家庭菜園でもっと使いやすく、人気のフリーホールマルチを改良
畝の表面を覆うシート通称「マルチフィルム」には、さまざまな効果があります。たとえば、土壌の水分保持、地温の調整、雑草や病害虫の防除、肥料や農薬の流出防止など。家庭菜園の生育不良や病害虫の被害などの悩みも、マルチで解消できるかもしれません。作物の収量アップや品質向上を期待して知っておきたいのが、マルチの選び方です。
マルチの主流は、通称「タマネギマルチ」と呼ばれる穴あきマルチ。仕様は95cm幅・株間15cm・5列配置で「9515」と呼ばれています。タマネギと同じ株間15cmで定植するニンジン、ホウレンソウなどにも使えます。
そこからさらに、1畝にもっといろいろな作物を植えたいという家庭菜園のニーズに応えて、好きな穴をミシン目で切り取って使える3列ちどり穴配置の「フリーホールマルチ」を岩谷マテリアル(Iwatani/イワタニ)が開発。20年来のロングセラーとなっています。
ただ、タマネギマルチ(9515)では裾幅が狭くて畝立てが難しく、従来のフリーホールマルチは穴数が少なくてもの足りないなどの悩みも。そういった声に応えて、岩谷マテリアルがフリーホールマルチを大幅にリニューアル。2つのマルチのいいとこ取りを実現した、この春発売の「新フリーホールマルチ」のポイントを見ていきましょう。
改良ポイント①タマネギ、トマト、ブロッコリーも、1本であらゆる野菜に対応
「新フリーホールマルチ」は穴の配列が特徴的です。仕様を95cm幅・5列の“ちどり”配置にしたことで、作物ごとに異なる株間に対応できるようになりました。これによって1畝に好きな作物を混植することができます。何を植えようか迷っている、いろいろな野菜を少しずつ作りたい、そんなときもこれさえあれば解決です!
ちなみに、作物に適した株間がわからなくても、商品に同梱されたラベルで確認しながら定植できます。
\用途に応じたカラー展開/
改良ポイント②畝立しやすい!95cm幅・5列でも十分な裾幅を確保
従来のタマネギマルチ(9515)は、1畝に5列を並列配置していたことで裾幅が短くなっていましたが、「新フリーホールマルチ」では5列をちどり配置にすることで裾幅18.5cmを実現しました。しかも、裾幅が広いにもかかわらず、タマネギマルチ(9515)と同等の直径15cmの生育領域は確保されています。
裾幅に余裕があることで、初心者にも畝立てしやすい仕上がりになっています。畝を少し高くすることで排水性を高め、根腐れ防止も期待できます。
\用途に応じたカラー展開/
改良ポイント③総穴数は従来品の1.6倍、使わなかったミシン目穴を有効活用
「新フリーホールマルチ」(幅95cm・長さ50m)は、1本あたりトータル1600株を植えることができます。先述の通り、穴の数が増えても、生育領域もしっかり確保されています。穴は必要に応じてミシン目でめくれるので、メインの作物の隙間にコンパニオンプランツを植えたり、穴を少しだけめくって追肥をしたりと活用できます。
コンパニオンプランツとは?
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで双方にメリットがある植物です。
たとえば、トマト、ピーマンなどのナス科の作物とマリーゴールドを一緒に植えるとセンチュウ類を抑える働きが。トマト×バジルは土中の水分調整、ナスタチウム×キャベツやブロッコリーはアブラムシ除けに効果が期待されています。
\用途に応じたカラー展開/
改良ポイント④自社工場で国内生産、ミシン目穴 がペリッとめくれる独自製法
ミシン目穴も、めくりやすく改良されました。実は「めくりやすさ」と「破れにくさ」の両立は技術的に難しく、「めくりやすさ」のみを追求すると強く引っ張った時に勝手に破れてしまったり、「破れにくさ」のみを追求するとめくるときに周囲の素材まで一緒に破ってしまうなど、相反する課題があります。
そこを、自社工場の技術陣が試行錯誤の末、ついにストレスなくペリッとめくれるミシン目穴を実現しました。取材陣も実際にめくらせていただきましたが、少しの圧で気持ちよくめくれ、全ての穴を開けたい時もストレスなく作業ができると感じました。
\用途に応じたカラー展開/
さらにおすすめポイント!目的や悩みに合わせて選択できる黒・白黒・シルバーの3色展開
マルチといえば黒が基本色ですが、用途に合わせて白黒、シルバーを使い分けるともっと効果的に使うことができます。目的別の使い分け方についてご紹介します。
まず、昨年の家庭菜園の成績を振り返ってみてください。
夏にトマトを枯らしてしまったなら、白黒を試してみる価値があります。白色面を表にして使うことで、熱を反射して地温の上昇を抑え、猛暑で遅れた生育を取り戻すことにつながります。
気温が低い時期は、黒面を表にリバーシブルで使って熱を集めるという裏技もあります。
ナスやダイコンでアブラムシに悩まされたのなら、シルバーを試してみてください。シルバー面が太陽光を乱反射し、アブラムシやアザミウマ類への防虫効果が期待できます。
独自の5列ちどり穴配置で、あらゆる野菜を自由自在に
「今回のリニューアルで自信作ができました」と、岩谷マテリアルの担当者も納得の「新フリーホールマルチ」。最大のポイントは穴配置。汎用性の高い「タマネギマルチ」と、作物に応じて穴あけできる従来のフリーホールマルチのいいとこ取りを実現しました。95㎝幅・5列ちどりは3色展開。最大2300株まで植えられる135cm幅・7列ちどりの黒マルチもあります。
より使いやすい穴の配置、十分な穴数と裾幅を確保し、あらゆる野菜の組み合わせでの少量多品目栽培に対応しているため、家庭菜園の楽しみを増やしてくれます。使いやすさは、一足先にモニター使用した園芸誌編集者も認めています。
さらに、商品のラベルもリニューアルされました。マルチの使い方、各種マルチの効果、野菜ごとに必要な株間と植え方も記載されているので、初めてマルチを使う方も安心です。
待ちに待った春植えシーズン。今年は「新フリーホールマルチ」を使って栽培の腕をあげて、いろいろな作物をおいしく楽しく作りましょう。
「新フリーホールマルチ」は、お近くのホームセンター、JA、専門店にお問い合わせください。
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お問い合せ
岩谷マテリアル株式会社
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