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世代間ギャップを超える!組合員に寄り添った現場起点のデジタル化

世代間ギャップを超える!組合員に寄り添った現場起点のデジタル化

農業者の高齢化は一般的な日本社会よりも進んでいると言われ、特に地方に拠点を置くことの多いJAでは若手もいる一方で、多くの農家組合員は高齢者というのが一般的です。そんな幅広い年齢層の組合員を抱えるJAのデジタル化・DX化は、いかに負担を小さくしながら異なる世代の組合員のメリットを最大化するかが重要となっています。今回取り上げるJA太田市は、まさにそういった課題を抱えながら『nimaruJA(ニマル)』を使い、情報配信のデジタル化に取り組んでいるJAですが、幅広い世代の組合員がそれぞれ異なる意見を持っている中で、どのようにデジタル化を進めているのかについてご紹介します。

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デジタル化を求める若手の組合員と多数を占める年配の組合員。両者の間に立ちデジタル化が進まない現状

群馬県の南東部に位置し、標高30mから100mの穏やかに傾斜した大間々扇状地が特徴的なJA太田市は、利根川水系の豊かな水や年間を通して安定した日照時間、水はけの良い平坦地といった、さまざまな園芸作物が栽培するために適した環境が揃っている。
そんなJA太田市では米麦を中心にネギやホウレンソウ、小玉スイカなど多彩な野菜類、さらには畜産物など様々な農畜産物が生産されており、中でも藪塚は全国でも有数の小玉スイカの名産地として知られる。

今回、『nimaruJA』を活用することで解決しようとしている情報配信のデジタル化については以前から若手組合員の声もあって市況に関してはメールでの配信を行っていた。しかし、スマホが普及した現代ではメールよりもLINEなどのSNSアプリの方が利用者が多く、これまではメールを利用していた人であってもスマホに変えると家族や友人とのコミュニケーション手段がSNS中心に変わり、メールはほとんど見なくなるということも起きている。

そういった状況の中で、より多くの組合員へデジタルツールを使って情報を届けるため、当初は他サービスの導入を検討していたが、農業現場向けに作られたサービスではないため、使いづらさを感じていた。

『nimaruJA』はLINEを使って利用するサービスのため、組合員にとっては世代に関係なく広く受け入れてもらいやすい作りになっている一方で、農業現場向けサービスという特徴もあり、JA職員にとってはFAXやメール、他のサービスではできなかった組合員との柔軟なやりとりが可能となる。JAとしては他サービスの利用を始めようとしているところだったが、nimaruJAをより使い勝手の良いサービスだと判断し導入を行った。

農業現場に特化したコミュニケーションツールのため、痒い所に手が届く

以下、JA太田市営農部販売課宮澤さんへの『nimaruJA』導入に関するインタビュー内容となります(インタビュアーは『nimaruJA』を運営する(株)kikitori福士)。

福士:nimaru(にまる)導入前のJA様の課題について教えてください。

当JAは以前から若い組合員さんを中心に「もっと迅速に情報が欲しい」という意見が多く、そうした声を受けて日々の市況の配信をメールで行っていました。

しかし、市況の配信以外は書面による情報配信だったため、組合員さんへタイムリーに情報を伝えることができず、予てより組合員さんから意見をいただいていました。

ただ、若手の組合員さんから活発な意見がある一方で、年配の組合員さんも多い当JAの事情を考えると、新たに何か取り組みを行うにしても便利さと使いやすさの両方を兼ね備えた方法であることが必須でした。

福士:システムを選定される際には、他社の製品とも比較検討されたのでしょうか?

使いやすさを重視していくつかのサービスを比較、検討しました。当初はnimaruとは別のサービス(コミュニケーションサービス)の試験導入を検討していたのですが、私たちのような農業現場向けに作られたシステムではなかったため、部会ごとのグループ分けができない、組合員さんと個別のやり取りができない等、実際の農業現場での使いづらさも感じていました。

福士:そうしたサービスと比較した際にnimaruを選んでいただいた理由について教えてください。

まず、スマホアプリで最も普及しているのがLINEであるため、LINEを窓口にしたnimaruであれば多くの組合員さんが手軽に使い始めることができるのではないかと考えました。

また、nimaruは農業現場向けに作られたシステムのため、先ほど挙げた部会などのグループ分けや組合員さん個人単位でピンポイントに情報を配信したり、やり取りができる点が大きかったです。

さらに、LINEという組合員さんなども使い慣れたサービスを活用できる一方で、情報のセキュリティ面でも配慮された仕組みという点も検討にあたり評価が高かったです。LINEはあくまでも窓口でしか利用していないため、当JAとの間でやり取りされる情報やデータはLINE上には一切残っておらず、nimaruのシステムの中でJA側で管理できるというのが農協という組織で利用する上では重要なポイントだと思います。

組合員さんにとっても、仮にスマホを失くされたり、スマホを変えてLINEアカウントを変えたりしたい場合でも、JA側で再度招待をしてあげれば過去のやり取りも問題なく見ることができますし、職員や組合員さんの間でLINEのアカウントが晒されることもないため、セキュリティ面を心配する組合員さんにとっても理解してもらえると考えました。

福士:導入前に不安だった点はありますか?

これは多くのJAさんにも共感してもらえることだと思うのですが、年配の組合員さんもいる中で手軽に始められるとはいえ、どのようにnimaruのようなデジタルツールのことを組合員さんへ周知して、理解してもらうのかというのが最大の懸念点でした。

便利なものではあるため使い始めてもらえれば浸透するとは考えていたのですが、出荷シーズンの真っ最中で日々多忙な組合員さんに対して新しい取り組みを、しかも年配の組合員さんが比較的苦手とされているデジタル化の取り組みであるため、この時期の導入を進めるにあたり躊躇する気持ちも正直ありました。

部会ごとに導入を進め、徐々にデジタル化を拡大中

福士:出荷の時期に導入をされてみて、結果はいかがだったでしょうか?

結果的にはこのタイミングで導入してよかったと感じています。

出荷時期であれば市況の情報を毎日流すため、毎日利用することで組合員さんだけでなく私たちJAの職員も効果を実感しながら利用に慣れていくことができました。

また、組合員さんへの説明会の際はkikitoriさん(nimaruの運営会社)も朝から来てくださったため私たちだけでは説明しきれない部分をしっかり説明してくださり、そのタイミングで組合員さんの登録作業、情報配信のテストも行っていただいたため、とてもスムーズな形で取り組みをスタートをすることができました。

福士:導入後の活用状況について教えてください

nimaruは部会ごとのグループ分けができるため、まずは特定の部会から使おうと考え、ちょうど導入時期に出荷が盛んだったスイカ部会から取り組みをスタートしました。

これまでメールではありますが発信していた情報が市況の情報だったため、まずは市況の配信から行っていこうということになりました。

市況であれば基本的な文章はフォーマット化して、あとは日々の価格の部分だけを変えて発信すれば良いため、発信をする私たちJAの職員側も負担なく使うことができます。

これからはナスの部会にも利用を拡大していく予定です。
※インタビュー当時はスイカ部会のみの利用だったが、現在は露地ナス部会、露地ホウレンソウ部会でも利用中

市況はもちろんですが、営農情報など組合員さんにとってより有益な情報を発信してデジタル化の効果をより高めていこうと考えています。nimaruは部会ごとや小規模なグループごとでも始められるため、取り組みのハードルを下げることができて助かっています。

福士:今後のnimaruの活用に関する展望などがあれば教えてください。

先ほどもお話ししましたが、今後はJA内の別の部会での利用を積極的に進めていきたいと考えています。

nimaruの活用により、これまでは書面による情報配信で発生していた書類の作成にかかる時間や印刷代などの負担が一気に解消されることから、営農情報を含めてさらに組合員さんにとって役に立つ情報を積極的に発信していきたいと思います。

また、若手の組合員さんからは引き続きデジタル化を求められている状況のため、nimaruのような組合員さんにも使いやすいサービスで年配の組合員さんの考え方とバランスをとりながらうまくサービスを活用していければと考えています。

福士:貴重なお話しをお伺いさせて頂きありがとうございました。

『nimaruJA』のお問い合わせはこちら

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