長男の大学進学を機に就農
和歌山県の海南市下津地域は、完熟みかんを貯蔵することで糖度が上がり味がまろやかになる「蔵出しみかん」の産地としても知られています。日本農業遺産に認定される伝統的な技術であり、みかんの市場価格を安定させるためにも有効な手法なので、地元JAながみねは地域の農業を盛り上げるために力を注いでいます。JA職員として働いていた山口さんが本格的に就農したのは8年ほど前のこと。長男の大学進学が決まった時でした。
「農業は収入が不安定な面がありますから、就農するなら子供が大学を卒業してから、と考えるのが普通かもしれません。でも私は、農業に真剣に取り組むために自分を追い込んでみよう、と考えたんです。もちろん楽ではなかったし、はじめの5年くらいは我ながらよく頑張ったと思います。」

山口貴也さん
その決意は、両親の農園を引き継ぐのではなく、自ら資金を調達し、隣接する廃園を再生してみかんとキウイの栽培をはじめたことに表れています。その甲斐もあり、現在は60トンのみかんを中心に年間約80トンの果実を出荷するまでになりました。
「農業は個人事業主なので、自分でやりたいようにできることがメリットだと思っています。一生懸命働いてもいいし、休みたければ休める。単価を追い求めるだけでなく、自分が食べて美味しいと感じた品種を作るのも自由です。日々大変なことの連続ですが、お客様から『美味しかったよ』と言われると、報われる思いです。」
山口さんは今後、みかんを使ったジュースの生産など、農業の6次化にも挑戦していきたいと考えています。
カイガラムシの防除に『トランスフォーム フロアブル』
就農から8年。農業に手応えを感じる一方で、集中豪雨や病害虫の発生などに悩まされることも少なくありません。例えばカイガラムシ。見た目が悪くなり商品価値を低下させるため、発生に気づいたら枝ごと切り落とすこともあり、最悪、果樹を枯らせてしまう害虫です。近年はその発生サイクルが読みにくくなっているため、山口さんは地元のJAながみねと相談しながら対策を行っています。

ヤノネカイガラムシの被害果。成虫が表面に付着すると防除は困難です
「私の農園では、3年ほど前からカイガラムシの防除のために『トランスフォーム フロアブル』を使用しています。従来の殺虫剤は薬剤抵抗性が高まって効果が見られなくなっていたので、JAから紹介があった時はすぐに試してみようと思ったんです。スプリンクラーを設置し、JAからの情報を基にジャストなタイミングで散布していることもあり、ここ数年は大きな被害を受けたことがありません。」
『トランスフォーム フロアブル』はスルホキシイミン系の新規系統の殺虫剤で、果樹、野菜など幅広い作物で使用されており、幅広いカイガラムシ類に対して防除効果が認められています。『トランスフォーム フロアブル』の散布は5月下旬〜6月上旬、7月下旬〜8月上旬の2回。その後もカイガラムシの姿を見かけるようなら3回目の散布をする場合がありますが、山口さんはこれまで3回目を行ったことはないそうです。
残効性が高く、長期化する発生サイクルにも対応
JAながみねの土谷賢太郎さんは、その優れた働きは『トランスフォーム フロアブル』が新規系統の薬剤であり、残効性が高い点にあると言います。

土谷賢太郎さん
「ここ数年、カイガラムシの発生時期に幅が出てきたと感じています。かつてはほぼ同時期に孵化していたのが、時間をかけてダラダラ発生してくる。つまり、残効性が期待できない従来の薬剤では、散布5日後に孵化した幼虫は野放し状態になってしまうんです。『トランスフォーム フロアブル』は効果が長続きするので後から発生する幼虫にも効果があり、しかも雨が降っても影響が少ないので頼りになります。導入した農家さんからの評判も上々ですね。」
散布後は速やかに茎葉内に浸透する「浸達性」の効果もあるため、薬剤がかかりにくい葉裏まで防除することが可能です。効果の確かさは山口さんも実感しています。

『トランスフォーム フロアブル』の登録情報
「スプリンクラーは樹上から薬剤を散布するので、かつての薬剤では葉裏についたカイガラムシには効果が期待できませんでした。『トランスフォーム フロアブル』を使うようになって以来、カイガラムシによる被害は激減。私の農園では保育園児のみかん狩りを受け入れているので、2回の散布でしっかり効果を出し、収穫時に安心なのもありがたいですね。」
優れた薬剤を栽培に取り入れることで、産地を未来へつなぐ
山口さんの農園は、団地や保育園のすぐ近くにあります。その地域性を生かし、直売所や、子供達が楽しめる遊び場のような野菜畑を作るなど、地域貢献につながる農業の在り方を模索しているそうです。
「農業が生き残っていくためには、地域との関わりが欠かせません。子供たちが農業に触れる機会を作り、目の前の農園で採れた果実などを食べてもらうことはその一例です。良いみかんを作って収益を確保し、未来を担う世代に『みかん作りは楽しく生活していける仕事なんだ』と伝えることができれば、自然と後継者は育ってくると思います。JAとも連携し、使いやすく効果の高い薬剤を積極的に使いながら、地域の農業を盛り上げていきたいですね。」
【取材協力】
和歌山県海南市下津町 山口 貴也さん
JAながみね 土谷 賢太郎さん
蔵出しみかんについてはこちら
【お問い合わせ】
コルテバ・アグリサイエンス日本株式会社
〒100-6110 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
『トランスフォーム フロアブル』の商品詳細はこちら
マイナビ農業のコルテバ特設ページはこちら
TM コルテバ・アグリサイエンスならびにその関連会社商標