“売れるコメ作り”に必須の「データ活用経営」とは!? 消費量減少、気候変動…激動のコメ作り戦略の核は穀粒判定器! |マイナビ農業

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“売れるコメ作り”に必須の「データ活用経営」とは!? 消費量減少、気候変動…激動のコメ作り戦略の核は穀粒判定器! 

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“売れるコメ作り”に必須の「データ活用経営」とは!? 消費量減少、気候変動…激動のコメ作り戦略の核は穀粒判定器! 

需要減、相場下落など低迷するコメ作りの現状打破には、低コストで収量と品質を高める戦略が不可欠だ。穀粒判定器から取得したコメの測定データを起点に、技術・品質・販路・収益の向上に向けたPDCAサイクルを実践する、有限会社横田農場の取り組みを紹介する。

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“何となく”のコメ作りに改善の余地はない!?
信頼すべきは、収穫米の測定データ

168haの大規模農場で8品種のコメ作りに取り組む横田農場では、「最小限の人員・機械でより広い面積を効率的に管理する」ため、20年前から栽培データの収集に取り組んできた。「収量を増やすのと同時に、品質向上も目指さなければならない。品質をどのように“見える化”し、データを蓄積していくかが課題でした」と代表の横田修一さんは語る。

当初は、収穫時に気になった点をメモ書きしていたが後で見直しても精査できないことから、2020年、以前から検討していた穀粒判定器を導入した。穀粒判定器で取得するコメの測定データを、コメの等級付けだけでなく、生産管理に活用することを念頭に置いての導入である。

穀粒判定器『RN-700』は、農産物検査メモリでの機械鑑定検査の5項目以外に、ユーザーメモリでは21項目の検査結果を取得できる。「『RN-700』を導入したのは、籾摺り作業の合間に高精度の測定結果が得られるためです。また、コメは一方向から見て判定することが多いのですが、『RN-700』は目視判定と同様の画像表示がされるため感覚がつかみやすい点も決め手になりました」(横田さん)

栽培技術にフィードバックするのが目的なので、きれいに調整されたコメで測定しても意味がない。測定に使用するコメは「精玄米」ではなく「粗玄米」を使用している。また、穀粒判定器からの出力データをエリアごとに管理できるよう、乾燥ロットごとに収穫エリアを設定。乾燥調製ラインの途中で、乾燥ロットから測定用にコメを取り出している。

横田農場の乾燥ロットは6台。籾摺り直後、ラインの途中で測定用にコメを取り出している

横田さんが特に重視するのは、「着色粒」「白未熟粒」「胴割粒」などのデータだ。
「例えば『着色粒』は虫に刺された結果なので、発生割合や他エリアの結果を確認しながら、防除の実施有無、実施時期などを見直します。防除のコストを費やしても成果が期待できる時期やタイミングはいつなのか、部分的な防除でも対応できるのか、など、費用対効果を判断する材料でもあり、次年度の生産計画に生かしています。

横田農場では、乾燥ロットごとに栽培エリアを設定し、「粗玄米(籾から籾殻を取り除いた未選別玄米)」と「精玄米(粒選別機や色彩選別機で選別した玄米)」の各データを毎年約300件取得。Excelファイルで管理している。項目ごとに独自の上限値/下限値を設定し、当該値より超える(下がる)と赤字で表示される。鑑定に使用するのは、栽培管理の改善にフィードバックできる粗玄米だ

『RN-700』オプションの『データロガーソフト』のExcelデータは、穀粒判定器で撮影されたコメの画像と連動している。ビュワー機能により、該当粒の状態を画像でも確認できる

これまでは、栽培方法や生産結果について見直す材料がないので、振り返る機会もなくコメ作りを続けるしかなかった。収量や品質の向上には、やはり、コメの栽培を客観的に評価できる指標が必要です。穀粒判定器によって、収穫したコメの品質を測定し、数値データとして把握できることで、その年の生産管理を正確に評価し、改善策を考え、次年度の栽培に生かせるようになった。これは生産管理だけでなく経営面においても大きな意味を持ちます」

激動の時代を生き残る術は、
コメの測定データに基づく「データ活用経営」

横田農場は、コメの生産のみならず、スーパー、ネット、業務用、加工用などの直販取引先を持つ販売元でもある。取引先の開拓や信頼構築にもデータは有効だと横田さんは語る。
「取引先の要望に応じて、粒の大きさや推定千粒重*など品種の質量のデータを見せながら、コメの特徴を伝えることができます。新規取引先への説明には、特に便利ですね」
* 推定千粒重は、『RN-700』オプションの『データロガーソフト』での表示機能

近年、横田農場の周辺地域でも離農が止まらない状況にある。同農場が近隣離農者の耕作地を受け入れていることから、年々規模は拡大する一方だという。面積が増えても最小人員・最小コストで、収量最大化・最高品質の両立を目指すことが、生き残りのカギとなる。

「特に、近年の気候変動は、従来の栽培セオリーを覆すことが多く、生産も経営もますます困難になることが予想されます。だからこそ、生産結果から栽培管理法を検討する「データ活用」が必須になるのは間違いない。穀粒判定器から取得するデータを起点に、現状分析→栽培技術を改善→次年度の生産計画に反映していく経営サイクルは、これからの時代に生き残るコメ作りの基盤になると考えています。地域内で共有していくべき情報でもありますね」

横田農場では、穀粒判定器から取得した鑑定データを起点に、データに基づいたコメ作りのPDCAサイクルを実践している

コメ消費量の減少傾向、気候変動、担い手の減少と、コメを取り巻く環境の厳しさが増す中、横田農場が取り組むデータに基づく経営サイクルこそ、コメ産地が取り組むべき打開策といえるのではないだろうか。

写真左 株式会社ケツト科学研究所 東京本社営業部 エリアリーダー 廣瀬左紀子さん
写真右 有限会社横田農場 代表取締役 横田修一さん

機械鑑定時代、「整粒」に代わる新たな指標とは

従来の目視による農産物検査規格では1等~3等の等級を決定する基準値として「整粒」「形質」の項目が重視されてきた。「整粒」とは全体から品質の良くない粒を全て取り除いて残ったものを指すが、その中でも「その他未熟」は定義が曖昧で、検査員や地域ごとにばらつきがあり機械測定ができないことから、正確に「整粒」を数値として導き出すことはできない。

そこで穀粒判定器『RN-700』は、「整粒」に代わる指標として、歩留まりに影響しない粒を「整粒等」として表示している。この「整粒等」の値は、精米後に均整の取れた「正常粒」との相関性が非常に高いことから、「玄米の段階で精米品質を図る指標として有効」と流通側からの高い評価を獲得している。

[商品名]

穀粒判定器『RN-700』
オプション『データロガーソフト NDL-04』
オプション『データロガーソフト RDL-01』

[価格]

『RN-700』 
63万8000円(税込)(玄米用)
72万6000円(税込)(玄米・精米用)
『データロガーソフト NDL-04』 8万8000円(税込)
『データロガーソフト RDL-01』 25万3000円(税込)

[問い合わせ先]

株式会社ケツト科学研究所
〒143-8507 東京都大田区南馬込1-8-1
TEL03-3776-1111
sales@kett.co.jp
『RN-700』についてはコチラから

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