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トキを育む環境保全型農業!就農するなら自然豊かな佐渡島、独自のフォロー体制に熱視線

トキを育む環境保全型農業!就農するなら自然豊かな佐渡島、独自のフォロー体制に熱視線

「トキと共生する里山」として、日本で初めて世界農業遺産(GIAHS)に登録された新潟県・佐渡島。自然豊かな環境を生かした環境保全型農業が息づく同地では、農業の知識や経験に不安のある人でも就農できるよう、関係各所が全力で応援するサポート体制があります。高校の講師から農家へ転身した方のリアルな声とともに、佐渡島における就農の魅力をお伝えします。

2/25・農林水産FESTに新潟県特集ブースがやってくる!

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“トキとの暮らし”を追求した佐渡島 海山双方の楽しみと、全国的にも珍しい「生きものを育む農業」

日本海に浮かぶ離島・佐渡島は、人口約5万1000人余りの島です。面積は約855平方キロメートル、海岸線は約280キロメートルあり、東京23区や淡路島の約1.5倍の大きさで、沖縄本島に次いで日本で2番目に大きい島です。

気候は海洋性で、四季折々の変化を楽しめます。対馬暖流の影響を受けるため、新潟本土と比較すると夏は-2℃と涼しく、冬は+2℃と暖かいため、過ごしやすい気候。寒暖両系の植物境界線である北緯38度線が島の中央を通過しているため、南北両系の植物が自生するなどのことから“日本の縮図”と呼ばれることもあります。

農業は水稲を中心に、おけさ柿、ル レクチエ、りんごなどの果樹栽培が盛ん。また古くから“幻の牛”といわれる佐渡牛や和牛子牛生産などの畜産業にも取り組んでいます。

漁業においては、加茂かも湖や真野まの湾で育てられる牡蠣や、日本海の荒波が育むブリ、カニ、甘えび、のどぐろなどが水揚げされ、まさに海産物の宝庫と言えます。

生物多様性に満ちた自然豊かな環境である佐渡島は、特別天然記念物に指定されているトキの生き生きとした姿を目にすることができる場所でもあります。

農薬や化学肥料の使用を通常の5割以上減らすだけでなく、トキを中心とした豊かな生態系を守り生きものが暮らしやすい水田環境を培ってきたことが評価され、2011年6月、日本初の世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。

山も海もどちらの魅力も堪能でき、「りんごからみかんまで」を栽培できる日本でも特異な自然環境。
そして、トキとの共生を追求した先に至った“生きものを育む農法”といった、佐渡島でしかできないことに全国から熱視線が注がれています。

農業への憧れを叶え、教壇からトキが訪れる圃場へ 水稲・ブドウ農家の山田祥寛さん

そんな佐渡島の唯一無二の魅力に惹かれて、異業種から就農を志す人もいます。

佐渡市両津地区で水稲と果樹の栽培に取り組む山田やまだ祥寛やすひろさんも、その一人です。(※祥=正式表記は旧字体)

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2022年4月に就農した山田祥寛さん(28)

佐渡市出身の山田さんは、北海道の大学で農業を学んだ後、島内の農業高校で講師を3年間務めました。授業でGIAHSを取り上げるなかで、生物多様性や環境に配慮した佐渡ならではの農業の魅力を再確認し、自ら農業を営むことを決意したそうです。

「学生時代は、北海道のような広大な土地を活かした大規模農業に興味がありました。しかし佐渡に戻り、たとえ小規模でも、野生のトキと共生するような自然に配慮した農業をやってみたいと考えるようになったんです」。

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トキが田んぼを訪れる佐渡島。「仕事はやりがいがありましたが、佐渡の農業体験が特別楽しく、農業一本でいこうと決めました」と山田さん

実家は兼業農家でしたが、自らは農業一本、つまり専業農家を目指したことから、より実践的な農業技術や農業経営の知見が必要と考えました。そこで佐渡市役所で新規就農者向けのパンフレットを探して連絡したところ、新潟県の出先機関である佐渡地域振興局がパイプとなって、地域の関連農場や先進的な農家を親身になって紹介してくれたそうです。

先輩農家のもとで2年間実践的な研修を重ねた後、2022年4月に稲作を経営の柱とした農家として独立し、果樹では柿30a、シャインマスカット3aの栽培をスタート。まだ苗木の状態ですが、ぶどう17a、ル レクチエ15aも手掛け始めました。水稲栽培では一部、農薬を使用しない自然栽培にも取り組むなど、研修を生かして精力的なチャレンジを続けています。

「独立後は、すべて自分で考えて動かなければなりません。大変な一方で、自分のペースで進めることができるのは農業の魅力のひとつです。春と秋は忙しいですが、昼は農作業、夜は趣味のゲームを楽しむなど、メリハリをつけています」。

また、研修後も続く関係によって就農1年目のいまが支えられていて、お悩みは研修先の先輩農家に電話で相談しているそうです。
さらに“幻の洋梨”とも称されるル レクチエの栽培については、島内の「洋なしジョイント研究会」という同種を栽培する農家の有志会に参加。参加者同士で気さくに栽培技術の情報を交換し合い、島内のあたたかな横のつながりにも助けられていると山田さんは話します。

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佐渡島で栽培が盛んな高級洋梨、ル レクチエ。近年需要がますます高まっている

そんな就農1年目を謳歌する山田さんから、佐渡での就農を検討する方に向けてのメッセージをもらいました。
「農業機械は高額なため、就農については経済面が心配でした。しかし佐渡島には、佐渡地域振興局、佐渡市、JA佐渡、羽茂農業振興公社などの各団体がしっかり連携して、就農後まできめ細やかにサポートしてくれます。補助金情報も詳しく教えてもらえるため、少しでも関心があれば一度窓口を訪ねてほしいです」。

最後に、農業のモチベーションについて尋ねました。
山田さんの栽培するシャインマスカットは、直売所や島内外の知人にも販売しており、「『美味しかった』という声をいただくと、来年はもっといいものを作ろうとモチベーションが高まります。そして、やっぱり日々トキの姿が目に入る、景観の美しい場所で働ける暮らしが最高です」と笑顔を見せてくれました。

知識や地縁がなくても安心 関係各所の密な連携体制と充実した就農支援

山田さんのほかにも、祖父母が佐渡島に住んでいたことに縁を感じて東京からIターンした男性や、夫と小さなお子さんと共に長野県から移住した女性など、佐渡島への新規就農はさまざまなケースがあるそうです。

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長野県から移住した東京都出身の女性は、現在研修中。令和5年6月に柿とシャインマスカットの栽培で就農予定

就農希望者それぞれのニーズに合わせたオーダーメイドの研修を目指しているのが、JA佐渡独自の就農研修制度。
同制度では、3年間JA佐渡の職員として働きながら生活費の心配をすることなく、将来的な就農に向けた実践的な知識と技術を身に付けることができます。佐渡島内の関連農場、先進農家なども研修で訪れることがあり、自分の就農スタイルを模索することができることも特徴です。

自身も大阪府からの移住者だというJA佐渡・営農振興部の藤井真衣さんからは、「移住就農は人生をかけた大きな決断です。不安もあると思うので、農業に限らずどんなことでも相談してください」と心強い言葉をいただきました。

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就農者を対象に行われた農機のメンテナンス講習や出荷場の見学

また羽茂はもち農業振興公社では、次世代人材支援として、国の補助事業を活用した農業研修を行っています。
研修中の2年間は居住用の住宅を提供するほか、農地の貸し出しや、農業機械の格安リースなど、就農希望者の初期投資が抑えられるようサポートしています。

同公社の笠井富夫さんからは「佐渡の人は面倒見が良いので、農業を志す人は安心してお越しください」とコメントいただきました。

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研修参加時の状況は人によってさまざま。実現可能な農業経営か、親身に相談に応じてもらえる

山田さんのエピソードや関係各所が連携を密にとっていることから、佐渡島内の農業関係者は互いを気にかけ合う、助け合いの精神があるのが感じられます。

それを象徴するのが、島内で就農相談があった場合に農業関係機関で共有される「新規就農相談カード」。このシステムで共有された情報をもとに、農業体験の提案や適切な機関への紹介などがなされるため、農業の知識や地縁のあるなしにかかわらず、自分にとってベストな就農への第一歩を踏み出すことができます。

佐渡地域振興局の芹田洸希さんは「佐渡にはたくさんの可能性があります。就農の理想を持つ、想像するだけでなく、まずは情報収集をしっかり行いましょう。私たちもサポートします」と話していました。

研修から就農後まで充実したサポート体制が用意されている佐渡島。
2023年2月25日に新宿で開催される「農林水産FEST」には新潟県特集ブースが設置され、JA佐渡なども出展します。
担当者に直接相談できる貴重な機会です。佐渡島の就農に関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

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【お問い合わせ】

●佐渡島での就農支援策に関するお問い合わせはこちら

佐渡市 農林水産部 農業政策課
住所:新潟県佐渡市千種232番地
TEL:0259-63-5117
佐渡地域振興局 農林水産振興部 普及課
住所:新潟県佐渡市中興684番地(農政庁舎)
TEL:0259-63-3185

●JA佐渡就農研修制度に関するお問い合わせはこちら

JA佐渡 営農振興部 営農振興課
住所:新潟県佐渡市金井新保44番地1
TEL:0259-63-3106(8:30~17:00 土・日・祝定休)

●羽茂農業振興公社での研修に関するお問い合わせはこちら

公益財団法人 羽茂農業振興公社
住所:新潟県佐渡市羽茂本郷384番地5
TEL:0259-88-3559
ホームページはこちら:https://www.hamochikousya.com/

●新潟県全般の就農に関するお問い合わせはこちら

新潟県 農林水産部 経営普及課
住所:新潟県新潟市中央区新光町4番地1 新潟県庁行政庁舎9階
TEL:025-280-5300

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