自分の伐った木でものづくりをしてみたい。フリーの家具職人が林業に開眼!
東近江市から斡旋された住居兼工房に暮らし、日中は地域おこし協力隊として林業振興、地域振興などに携わり、夜は家具職人として作品づくりに励む國分さん(38歳)。家具製作の手を休めて取材に応じてくれました。
━━國分さんは以前から林業に興味があったのですか?
新卒で名古屋の木工所に就職して2年ほど働いたのですが、凝り性なんでしょうね(笑)もっと技術を学びたいと退職して長野県の木工専門学校に入り直し、道具や機械の使い方から家具づくりの基本まで1年かけてじっくりと学びました。
━━名古屋から長野へ移住した後にアカデミーに入学されたのですか?
5年ほど勤めた後に独立し、岐阜県内でフリーランスの家具職人としての生活をスタートさせたんです。
ところがコロナ禍で急に仕事が途絶えた時期があり、この時に「自分で木を伐り、製材し、それを使って家具をつくりたい」という思いがふつふつと湧きあがってきたんです。気づけば林業に携われる場所をネットで検索していましたね。
地域おこし協力隊として、またアカデミー生として、林業を学ぶ日々がスタート
━━ついに『滋賀もりづくりアカデミー』と出会うわけですね。
問い合わせた市の担当者の方に「林業に興味がある。でも知識も経験もない」と相談したところ、『滋賀もりづくりアカデミー』で学んではどうかと紹介してもらったんです。
━━まったく縁のない場所で新しいことを始める不安はなかったのですか?
それに私のベースはものづくり。家具づくりの第一工程が林業だと考えるとそれに携わるのはごく自然ですし、林業を学べば木工製作のクオリティアップにもつながると考えました。
━━なるほど。ところで、『滋賀もりづくりアカデミー』ではどんな学びがあったのですか?
みんなが知識も経験もないので気兼ねせずに質問でき、講師の方々も私たちに目線を合わせ、とても丁寧に指導してくださいました。
同期とのつながりはもちろん、アカデミー卒業生とのつながり、後輩たちとのつながりもでき、私は今でも気になることがあればアカデミーに問い合わせ、学ばせてもらっています。
好きなこと、やってみたいこと×林業で人生の選択肢が広がった
━━林業と家具職人の二足のわらじは大変ではないですか?
夜は夜で自宅の工房で家具づくりに取り組んでいるのですが、今つくっているのは地域振興の場で出会った方から依頼されたもの。地域でのつながりが家具づくりへと広がり、少しずつ地域に溶け込む喜びを実感しています。
━━今後もこうした働き方を究めていくのですか?
私は今、38歳ですが、60歳になっても70歳になっても木工と林業の両立を目指し、この道を究めていくんだろうなと思っています。こうでなければと自分で自分を型にはめず、その時々でいいなと思うことや興味のあることに取り組み、自分らしい生き方ができたらいいですよね。
━━では、最後に、林業に興味はあるけれど未経験の方にメッセージをお願いします。
地域になじみやすい滋賀という環境は、新しいことを始める場所に適しているのではないでしょうか。ただし、地域に溶け込むためには自分もきちんと向き合い、誠実に接するのが重要です。
私は『滋賀もりづくりアカデミー』で林業を学び、技術を身につけ、人生の選択肢が広がったと感じています。この記事をきっかけに滋賀の林業に興味を持ち、一緒に仕事ができる仲間が増えると嬉しいです。
『滋賀もりづくりアカデミー』では毎年、受講生を募集中。國分さんのように「林業+αの半林半X」として働きたい方はもちろん、「林業一本で生計を立てたい」と考えている方も歓迎しています。
気になる方はアカデミーのHPをご覧の上、受講を検討してみてはいかがでしょうか?さまざまな卒業生のインタビューが掲載されたページもあるので、ぜひ参考にしてください。
お問い合わせ先
滋賀もりづくりアカデミー事務局
〒520-2321滋賀県野洲市北桜978-95(滋賀県林業普及センター内)
TEL:077-584-4711(平日8:30~17:15)
E-mail:kenshu@shigamori.or.jp
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