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60歳からはじめたブルーベリー農家という生き方。後押しした心強い味方とは。

60歳からはじめたブルーベリー農家という生き方。後押しした心強い味方とは。

本業は薬の配置販売業、「農業は全くの素人」と語るご夫婦がいます。2012年にブルーベリー農園を立ち上げる際、世界初の養液栽培システム『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の導入を決めました。このシステムを選んだ理由とは、そしてなぜブルーベリーだったのでしょうか。同システムとの出会いと10年以上に及ぶ運営で得られた成果、これからの展望についてお聞きすべく、5月の青空がまぶしい金沢ちはらファームに向かいました。

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日本各地の風土に適したシステムを構築!定説を覆した画期的なブルーベリー栽培方法。

「食」を中心に世界と日本を結ぶオーシャン貿易株式会社 代表取締役会長 米田多智夫氏

オーシャン貿易が開発・販売している、世界初の人工培地養液栽培システム『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』。
特殊培地と肥料・専用混入機・ブルーベリーの特許品種など、栽培に必要な設備一式が揃うほか、ソフト面の手厚いサポートも喜ばれています。

1973年に設立された同社は、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よしを企業理念に、世界中の食材を仕入れ、日本が誇る食文化を輸出。食品の専門商社ですが、果樹の栽培関連事業など新たなビジネスの創出に取り組み、生産から販売までをトータルにプロデュースしています。

『オーシャン貿易』の詳細はこちら

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きっかけは置き薬販売で感じた「発達障がいを持った方たちが働ける場づくり」から

金沢ちはらファームの前田さんご夫婦(左:泰一さん、右:由美子さん)

置き薬の販売に40年以上携わってきた前田さんご夫婦が、初めて農業に携わることになったのは夫の泰一さんが60歳の頃。ブルーベリーを中心とする農園「株式会社金沢ちはらファーム」を立ち上げました。きっかけは、発達障がい(アスペルガー症候群)を持つ息子さんだったと言います。
また、アスペルガー症候群の子どもと保護者を支援する「認定NPO法人 アスペの会石川」の副会長をされていた夫の泰一さんと妻の由美子さんは、「子どもが働く場がない」「就職しても続かない」といった保護者の悩みを耳にしていました。

「そこで、『アスペの会石川』と発達障がいの子を持つ親が資金を出し合い、就職や就労体験の場として立ち上げたのがこの農園です。私は薬剤師で、医薬品の販売とは別にブルーベリーのサプリメントを独自に開発。認知症に効果があるという研究成果を得て、特許も取得していました。ブルーベリーが体にいい果樹であることを知っていたので、メインの作物にすることにしたんです。」(泰一さん)

当初は地植えのイメージを持ち、能登や福井のブルーベリー農家を見学する中、ネットでオーシャン貿易の『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』を見つけて問い合わせ。同システムを導入している白山市の農園に見学に出かけ、ほぼ完全に機械化された設備を見て「これなら素人でも大丈夫」と確信が持てたと話します。

「それからはもう、すべてオーシャン貿易に丸投げといった感じ(笑)。借りた農地にどんな品種を何鉢置けばいいのかを設計してもらい、剪定の仕方、剪定後の切り口にどの薬を塗ればいいのかも全部教えていただいたんです。借りた農地に合わせて、最終的には1200鉢を並べることになりました。水は県道から水道を引き、1tタンクを2つ用意して貯水。このやり方も一からアドバイスを受け、設備を用意していただきました。」(泰一さん)

「苗はオーシャン貿易から20種を購入しました。品種によって実りの時期が移り変わり、6月~9月初旬まで収穫できます。この辺りは涼しく寒暖差も大きいので、果樹がおいしく育ちます。私たちの農園で取れるブルーベリーは糖度が20以上。ビタミンCやアントシアニンも豊富ですよ。農薬は一切使わずに栽培したかったので、相談の上、防虫対策としてニームオイル(※植物由来の保護液)を注文。収穫を控えた毎年5月、10日に一度のペースで噴霧しています。」(由美子さん)

雨が多くても少なくても問題なし。天候不順にも強い灌水システム

機械で管理されているため、剪定などの作業に注力することができる。

毎年3月から肥料を与え、4~5月に開花し、6~9月に収穫。その後は肥料を止め冬期は剪定を行い、3月になれば肥料を再開というのが年間の流れ。『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』では施肥やPH、水の量が機械で一元管理されているので、スタート時に設定してしまえばやることは剪定と収穫くらい。「素人でもできる」という前田さんの直感はその通りで、毎年、高品質なブルーベリーを収穫できています。
収穫したブルーベリーは直売所や青果卸、地元のスーパーで、ジャムやジュース、あんなどの加工品は道の駅やオンラインで販売しています。

ただ、金沢ちはらファームは金沢市内でも中山間地で雨量の多い地域。収穫期には水分を吸って実が割れ、品種によっては味も薄くなってしまう状況でした。そこで雨よけのカバーをかけたり、雨に強い品種に入れ替えたりするなどの対策を施しています。逆に雨が極端に少ない場合は灌水システムでコントロールできるので、枯らす心配はありません。

「雨対策も教えていただいたんですよ。ブルーベリーは追熟(収穫後に完熟させる)ではなく、樹上で完熟させてから収穫する果樹です。つまり、完熟の見極めが重要なんですね。収穫のタイミングや品種による剪定の違いなども一つひとつ教えていただきながら、栽培のコツを身につけました。」(泰一さん)

「夏に雨が少なかったとき、地植えのブルーベリー農家さんは、『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』を見て羨ましそうにされていましたよ(笑)。近隣の米農家さんは、「コンバインもいらないし、力仕事もない。手間もかからず収穫できていいね」とおっしゃっていました。」(由美子さん)

金沢市内の中山間地に1200鉢のブルーベリーが整然と並ぶ

土地に合う品種を求めてまめに入れ替え、収量を上げ雇用も拡大!

金沢ちはらファームでは、発達障がいを持つ方を通年雇用しています。もっとも忙しくなる夏の収穫期には、「アスペの会石川」の保護者を中心に12~13名のパートスタッフも加わり、にぎやかになります。「発達障がいの子に就労の場を」との願いを実現したわけですが、もう一つ、思わぬ効果も。子どもが心配で外出をためらっていたお母さんたちが収穫のパートに出ることで、子離れ・親離れが自然にできるようになったのです。

「「仕事」というとお母さんも外出しやすいみたい。健康的に汗を流してくださっているのがうれしいですね。「家族のために働いているよ」というと、お子さんも喜んでくれているようです。暑い日もおしゃべりしながら、楽しそうに収穫してくれています。」(由美子さん)

同ファームでは20種類のブルーベリーを栽培している

より多くの人にブルーベリーの魅力を知ってもらいたいと、今年から観光農園にも力を入れ、今後も品種の入れ替えを根気強く続けていきます。土地と相性のいい品種を揃えられれば、収量を倍にすることも不可能ではないと考えています。売り上げを伸ばして利益率を高め、雇用も増やしたいという前田さん。

「通常のブルーベリーの小売価格は、100g400円弱。私たちが作るブルーベリーは100g650円、ときには800円でも完売します。房ごと収穫するブドウなどと違い、ブルーベリーは一粒ずつとるので手間がかかるんです。価格は高めでも、それに見合う味・品質であると自信を持っています。」(泰一さん)

一般的に「酸っぱい」と思われがちなブルーベリーですが、完熟させたブルーベリーはとても甘いのだそう。ブルーベリーが、もっとレギュラーな果物になってほしいと話します。
「土を触ると心の安定につながると言われますが、実際に農園をやってみて私自身も実感しています。とくに5月が一番好きなんですよね。ほら、風がさぁっと吹いて気持ちいいでしょう?」と泰一さん。

企業の障がい者雇用という点でも、農業は最適と話します。さらに、地域の活性化や担い手のない田圃、畑の活用法としてもおすすめ。なにより、オーシャン貿易の『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』は、農業未経験が安心して始められるのが魅力。個人でも法人でも、自治体の方も興味が湧いたらぜひホームページをチェックしてみてください。

『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の詳細はこちら

商品名

ブルーベリー人工培地養液栽培システム『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』
初期導入コストの目安:100万円~600万円(税込)

お問い合わせ

オーシャン貿易株式会社 アグリ課
〒604-8134 
京都府京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町254 WEST18 4階
TEL:075-255-2400
お問合せはこちら

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