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不作の原因はガスだった! 光合成細菌培養キット『くまレッド』がレンコンの生育促進、品質向上に貢献

不作の原因はガスだった! 光合成細菌培養キット『くまレッド』がレンコンの生育促進、品質向上に貢献

全国4位のレンコン生産を誇る愛知県の中で、甘みがあって味が濃くポリフェノールが豊かで淡いピンク色が評判の“泥付きレンコン”は、鉄分の多い豊かな土壌が特長の愛西市を中心としたJAあいち海部(あま)で栽培されています。およそ130名の組合員が生産し出荷する「れんこんセンター」は愛知産レンコンの拡販やブランド化の中心として機能しています。今回はJAあいち海部の大橋円誠さん&伊藤亮太さん、レンコン農家の鷲野孝一さんに水田作物レンコンの生育促進・品質向上を促すとされる微生物「光合成細菌」を自家培養するキット資材『くまレッド』を導入したきっかけや実際に使用してみた感想を伺い、同資材の販売元である誠和アグリカルチャの水嶋浩大さんにレンコン栽培に『くまレッド』を薦める理由や使い方のコツなどを教えていただきました。

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農家の声から“レンコン不作の原因はガスにある”と確信

「“レンコン不作の原因はフザリウム菌による腐敗病”というのが10年以上前からの定説でした」。
そう話すのは、JAあいち海部北部営農センター園芸課の大橋課長です。

レンコン栽培では全国の産地同士による情報交換が盛んに行われています。
「全国の専門普及員の中でもっともレンコン技術に熱心な徳島県の沢田英司さん(農学博士)が中心となって勉強会が開かれ、フザリウム菌対策としてカニ殻(カキ殻)が配合された資材、透明シートで圃場を覆い太陽熱で土壌の殺菌消毒などを行うなど、数年かけて試したりしてきました」と続けます。

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JAあいち海部の大橋円誠さん(写真右)、伊藤亮太さん

「ところが、殺菌消毒をしても効果が出ない圃場があったり、腐敗したレンコンからフザリウム菌が検出されないという不可解な点があることを沢田先生も指摘されていたんですよ」と振り返る大橋課長。
「フザリウム菌以外にもレンコン不作の要因があるのではないか?と考えていた折に、レンコン農家の『圃場に足を踏み入れると、ブクブクとガスが湧いて出てくるんだよな』という声にハッとさせられたんです。そのガスとは根を腐らせる猛毒の硫化水素ガスと理解したからです」

ちょうどそのタイミングで閃いたのが光合成細菌を活用して硫化水素ガス対策を行うことであり、その光合成細菌を自家培養するキット資材として紹介されたのが『くまレッド』でした。

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真っ赤な液体が特徴の『くまレッド』

とはいえ、「光合成細菌なんて昔からあるものだし、レンコン栽培に液体の資材はほとんど使わないし…」と、半信半疑だったという大橋課長。『くまレッド』での自家培養に成功した後、圃場の一部が生育不良で困っていた鷲野さんにその培養物(以下『くまレッド培養物』)を提供したことが、光合成細菌の効果を実感するきっかけとなりました。

丈夫な茎葉が効果の証。ベテラン農家が驚いた光合成細菌培養キット『くまレッド』の働き

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レンコンを生産する鷲野孝一さんと奥様

鷲野さんは、レンコン農家として50年以上のキャリアを持つ地域のリーダー的存在。収穫期の8月から5月まで、奥様と一緒に掘りたての泥付きレンコンを出荷しています。

鷲野さんが生育不良で困っていた圃場の一画は、やはりガスがブクブクと湧き出る場所で、レンコンの茎葉の高さは他と比べても半分ほどしかなかったそうです。
しかし『くまレッド培養物』を投入してからは見違えるような茎葉に育ち、秋には状態のいい立派なレンコンがたくさん収穫できるようになったそう。鷲野さんは光合成細菌の効果に惚れ込み、翌年からはすべての圃場に『くまレッド培養物』を用いることを決めました。

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鷲野さんの畑から収穫した立派なレンコン

大橋課長の見立てによると、農業技術の進歩によってレンコンの植え付けもトラクターで行うようになり、除草作業も減ったことで圃場に入る回数が少なくなったのが硫化水素ガス発生の要因となっているのだとか。
また、気温が急激に上がる昨今の気候もガスの発生に大きく影響しているんだそうです。「それまでは気にしていなかった“ガス湧きがレンコン不作の原因となっていた”ことを確信しました」(大橋課長)

当初は、大橋課長自らが培養した『くまレッド培養物』をレンコン農家に提供していたそうですが、効果を実感した農家らは『くまレッド』を購入し、自家培養にトライしています。
「まれに培養がうまくいかないことがあるけれど、光合成細菌が増えはじめると真っ赤になっていく様子がとても興味深いです」と大橋課長は話します。

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『くまレッド培養物』施用の様子

根腐れの原因となる硫化水素ガスの発生を抑制。水稲にも効果抜群

ガス湧きが原因で根腐れに困る作物はレンコンだけでなく水稲もあります。水田作物農家からも高く評価されている『光合成細菌培養キット くまレッド』とはどのような製品なのかを、誠和アグリカルチャの水嶋さんに伺いました。

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誠和アグリカルチャの水嶋浩大さん

「水田から湧き出すガスには二酸化炭素、メタンガス、硫化水素ガスなどがあります。とりわけ硫化水素ガスは植物の根腐れの主たる原因のひとつと言われています。根が傷むと水と肥料の吸収が阻害され生育不良となり、レンコンでは土中での腐れや肌を黒く汚くしたり、水稲では葉の黄化が早まる秋落ちや倒伏などの原因となります。そんな減収要因となる硫化水素ガスの被害リスクを軽減するのが光合成細菌であり、光合成細菌を自家培養できる微生物資材キットが『くまレッド』です」

水嶋さんによると、『くまレッド培養物』の光合成細菌は水田で硫化水素ガスを分解するだけでなく、ガスを発生させる硫酸還元菌と競合することによりガスの発生そのものを抑制する作用があるのだそう。
更に、光合成細菌は根粒菌の様に窒素固定を行ったり、光合成細菌が作り出す成分によって作物の根が強く健やかに育つなどのメリットも専門家により指摘されています。

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新潟県のレンコン畑での生育比較の様子。『くまレッド』実証区の方が地上部の生育が旺盛なことが分かります

“自家培養したての活きの良い光合成細菌”だから、レンコンに高い効果!

「『くまレッド』のいい点は、まだまだあります」と、水嶋さんは続けます。
光合成細菌を配合した農業用資材は他にもあるのですが、多くはその細菌をいつ培養し、配合したのかが明確にはわかりません。『くまレッド』は農家さんの手元に届いてから培養するので、活性が高い生きた光合成細菌を直ぐに使うことができます。また、コンパクトな培養キットのため配送コストも安く、一般的な光合成細菌配合資材の半額以下、10aあたり980円(税別)という低コストで農家さんは水田に導入できます。

誰でも入手できる水道水※で気軽に自家培養できるのも「くまレッド」の隠れた重要ポイント。『くまレッド培養物』を圃場の四隅にまとめて投入し、光合成細菌のコロニーを圃場全体へと広げていくのが使い方のコツのひとつです。
※塩素で殺菌処理された水、他の雑菌の混入リスクがない水

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新潟・石川のレンコン畑での実証実験の結果、いずれも『くまレッド』を施用した畑の収量が増加することが分かりました

廃棄される焼酎粕(かす)から生まれた『くまレッド』

熊本県の大学発ベンチャー企業「Ciamo」が商品開発した『くまレッド』が簡単に自家培養できる秘密は、その専用エサにあります。地元の名産・球磨焼酎を作る過程で不要になる焼酎粕に着目し、水田のガス湧き軽減にもっとも働く光合成細菌を培養するためのエサとして研究を重ねた結果、光合成細菌を自家培養するキット『くまレッド』を完成させました。

厄介者だった焼酎粕を活かした光合成細菌が元気に働くことで、根腐れの恐れの少ない土壌で育った米でおいしい球磨焼酎を作るという好循環が生まれています。「微生物の力で世界をもっとしあわせに。」という企業コンセプトや開発ストーリーがユーザーからの共感を集めています。

『光合成細菌培養キッド くまレッド』は、誠和アグリカルチャオンラインショップで販売中です。
オンラインサイトはこちら

更に良質となった愛知産レンコンを世界に通用するブランドへ

『くまレッド』の効果を実感したJAあいち海部では活用への知見をさらに深め、レンコン農家により効果的な使い方のアドバイスを行っていく予定だそうです。国内だけでなく海外の料理人たちに向けた愛知産レンコンのブランディングにも『くまレッド』は貢献することが期待されています。

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肥沃な湿田地帯で育ったレンコンはシャキシャキとした歯触りが特徴です

「ポリフェノールを豊富に含み、春先には淡いピンク色となるレンコンは、香港やシンガポール、ハワイなどの海外の著名なシェフが集まる食材の展示会などでも評価をいただける食材になります」とこれからのれんこんセンターを担う伊藤さんは確信に満ちた顔で語ります。
「愛知産レンコンが世界の食文化の発展に華を添える未来が近づいています。その良質なレンコンづくりに「光合成細菌培養キット くまレッド」への期待は大きいです」と産地の将来をレンコンの穴から熱い視線で見据えます。

問い合わせ先情報

株式会社誠和アグリカルチャ
〒329-0412 栃木県下野市柴262-10
TEL.0285-50-2030
FAX.0285-44-5271

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