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みょうがの育て方を地植え・プランター別に解説! ベランダでも育つの?

みょうがの育て方を地植え・プランター別に解説! ベランダでも育つの?

薬味として料理を引き立たせてくれるみょうが。意外と栽培に手がかからず、初心者でも育てやすい野菜です。そう聞くと「みょうがを育ててみたい!」と思えてきませんか? そんな人に向けてこの記事では、みょうがに関する基礎知識から栽培方法などを詳しく見ていきます。みょうがは家庭菜園やベランダのプランターでも育ちますので、ぜひ参考にしてください。

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みょうがってどんな野菜?

まずはみょうがに関する基本情報を見ていきましょう。

植物名 ミョウガ(茗荷)
科名 ショウガ科
原産地 東アジア
草丈 40~100センチ
栽培期間 3~10月ごろ
生育適温 20~23℃
耐寒性 地上部:やや弱い 地下茎:やや強い
耐暑性 やや強い
開花時期 7~10月
花色 薄い黄色
土壌酸度 適応性が広い(酸性も可)

みょうがは東アジアを原産地とする、ショウガ科ショウガ属の多年草。日本でも、本州から沖縄まで自生しています。温暖・湿潤な環境に適応し、日陰でも地下茎を伸ばして成長する宿根性の植物です。スーパーの野菜売り場では一年中見かけますが、一般的に食用とする赤紫色の花蕾(からい)、いわゆる“つぼみ”の部分は「花みょうが」と呼ばれ、夏から秋にかけてが旬。そのほか、地表に出ている茎のような「偽茎」と呼ばれる部分に光を当てないようにして育てた「みょうがたけ」は、冬から春先に料理店などで高級食材として使用されます。「茗荷宿(みょうがやど)」という落語では、みょうが茶、みょうがの炊き込みご飯、みょうがのみそ汁、みょうがの酢の物などが登場し、日本では古くから親しまれている食材ですが、中国では漢方薬として使用されることが多いようです。

みょうがの花。「花みょうが」は、この花が咲く前に収穫する


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「夏みょうが」と「秋みょうが」の違い

収穫する時期によって「夏みょうが」と「秋みょうが」に分けられます。
「夏みょうが」は主に早生(わせ)種。6〜8月が旬であり、群馬県で在来種から選抜育成された「陣田早生」という品種などがあります。
「秋みょうが」は主に中・晩生種。8〜10月が旬であり「夏みょうが」に比べると大きめで、色が鮮やかという特徴があります。さらに「みょうがたけ」として育てられることもあります。

春もしくは秋に植えよう!

みょうがの植え付け時期は春と秋で、地下茎(根株)や苗を植えつけます。品種や収穫したい時期に合わせて、秋に植えつける農家も少なくないのですが、初めてみょうがを育てるのであれば春に植えるのがおすすめです。また寒冷地でも春に暖かくなってから植え付ける方が無難です。
植え付けた年は、まだ株が安定していないので収穫量が少なく、ほとんど収穫できないことも。そんなときは株の育成に注力して、2年目以降に期待しましょう。

みょうがの栽培環境は、肥沃(ひよく)な土壌で半日陰が最適

みょうがの栽培に向く土は、埴土(しょくど、へなつち)と呼ばれる粘土を多く含む土です。有機質に富み、水はけや保湿に優れているのが理想的。また、酸性の土壌でも生育が可能です。そのほか、みょうがは半日陰を好むので、直射日光が当たらないように工夫します。建物の陰でも育てられるので、畑や菜園の有効活用になるケースもあり、日当たりが良くないベランダでも栽培できます。

みょうがは初心者向け? 育てやすい5つの理由

小さなスペースでも栽培できる

結論から言うと、みょうがは初心者でも育てやすい野菜です。その理由は次の5つです。

1. 寒冷地でも育てられる
2. プランターや鉢を使い小さなスペースでも育てられる
3. 日当たりの良くない場所でも育てられる
4. 一度植え付けると2〜5年収穫できる
5. 病害虫の被害が比較的少なめ

それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1. 寒冷地でも育てられる

みょうがは比較的寒さにも強く、地下茎は休眠して冬越しできるため、北海道や東北地方などの寒冷地でも育ちます。実際、北海道二海(ふたみ)郡八雲町では十数軒の農家がみょうがを栽培しています。
しかし、霜が降りる真冬は植え付けに適したシーズンではありません。プランターで栽培する場合も同様です。寒冷地では4月が植え付けのシーズンになり、暖地に比べると収穫時期も1〜2カ月遅くなります。

2. プランターや鉢を使い小さなスペースでも育てられる

みょうがはプランターでの栽培も可能なので、畑や庭がなくても、小さなベランダのような場所でも育てられます。その方法は後ほど紹介しますが、みょうがを栽培するためのプランターは深さ25〜30センチあれば大丈夫で、表面積が大きめのものがよいでしょう。

3. 日当たりの良くない場所でも育てられる

先述の通り、みょうがは日陰でも育ちます。建物や木々などの陰になってしまう場所を有効活用できるでしょう。逆に日当たりの良い場所では、遮光ネットなどを使用して直射日光をさえぎる必要があります。

4. 一度植え付けると2〜5年収穫できる

みょうがは多年草です。順調に生育すれば2〜5年間、収穫することができます。毎年植え替える必要はないという点も初心者向きと言えますが、生育環境によっては2年ほど経つと根が混み合い弱ってきます。そのため、地植えでもプランターでも、植え替えたり、株分けしたりします。

5. 病害虫の被害が比較的少なめ

みょうがは病害虫の被害が少ないので、植え付けがうまくいけば収穫できる可能性が高いと言えます。
しかし、全く病害虫の被害を受けないというわけではありませんので、異変を見つけたらすぐに対処することをおすすめします。具体的な対策については後述します。

みょうがの地下茎を購入できる場所

みょうがの地下茎。苗で販売しているケースもある

ここまで見てきたように、みょうがは種ではなく株分けされた地下茎や苗を植えて育てるのが一般的です。スーパーなどで売っているみょうがを植えても育ちません。種苗店や園芸店、ホームセンターなどで、みょうがの地下茎を購入することができます。

1. 種苗店・園芸店・ホームセンター

みょうがは年に2回植え付けができると紹介しました。地域にもよりますが、秋植えであれば9〜10月あたり、春植えであれば2〜4月あたりに園芸店やホームセンターで販売されている地下茎を購入できます。店舗で購入するメリットは、実際に見て選べることです。太くてしっかりしたもの、大きいものがおすすめです。

2. 通販

訪れたホームセンターなどでみょうがの地下茎を扱っていない場合、または近隣にそういった店舗がない場合、通信販売でも購入可能です。種苗店や園芸店などの通信販売のほか、さまざまなショッピングサイトで販売しており、ネット上のフリマでも見かけることがあります。手に取って確認できないので、信用できそうなところで購入しましょう。

家庭菜園で地植えする場合、周辺環境への配慮が必要

みょうがは越冬し、地下茎で増えていく

小さな区画の家庭菜園を借りている場合や、他人の土地と畑が接している場合には、みょうがの地植えには注意が必要です。注意点とともにその対策を紹介します。

1. 地下茎の対策として、壁や仕切りを作る

みょうがの地下茎は横方向に広がっていくので、隣人の土地や畑にまで伸びていってトラブルになることも。そのため、地下茎を伸ばしたくない場所に壁や仕切りを作る必要があります。仕切りの素材は、木材やプラスチック、不織布の防草シートなど、地下茎が通り抜けないものを選びましょう。壁を作りたい場所を掘り起こし、壁となる素材を埋めるのは手間がかかりますが、トラブルを回避するためには必要な対策です。

2. 草丈が高いので、周りに植えるものに注意

夏場になると、みょうがの地上部分の茎や葉は40〜100センチまで成長します。あまり広くない場所の場合、ほかの植物の日当たりを邪魔してしまう可能性があります。そのため、みょうがの周りに植える野菜などには注意してください。日光不足で発芽できなくなるような種などは、みょうがの周辺に植えない方が無難です。

3. 責任を持って、地下茎を管理する

連作を避けるためにみょうがの地下茎を全て掘り起こしてみると、思ったよりもみょうがが広範囲に広がってしまっていることがあります。その場合は丁寧に地下茎を掘り起こしましょう。力ずくで引っこ抜くと地下茎が地中に残ってしまい、翌年もみょうがが生えてくるかもしれません。初心者が育てやすい野菜は、生命力が強いものも多いので、責任を持って育てましょう。

みょうがを地植えして栽培する場合

みょうがを畑や庭などに植えて栽培するときの流れを紹介します。今回は8つに分けて見ていきましょう。ここで紹介する方法が全てではありませんが、参考にしてみてください。

1. 土づくり
2. 植え付け
3. 水やり
4. 追肥
5. 収穫
6. 手入れ
7. 植え替え
8. 株分け

1. 土づくり

みょうがは肥沃で水はけの良い弱酸性~中性の土を好みます。土壌が酸性に傾いている場合には、地下茎を植える2〜3週間前に、石灰などアルカリ性の資材をすきこんでおきます。アルカリ性のものを肥料分と一緒にまくとアンモニアガスが発生するので、1週間ほど待ってから堆肥(たいひ)や化成肥料を畑にすき込みます。肥料は、市販の窒素・リン酸・カリが均等に入ったものを使用します。
有機栽培の場合は、カキ殻などの有機石灰、完熟した腐葉土や堆肥を使いましょう。

2. 植え付け

株分けされたみょうがの地下茎を準備して、入手後できるだけ早めに植え付けます。株間は15センチ以上、深さは5センチ程度を目安として、植えたい場所に穴を開けます。そこに2〜4芽ついた地下茎を、芽が上にくるように置いて土をかぶせます。畝を作った方が水はけがよく、2条植えする場合は条間を30センチ以上確保します。

3. 水やり

みょうがは水不足により障害を起こすので、雨が少ないときにはしっかりと水やりをします。半日陰になるような場所に植え、直射日光は当たっていないと想定していますが、土が乾かないよう注意が必要です。一方、水はけが悪いのも問題なので、水がたまるような場所は避けましょう。

4. 追肥

みょうがの芽が伸び始めた頃、および草丈が20〜30センチになった頃に追肥を行い、成長を促します。そのほか、本葉が2〜3枚になった頃と、本葉が7〜8枚になった頃に追肥をするという目安もあります。いずれにせよ、各肥料の使用方法に従い、適切な量を与えるのがポイントです。

5. 収穫

みょうがの花蕾は地上に出てきて開花するので、つぼみの状態で収穫しましょう。花が咲いてしまうと、みょうがらしい風味や食感が落ちます。つぼみの付け根をハサミで切るか、手でねじるだけで簡単にとれます。

6. 手入れ

収穫後の秋から冬にかけて、地上部分の茎や葉は自然に枯れるので、そのままにしておけば大丈夫です。土壌の保湿や養分という観点からも、そのままにしておいた方が良いでしょう。冬場も土の中で地下茎が休眠している状態なので、土が完全に乾燥しないような対策をしましょう。

7. 植え替え

みょうがの植え替えに関しては「2年に1度」「3〜4年に1度」など見解が分かれるところです。地下茎が混み合ってきたら行えばいいので、2年目、3年目、4年目のみょうがの質や収穫量を比較して、前年より良くないと思ったら植え替えればいいでしょう。
植え替えは、芽が動き始める2〜3月に行います。土から地下茎を掘り起こして、土を払い落とし、細い部分や弱っている部分を切り落として別の場所に植えます。

8. 株分け

より栽培面積を増やしたい場合など必要に応じて、株分けも行います。土を払い落とした地下茎を、15〜20センチに切り分けて、大きさをだいたいそろえます。最初にみょうがの地下茎を入手した時の状態を思い出して、目安にすればよいでしょう。
また、地上部分の茎や葉が混み合っているのを解消したいなら、ハサミで切って間引きすれば大丈夫です。

みょうがをプランターで栽培する場合

みょうがをプランターに植えて小さなベランダなどで栽培するときの流れを紹介します。こちらも8つに分けて見ていきましょう。ここで紹介するのは一例ですが、参考にしてみてください。

1. プランターと土の準備
2. 植え付け
3. 水やり
4. 追肥
5. 収穫
6. 手入れ
7. 植え替え
8. 株分け

1. プランターと土の準備

みょうがを栽培するためのプランターは深さ25〜30センチあれば大丈夫で、表面積が大きめのものがおすすめです。水はけも重要なので、プランターの底に軽石などを敷き詰めておくとよいでしょう。
プランターに入れる土は、園芸店やホームセンターで野菜用の培養土を購入するのが一般的です。腐葉土などが含まれた、有機質が豊富な土を使用しましょう。また、みょうがの地下茎を入手したらできるだけ早く植え付けたいので、地下茎よりも先に準備しておきます。

2. 植え付け

地植えの場合と同じく、株間は15センチ以上、深さは5センチ程度を目安として、植えたい場所に穴を開けます。そこに2〜4芽ついた地下茎を、芽が上にくるように置いて土をかぶせます。土の乾燥を避けたいので、麦わらやもみ殻、腐葉土などをかぶせるとよいでしょう。

3. 水やり

ベランダには屋根や雨よけが付いていることが多いので、日々の水やりは欠かせません。また、エアコンの室外機から出てくる風などで土が乾燥してしまう可能性があるので、プランターの置き場所にも注意します。麦わらなどをかぶせている場合も、その上からじょうろなどで水をやれば大丈夫です。

4. 追肥

プランターでの栽培の場合、水やりで土の養分が流れやすいため、しっかり追肥をしてみょうがの成長を促します。化成肥料や液体肥料を使用する時は、その肥料に記載されている使用方法に従いましょう。麦わらなどをかぶせている場合は、その上から追肥して問題ありません。液肥なら、水やりの際に適宜行うとよいでしょう。

5. 収穫

収穫も地植えの場合と同様で、みょうがのつぼみを収穫します。花が咲いてしまうと、みょうが独特の風味や食感が落ちるので、つぼみが出てきたら早めに付け根をハサミで切るか、手でねじりとり、水洗いで土を落とします。ベランダで栽培するメリットは、収穫してすぐに調理できることでしょう。

6. 手入れ

プランターの場合も、収穫後の秋から冬には地上部分の茎や葉が自然に枯れるので、そのままにしておけば大丈夫です。完全に枯れた後は、腐葉土などの肥料を土の上に乗せて、たまに水をやって、湿った状態を保ちます。放置して完全に土が乾燥してしまうと、翌年にみょうがの芽が出てこないかもしれません。

7. 植え替え

プランターでみょうがを栽培する場合は、2〜3年に1度の植え替えが目安となります。芽が動き始める2〜3月に地下茎を掘り起こして、土を払い落とし、細い部分や弱っている部分を切り落として植え替えましょう。数年使用した土は力が落ちているので、新たに野菜用の培養土を準備して、同時にプランターの底に敷き詰めた軽石も交換することをおすすめします。

8. 株分け

植え替えのタイミングと同時に株分けも行うとよいでしょう。土を払い落とした地下茎を15〜20センチに切り分けて、だいたい同じ大きさにします。順調に育っていれば株は増えるはずなので、いくつかのプランターに分けたり、前よりも表面積が大きいプランターに植え替えるのもよいでしょう。

収穫後のみょうがの保存方法

収穫したみょうがが使いきれなくて余ることも。でも上手に保存すれば長く楽しめます。冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存しましょう。

まるごと冷蔵庫で保存する場合

冷蔵庫の中は乾燥しやすいので、みょうががしなびてしまわないように、乾燥から守って保存する必要があります。
よく洗って汚れを落としたみょうがをぬらしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫に入れれば、10日ほどは新鮮さをキープできます。キッチンペーパーは1~2日に1度交換して、傷みがないかチェックしましょう。

また、保存容器にみょうがが浸るくらいの水を入れて、しっかり密閉して冷蔵庫で保存する方法もあります。水は2日に1回は替えましょう。

まるごと冷凍庫で保存する場合

長期保存なら冷凍庫が良いでしょう。
みょうがはよく洗って汚れを落とし、しっかり水けを取った後、ラップでぴっちりと空気が入らないように包みます。そのあとにジッパー付きの冷凍用保存袋などに入れて冷凍庫に入れましょう。保存は2カ月が目安です。
解凍したみょうがは、加熱調理やピクルスなどに向いています。

小分けにして冷凍すれば使いやすい

薬味として使うことが多いみょうがは、カットして使いやすい分量に小分けして冷凍すれば、食卓に出しやすく便利です。
よく使う形(小口切りや千切り)にカットして、いつも使う分量ごとにラップをして、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れておきましょう。凍ったままトッピングにも使えます。

甘酢漬けでの保存も可

みょうがは甘酢漬けにして冷蔵庫に入れておけば、2カ月ほど保存しておいしく食べられます。

みょうがの甘酢漬けの作り方
鍋にお酢100ミリリットル、砂糖大さじ3杯程度、塩少々を入れ、火にかけてひと煮立ちさせて粗熱を取り、甘酢をつくります。味は好みで調整してください。みょうがはしっかり洗って傷んだ根元などを切り落とします。密閉容器にみょうがを入れて粗熱を取った甘酢を注ぎ、1晩以上漬け込めば完成です。

みょうがの甘酢漬け

みょうが栽培についてよくある質問

地上部分の茎や葉も、適度に間引いた方が良い

ここでは、みょうがの栽培について、よくある質問とその回答を2例、紹介します。

Q.葉っぱばかりで実ができないのはなぜ?

地植えでも、プランターや鉢でも、みょうがが実らない原因は、

  • 土が乾燥している
  • 直射日光が当たっている
  • 風通しが悪くなっている
  • 病気にかかっている

に当てはまるケースが多いようです。

土の乾燥を防ぐには、麦わらやもみ殻で土をおおうのが一般的です。ホームセンターやショッピングサイトなどで「敷きわら」として販売しています。代用品を使う場合は、みょうがの花蕾の邪魔にならないもので試してみましょう。

もし、半日陰がない場所でみょうがを育てるのであれば、遮光ネットを利用するのがおすすめです。

また、2年目以降は地上部も混み合って、風通しが悪くなっていることもあります。その場合、茎や葉をハサミで適度に間引きするなどの対策をしてみるとよいかもしれません。

さらに、水はけが悪いと根茎腐敗病という病気になる可能性もあります。根が腐っていたり、地上部分の茎や葉が変色して枯れてしまったり、土の表面に白いカビのようなものが生えていたら、病気を疑ってください。病気の伝染を防ぐためにも、その株は廃棄して、薬剤を使用します。
※ 薬剤に関しては、販売店等に相談することをおすすめします。

Q.植え替え・株分けに最適な時期はいつ?

栽培するエリアが寒冷地なのか、中間地なのか、暖地なのかで適切な時期が変わります。どの地域でも、暖かくなり始め、みょうがの芽が動き出す頃が良いでしょう。地域別の適期は以下の通りです。

  • 寒冷地:4月
  • 中間地:3月中旬〜4月中旬
  • 暖地:2月中旬〜3月

植え替え・株分けの仕方は、まず地下茎を掘り起こして、土を払い落とし、細くなり弱っている部分を切り落とします。そのあと15〜20センチ、または芽が2〜4つ含まれるような長さに切り分けます。株分けしたみょうがの地下茎は、できるだけ早めに植え付けましょう。

まとめ

みょうがの栽培方法について、お悩みは解決できたでしょうか?

みょうがは初心者でも栽培しやすく、畑や家庭菜園がなくても、ベランダのプランターや鉢でも育てることができます。栽培時のポイントは「半日陰で栽培する」「土の保湿が大切」「水はけや風通しにも注意する」ということでした。北海道から沖縄まで栽培可能なので、自分で育てたみょうがを味わってみたい人は、ぜひチャレンジしてください!

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  1. マイナビ農業編集部(勇崎) より:

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