農業用コンテナ、本当にプラスチックのままで良いの?
農業の現場で日常的に使われているプラスチックコンテナ。
収穫した野菜や果樹の運搬、保管をはじめ、休憩時間には椅子代わりにも使われ、圃場や作業場にプラスチックコンテナがある風景は当たり前になっているのではないでしょうか。
プラスチックコンテナは軽量で扱いやすい反面、使用頻度が増すごとに劣化で表面が細かく削れ、マイクロプラスチックと呼ばれるごみが排出されます。また、プラスチックの劣化によってできた傷やとげが、せっかく収穫した野菜や果実の表面を傷つけてしまうことも。「収穫したミカンの皮に傷ができた」「作業服にひっかかり、コンテナをひっくり返してしまった」などの経験がある方は少なくないのではないでしょうか。
また、欧州などへの輸出に取り組む生産者の中には、「生産現場でプラスチックを使わないでほしい」と指摘されたことがある方もいるかもしれません。実際、GAP(農業生産工程管理)によっては、プラスチック製品の取り扱い手順の文書化を義務づけるものもあります。
さらに、国も2021年に「農業分野から排出されるプラスチックをめぐる情勢」(農林水産省)をまとめるなど、プラスチック資材が不可欠な農業の現場においても、どうにかして廃プラスチックを減らすよう推進していることがうかがえます。
このような農業現場の課題と潜在ニーズに注目したのが、ステンレス製品の企画・販売を手掛けるスギコ産業株式会社です。
同社は、ステンレスの金属加工技術を強みとする杉山工業株式会社の国内向け販売会社として設立されました。現在は、杉山工業をはじめ新潟県燕市の金属加工メーカーとも連携し、標準品の改良・加工、新規の設計、特注品の製作にも積極的に取り組んでいます。
プロが使うステンレス製キッチンアイテムやシンク、HACCP対応製品などを主力とするスギコ産業では、外食産業や食品会社などから寄せられる声をカタチにして、「18-8ステンレスコンテナ」を開発しました。
耐久性が高く、サスティナブルなステンレスだからこそ広がる用途もある!?
18-8ステンレスとは、クロム18%、ニッケル8%配合のステンレス。
さびにくく、丈夫で、長持ちする特性から、調理の現場で広く使われている素材です。
スギコ産業の柴野英一郎(しばの・えいいちろう)さんに「18-8ステンレスコンテナ」の開発経緯をお聞きしました。
「もともとは、ホテルやレストランの業務用冷蔵庫に食品を収納する際に使われていたプラスチックコンテナが割れたり削れたりすることから、ステンレスで作れないか?と依頼されたのが始まりです」
ステンレス製品は、洗いやすく、さびにくく、耐久性が高いことが何よりの魅力。
しかし、「重量」と「価格」の面では、プラスチックコンテナにはかないません。
「ところが、ある食品工場にステンレスコンテナをご案内したところ、アサリやシジミの砂出しに使用してくださり、追加注文いただきました。そこで、このコンテナには私たちには想像できない用途があるのかもしれないと思ったんです」
その後、食品工場などからじわじわと注文が増え、最近では北海道の農業従事者からのまとまった注文もありました。
「ステンレス製は丈夫ですから、収穫した果実や野菜の加工工程などで用途が見込めるのではないかと期待しています」
例えば、収穫した果物を使ってジャムを作る時。野菜やきのこなどの加工品を作る時。家庭用のキッチン用品で例えるならボウルやバットのような、大きなステンレス容器があるとどうでしょうか。
食材や瓶の洗浄・殺菌・調理など、いろいろな場面で用途が広がりそうです。
あなたの「私なら、こう使う!」を聞かせてください
今回開発した「18-8ステンレスコンテナ」は、従来製品の課題だった重量をプラスチック製コンテナと同等になるように軽量化したモデルです。
万が一、不要になった場合はリサイクルができるため、既存のプラスチックコンテナに比べてサスティナブルであることが大きな特長です。さらに、規格品以外にも、オリジナルのサイズでのオーダーメードや名入れも相談可能です。
「私たちにとって、農業分野は未知の世界です。皆さんなら、この18-8ステンレスコンテナをどのように使っていただけるか。ぜひ、その活用方法を私たちに教えていただき、今後の商品開発に生かしたいと思っています」
食品業界のみならず、農業においても動き始めた脱プラへの取り組み。
農産物の輸出を視野に入れている経営者にとっては、身近なプラスチック製品をステンレス製品へ切り替えることも今後のアドバンテージになるかもしれません。
現在、スギコ産業株式会社では「18-8ステンレスコンテナ」を実際に使い感想を教えてくれる一次産業の事業者さんを募集中です。
アンケートにご応募いただいた方には、抽選で6名様にAmazonギフトカード5000円分をプレゼント!
さらに、モニター期間終了後にはコンテナを贈呈します。
※アンケートの受付は終了しました
農業に関わる皆さん
農産物の6次産業化に挑戦する皆さん、
SDGsを意識して海外展開を目指す皆さん、
そのほか漁業など幅広い1次産業に携わる、すべての皆さん。
率直なご意見をお待ちしています。
皆さんの「あったらいいな!」をカタチにするスギコ産業の商品開発に興味がある方は、ぜひお気軽にご応募ください。
・プラスチックや樹皮のコンテナに悩んでいた
・ステンレスコンテナに興味がある
・新規就農に当たってどんな収穫コンテナが良いのかわからない
・加工を始めるにあたって清潔感のあるコンテナを導入したい など
※アンケートの受付は終了しました
【お問い合わせ】
スギコ産業株式会社
〒959-0593 新潟県新潟市西蒲区遠藤2810-3
TEL.0256-86-3711 FAX.0256-86-2000