入しました。同年にウンカが大量発生した際は、私のところでも被害はありましたが、それは前年から残っていた剤を使った田んぼです。ピラキサルトを使った方はウンカ被害が見られなかったので、効果の高さには驚かされましたね」

ピラキサルトの一番のメリットは、優れた防除効果が長続きすることにもあります。従来の剤の残効性は2カ月程度とされていたのに対して、ウンカの発生状況など条件によって違いはありますが、ピラキサルトの残効性は最大約90日。田植え前の6月に使用すれば、9月までウンカから守ってくれます。

ピラキサルト

<試験概要>
試験規模 :1/5000aワグネルポット 3連制
供試個体群:トビイロウンカ感受性系統
放虫方法:移植10日後からポットにプラスチックケージを被せ、約10日間隔で雌成虫3頭、雄成虫2頭を放虫した
調査方法:移植20日後以降、放虫前にケージ内の成幼虫数を調査した


ウンカの恐ろしさをよく知る地域では、本田散布も並行して行うのが通例になっていますが、本田散布は雨や風など天候の影響を受けやすいのが難点。ウンカの成長は早いため、タイミングを逃すとあっという間に増殖してしまうのです。

「育苗箱処理剤は育苗箱に撒くだけなので手軽だし、本田散布まで少しでも長く効く剤を取り入れた方が安心につながります。ピラキサルトは既存の殺虫剤に抵抗性を獲得したウンカにも効果があるので、ありがたいですね」

ピラキサルト

予測できないウンカ対策には予防的防除が肝心

ウンカの発生量は年により波がありますが、残念ながらいつ大量発生するかは予測することはできません。近年は既存の殺虫剤に抵抗性を獲得したウンカも確認されています。被害を防ぐためには、効果が実証されている新しい薬剤を使用し、保険のように備えておくことが重要です。2020年の被害を受けて、山口県ではピラキサルト含有製品を使用する農家が増えています。

ピラキサルト

「これまでウンカ被害を受けたことがない地域では、ウンカ対策が後回しになっているかもしれません。でも、今後はいつ・どこで大発生してもおかしくない状態です。発生した場合の被害は想像を絶するものがあるので、有効な剤を使って予防的防除を徹底することをおすすめします」

【取材協力】
山口県防府市 岡本 拓実さん

【お問い合わせ】
コルテバ・アグリサイエンス日本株式会社
〒100-6110 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
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