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愛知県豊田市で経験ゼロから目指す桃梨農家。充実した研修で果樹の独立就農をサポート

愛知県豊田市で経験ゼロから目指す桃梨農家。充実した研修で果樹の独立就農をサポート

自動車産業のまちとして世界的に有名な愛知県豊田市。実は桃と梨の生産量が県内トップクラスということをご存じでしたか? 同市では桃梨農家として将来独立自営したい人に向けて、2018年から「桃・梨専門コース」の研修制度を開設。研修生は経験豊かな里親農家の元で2年間、桃梨栽培の基礎から実践までをみっちりと学びながら独立就農を目指します。2022年4月から研修を始めた2名の研修生と里親農家に、豊田市で農業研修をする魅力について聞きました。

研修生・里親農家インタビュー(1組目)

豊田市
第4期研修生:山中茜さん(38歳)
里親農家:森誠之さん(41歳)

子どもの小学校入学を機に就農を決意【研修生インタビュー】

研修生一人目は、豊田市のお隣・瀬戸市に住む主婦の山中茜さん。二人の女の子を育てながら、パートとして勤務する多忙な日々を送っていましたが、二人とも小学生になり、少し手が離れたのを機に将来は農業をやろうと決意。ご主人や家族も「本当にやりたいなら」と応援してくれました。

家から通えることを条件にあちこち探したところ、豊田市に「桃・梨専門コース」の研修制度があることを知り、応募して採用されました。車で30分ほどかけて通勤しています。

「学生時代は農業系の大学で学び、果樹の研究室にいたこともあって、農業には以前から興味がありました。豊田市は研修のサポート体制がとても充実しており、2年間の研修終了後も里親農家さんはじめ、地域でサポートしていただけるのは大きな魅力でした」(山中さん)

豊田市

応募後に参加した体験実習で、農業が本当に自分に合っているかどうかを再確認できたといいます。「決して楽ではないけど嫌いではないなと、やってみたい気持ちがより強くなりました」と山中さん。現在、研修時間は1時間の昼休憩を挟んで9時から16時まで。主婦業と無理なく両立できています。

2年目には自己管理圃場での実践が待っています。「地元の皆さんのサポートあっての研修なので、産地に貢献できるよう2年後の就農めざして頑張ります。娘たちにも働いている姿を見せられるのが嬉しいですね」家族や地域のあたたかな応援のもと、山中さんのチャレンジは続きます。

習得が難しい技術は一緒に作業をしながら何度でもアドバイスする【里親農家インタビュー】

山中さんの里親農家は森誠之さん。桃梨農家の長男として生まれ、子供の頃から仕事を手伝っていました。地元の高校を卒業した後、東京農業大学の短期大学部に進学し、卒業後に豊田市にUターン。実家を継いで就農し、現在は2haの桃畑と0.8haの梨畑を管理しています。

樹や気象条件などによっても毎年収穫量が異なり、マニュアル化が難しい果樹栽培ですが、森さんは一緒に作業しながら長年の経験で培った知識や技術を丁寧に繰り返し伝えることで、山中さんを指導しています。

豊田市

「たとえば袋掛けをする場合、摘果もしながら作業するのですが、枝に残す実とそうでない実を区別することが大切。工業製品と違って果物はどれも同じ形になることはないので、病虫害に感染した実や形の悪い変形果との見分け方、枝でも実を残していい範囲とそうでない範囲があることなどを教えていきます」(森さん)

桃栽培では数カ月にわたり異なる品種をリレー栽培しているため、一度で習得が難しい技術や知識も、同じ作業を繰り返すことでより身に着けやすくなるメリットがあります。

「農業の楽しみは自分のペースで仕事ができ、やった分だけ評価されること。良い物ができればその分、収入も増える。とても夢のある仕事です」と森さん。

家庭と仕事との両立を目指す山中さんを、森さんは心から応援しています。

研修生・里親農家インタビュー【2組目】

豊田市

第4期研修生:金谷洋佑さん(35歳)
里親農家:磯村直紀さん(54歳)

育てることにやりがいを見出し地元で就農【研修生インタビュー】

研修生二人目は豊田市に住む金谷洋佑さん。前職は開発関係の仕事に携わっており、農業とは無縁でした。

「現在まで会社のために働いてきましたが、誰かに喜んでもらえるやりがいのある仕事をしたいと思った時に、農業の仕事が真っ先に思い浮かびました。元々何かを育てることに興味があり、子供達が成長すると共に育てることの嬉しさや楽しさを感じたことで、作物を育てる仕事である農業への思いが強くなりました」(金谷さん)

生まれ育った豊田市の農業について調べているうちに、後継者育成のための「桃・梨専門コース」という研修制度が設けられていることを知ったという金谷さん。農業の中でも果樹をやりたいと思っていたこともあり、応募を決意したそうです。応募前には夫婦で市内の農ライフ創成センターを訪ね、話を聞きました。

「2軒の里親農家に体験実習でお世話になり、そのうちの一人が磯村さんでした。秋だったのでショベルで古い木を伐根したり、苗木を植えたりと収穫後の作業が体験でき、お話も聞けて、農家さんと交流できたのがとてもよかったです」(金谷さん)

豊田市

研修生は毎回必ずレポートを書き、月に一度提出。また週に1~2回、愛知県立農業大学校のニューファーマーズ研修で果樹コースを受講し、農業経営の基礎や農産物の流通など、農業の知識を学んでいます。

「研修中に専門用語や作業のコツ・テクニックをメモし、わからないことは自分で調べて理解するようにしています。毎回のレポートでその日の作業を復習し、就農時に困ったことがあった際、レポートを見ることで問題が解決できるようにしています」(金谷さん)

前職時代は単身赴任で7年間静岡に行き、週末だけ帰って家族と過ごす日々だったという金谷さんですが、就農したことで家族との時間も増えました。自分で栽培したおいしい桃をぜひ食べてもらえるよう、『とよたの桃梨』の生産と開発に貢献していきたいと考えています。

産地を維持するために里親としてできることはやり尽くす【里親農家インタビュー】

金谷さんの指導を行うのは磯村直紀さん。「桃・梨専門コース」がスタートした2018年、1期生の里親農家になり、今回が2度目です。親子4代にわたり、果樹栽培を手がけ、現在は桃1.5ha、梨1haを栽培。豊田市農産物ブランド化推進協議会の品評会・桃の部で複数回の入賞実績があるベテランです。

猿投農林高校を卒業後、現在の筑波学園都市にある農研機構果樹茶業研究部門に2年間在籍。その後、豊田市に戻り就農。「研究所には地元から先輩が何人も行っていました。ウイルスが引き起こす斑点病などの研究をしていましたが、当時は何のための研究かわかりませんでした。今思えば10年くらい先取りした勉強をしていましたね」(磯村さん)

異業種からの転職で農業経験がない金谷さんにとって、大ベテランの磯村さんはとても心強い存在です。「2年の間に一人でやっていけるよう、すべてサポートしていこうと思っています」
磯村さんのところから独立した研修1期生とは今も交流があり、経営も順調だそう。「あんな風になってくれたら」と金谷さんにも期待を寄せています。

近年、豊田市でも後継者のいない農家が増えましたが、研修制度への応募者は年々増加。「産地を維持するためにも研修生の皆さんに協力してもらいながら、ここである程度の人数を養成していくことが目標です」とのこと。

豊田市

2年目の自己管理圃場での研修に必要不可欠な圃場の準備には、磯村さんたち里親農家も積極的に協力。『とよたの桃梨』農家の未来の後継者を全力でバックアップしていきます。

研修詳細・お問合せはこちら

応募要件や研修に関する各種サポート内容は以下のとおりとなっています。果樹農家への就農に興味がある方は、ぜひ一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

【桃・梨専門コース研修制度の概要】

【研修期間】
2年間(4月~翌々年3月)

【研修内容】
(1年目)
講義:愛知県立農業大学校 ニューファーマーズ研修 
実習:市内果樹農家(以下「里親農家」)のほ場等で1020時間以上の実践研修

(2年目)
実習:里親農家のほ場等で1,200時間以上の実践研修、自己管理ほ場での年間を通じた栽培管理
相談:独立自営に向けた専門家等によるアドバイス

【年齢要件】
研修開始時に満47歳以下の人

【その他】
・桃、梨を慣行農法(豊田市内の多くの生産者が実施している一般的な農法)で栽培する意欲のある人
・研修修了後豊田市内で就農する人などを歓迎します。

【研修期間中の支援】
・研修期間中は国の制度である就農準備資金制度により年間最大150万円を交付(要件あり)
・損害賠償保険の加入
・経営開始に向けた相談窓口の開設

【研修修了後(豊田市内で独立自営を開始)の支援】
・就農時に必要となる農業資材の購入等に要する費用の一部を補助(要件あり)
・国の制度である経営開始資金制度により年間最大150万円を交付(要件あり)
・農業経営や果樹園の紹介等の相談窓口の開設

問い合わせ先

愛知県豊田市 産業部 農ライフ創生センター
TEL 0565-43-0340 FAX 0565-43-0341
E-mail nou-life@city.toyota.aichi.jp

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